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地球最後の日のための種子
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地球最後の日のための種子

スーザンドウォーキン【著】, 中里京子【訳】

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地球最後の日のための種子

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 文藝春秋
発売年月日 2010/08/30
JAN 9784163731506

地球最後の日のための種子

¥220

商品レビュー

3.8

29件のお客様レビュー

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2018/11/05

邦題や売り文句は”doomsday vault”ことスヴァルーバル世界種子貯蔵庫を全面に出しているが、原題の”The viking in the wheat land”が示すように、種子貯蔵庫のことは一部だけで、植物学者ベント・スコウマンの伝記である。彼の生涯を通じて、世界中を探...

邦題や売り文句は”doomsday vault”ことスヴァルーバル世界種子貯蔵庫を全面に出しているが、原題の”The viking in the wheat land”が示すように、種子貯蔵庫のことは一部だけで、植物学者ベント・スコウマンの伝記である。彼の生涯を通じて、世界中を探検したプラントハンターたちに始まり、品種改良による「緑の革命」を主導した農学者たちを経て、現代の遺伝子組み換え技術の発展までの歴史が語られる。 しかしパッチワーク的な叙述スタイルというか、著者の視点がどこにあるのか分かりづらく、扱われている素材は興味深いものの、読後感はやや消化不良。こっちの基礎知識が足りぬせいかもしれないが、全体図が見えずに読みづらかった。また見た目より分量の少ない本で、あつかう範囲は手広いものの、細部の突込みがもっと欲しいと感じる。なんか、こう作文っぽい。 さて、全体を通して考えさせられるのは、公と私の棲み分けについて。生物多様性や遺伝子保存のように、短期的な利益に結びつきにくく、しかもフリーライドが生じやすい公共財は、やはり公的セクターで責任を持って行わなければならないようだ。種子貯蔵庫なんかまさに民間では無理な例。一方、私企業も遺伝子組み換えには飛びつくので、資金、そして主に人材の配分をめぐってコンフリクトが起こる。CIMMYTも資金不足、人材不足に苦しんだ。これはバランスが必要とされる政治的問題。 遺伝子組み換えひいては緑の革命により、世界の畑での遺伝子の単一化が進んでいるという説も。スコウマンらの立場は種子銀行のバックアップで多様性や病害への対応は担保されていると言うもの。種子銀行で人為的に多様性を保つのか、それとも、ある程度自然の成り行きというか、実際の田畑で多様性を保つのか。現実には、高収量品種があれば誰でも育てたいだろうから、単一化を人間の手で意識的に補正してやらないといけないのだろう。 作物の原産地近くでは遺伝子の多様性が高いと。アフリカで人間の遺伝子の多様性が高いのと一緒ですね。

Posted by ブクログ

2016/04/08

ノルウェーの永久凍土に「地球最後の日のための貯蔵庫」は存在し、世界中の作物の種が保存されている。気候変動や病気によって農作物に甚大な被害が発生したとしても、残された種子の遺伝子で新たな品種を作り出し人類の飢えに備えるために存在している。SFの世界かと疑ってしまうが、これは、現在進...

ノルウェーの永久凍土に「地球最後の日のための貯蔵庫」は存在し、世界中の作物の種が保存されている。気候変動や病気によって農作物に甚大な被害が発生したとしても、残された種子の遺伝子で新たな品種を作り出し人類の飢えに備えるために存在している。SFの世界かと疑ってしまうが、これは、現在進行形で行なわれていることなのだ。

Posted by ブクログ

2014/10/06

[ 内容 ] 北極圏の凍土の地下にある「地球最後の日のための貯蔵庫」。 それは作物の遺伝子を守り、その多様性を伝えるための施設だ。 世界を駆けめぐり、あらゆる品種の種子を集めた一人の科学者。 その生涯を追い、環境保護と私企業の問題、遺伝資源の保全と知的財産権の対立を描き出す科学ノ...

[ 内容 ] 北極圏の凍土の地下にある「地球最後の日のための貯蔵庫」。 それは作物の遺伝子を守り、その多様性を伝えるための施設だ。 世界を駆けめぐり、あらゆる品種の種子を集めた一人の科学者。 その生涯を追い、環境保護と私企業の問題、遺伝資源の保全と知的財産権の対立を描き出す科学ノンフィクション。 [ 目次 ] プロローグ 小麦を全滅させる疫病 第1章 世界の食糧を護る 第2章 種子の銀行の誕生 第3章 シードバンカー出動 第4章 辺境の畑に満ちる多様性 第5章 遺伝子組み換え作物の登場 第6章 種の遺伝子情報は誰のものか 第7章 遺伝子銀行の危機 第8章 地球最後の日のための貯蔵庫 エピローグ すべては保全されなければならない [ 問題提起 ] [ 結論 ] [ コメント ] [ 読了した日 ]

Posted by ブクログ

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