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ローマ人の物語(38) キリストの勝利 上 新潮文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 新潮社 |
発売年月日 | 2010/08/28 |
JAN | 9784101181882 |
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ローマ人の物語(38)
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ローマ人の物語(38)
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商品レビュー
3.9
37件のお客様レビュー
コンスタンティウス、ひどい。むごい。それに対して、ユリアヌスの誠実な印象。20歳まで幽閉されていて、哲学を学ぶことでトラウマを作らずに過ごし、24歳から副帝。なんという人生。後に、背教者と呼ばれる所以は次の巻にあるのだろう。読むのが止まらない。
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キリストの勝利という題目だが、まだ上巻ではその色はあまり見えない。コンスタンティヌス死後の3人の息子の権力争い。そして辻邦生の「背教者ユリアヌス」の主人公が登場する。苦労人ユリアヌスの真っ当な行動が、どんな副作用を産むのか中巻へと進みます。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
何人もの分割統治のライバルを蹴落として、たった一人の皇帝としてローマ帝国に君臨した大帝コンスタンティヌスが没した。 あとは、三人の息子と二人の甥に分割統治させると公表していたが、どの口がそれを言うのか、と思って読んでいたら、案の定次男の一人勝ちらしい。 しかし、その流れは思っていたのと違った。 コンスタンティヌスの葬儀の晩、彼の後を継ぐはずだった甥二人のほか、異母弟二人や彼らの多くの側近たちが虐殺された。 コンスタンティヌスの長男と三男は遠方にいたため、この事件の黒幕は次男コンスタンティウスの可能性は大だ。 と、ここまでは想像通り。 しかしこの後、亡くなった二人の分の領地も含めて、兄弟三人が帝国を三分割して事はおさまる。 父の遺産は兄弟で分ける。他の人にはやらん、ということだったのか。 ところが長男コンスタンティヌス2世が不満を感じる。 自分は弟たち二人に騙されたのではないか? 長兄は末弟のコンスタンスに「北アフリカをよこせ」というが、当然相手にはされない。 だって話し合いで決めたじゃないか。 怒った長男は、末弟が留守の隙に攻め入るのだが、思い付きで攻め込んでみたところで戦には勝てない。 守備兵たちにあっさりと捉えられ、コンスタンティヌス2世は殺される。 領地は三男コンスタンスのものとなる。 軍事的成功にうぬぼれて、内政がおろそかになったコンスタンスは、部下たちの叛乱により殺される。 当然兄のコンスタンティウスは叛乱軍の討伐を行い、ローマ帝国は思いもよらずまたたった一人の皇帝を戴くことになった。 陰気で、猜疑心が強くて、決断力に欠けるという(ひどい言われよう)コンスタンティウスは、蛮族の侵入からローマを守った一方で、キリスト教を優遇するという政策で内側からローマ帝国を蝕んでいった。 そんなコンスタンティウスが最後に選んだ副帝がユリアヌス(従兄弟の子ども?)だ。 大帝コンスタンティヌスの葬儀の晩、当時6歳だったユリアヌスは虐殺はまぬがれたが、その後の人生は放置または軟禁され、学問以外の世の中を知らずに育った。 そして20歳でいきなり副帝として軍をひきいてガリア制圧に向かわされたのだ。 このユリアヌスの活躍が久々に面白い。 帝国は衰えていっているが、こんなに次巻が楽しみなのは久しぶりだ。 辻邦夫の小説『背教者ユリアヌス』も読んでみたいくらいの勢い。
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