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卵をめぐる祖父の戦争 ハヤカワ・ミステリ1838
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 早川書房 |
発売年月日 | 2010/08/01 |
JAN | 9784150018382 |
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卵をめぐる祖父の戦争
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商品レビュー
4.3
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第二次大戦下のレニングラード包囲戦の最中の作者の祖父(という設定)の冒険の物語 もちろん反戦 もちろん反戦の物語なんです 包囲戦の中で飢餓にくるしむレニングラードの住民たち 主人公の少年レフは父を秘密警察に殺されてるし ナチは残虐にロシア人を殺しまくるしで 陰鬱な物語のはずなの...
第二次大戦下のレニングラード包囲戦の最中の作者の祖父(という設定)の冒険の物語 もちろん反戦 もちろん反戦の物語なんです 包囲戦の中で飢餓にくるしむレニングラードの住民たち 主人公の少年レフは父を秘密警察に殺されてるし ナチは残虐にロシア人を殺しまくるしで 陰鬱な物語のはずなのに カラッと明るい場面がたくさんあって 戦争の最中にあっても人はけっこうユーモラスに生きてたりもするんだよねって それにしてもプロローグが秀逸でした 最初に物語は「祖父が祖母に出会い、親友ができ、ドイツ人をふたり殺した週」であることが明かされちゃいます 物語の結末が最初から分かってる状態でスタートするんです そんで本編が始まるとその3つからめちゃめちゃ遠いところにおるやんレフ、どうなるの?と 親友候補のコーリャはふざけてばっかりで全然馬が合わないし、そもそもなんか信用できない 完全童貞で女の子の扱いなんか全くわからず、ははんこの子やなって娘が登場しても最初全く相手にされてない そして臆病者でガリガリで武器なんか使ったこともい えー!何がどうなると「祖母に出会い、親友ができ、ドイツ人をふたり殺す」のよ? その過程が面白かった そしてラストのセリフがすごい良かった そしてプロローグに戻る
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面白かった〜〜〜〜!!! ページを捲る手が止まらない一冊。 作者が人気映像作品のの脚本家なだけあって、最後まで映画を見ているような感覚。 ラストはちょっと出来すぎかな?と思ったけど、そこまでに至る過程はフィクション要素強めながらすごく生々しく感じた。 何よりもストーリーが予想もし...
面白かった〜〜〜〜!!! ページを捲る手が止まらない一冊。 作者が人気映像作品のの脚本家なだけあって、最後まで映画を見ているような感覚。 ラストはちょっと出来すぎかな?と思ったけど、そこまでに至る過程はフィクション要素強めながらすごく生々しく感じた。 何よりもストーリーが予想もしなかった方に転がっていくから本当に飽きないし楽しめる! +私は「舞台がロシア」というだけでワクワク止まらなくなっちゃう人なので(『罪と罰』を読んで以来患っている後遺症)、もう本当に楽しかったあ。適度に重すぎないけど、しっかり考えさせられる小説読みたい時におすすめ。
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戦争の愚かさを表現する小説は数多あれど、この作品がとったアプローチのシチュエーションとキャラクター設定がすばらしく、テーマに反して軽快に楽しく読み進められる。 舞台は第二次世界大戦中のロシア、レニングラード包囲戦の最中にふとしたことから逮捕されて獄中で知り合った主人公のユダヤ人...
戦争の愚かさを表現する小説は数多あれど、この作品がとったアプローチのシチュエーションとキャラクター設定がすばらしく、テーマに反して軽快に楽しく読み進められる。 舞台は第二次世界大戦中のロシア、レニングラード包囲戦の最中にふとしたことから逮捕されて獄中で知り合った主人公のユダヤ人少年のレフと陽気なロシア人脱走兵コーリャが大佐からの奇妙な命令である卵1ダースを揃えるための1週間の冒険の物語。常に悲観的なレフと軽口ばかりのコーリャの掛け合いが絶妙で、度重なる深刻な状況もなんだか奇妙に可笑しい。 一方でシリアスな描写も多い。兵糧攻めにあうレニングラードの悲惨な状況やドイツ人将校に囲われて暮らす少女たちの脱走劇など、随所にこれは平時の話ではないと痛感させられる。このような状況で生きるのが戦争なのであると改めて考えさせられる。 やがて物語が進むにつれてレフは少女狙撃兵のヴィカに恋をし、これが絶妙に物語にスパイスを加える。最後の一文を読んだ人はほぼ全員プロローグを読み返すことになるだろう。すばらしいラストである。 まるで映画のような話だなあ、と思いながら読んでいたがそれもそのはずで、作者のデイビッド・ベニオフは有名な脚本家でもあるのだ。できれば時空を超えてレフ役に若きウディ・アレンとヴィカ役は短髪のウィノナ・ライダーで映画化してほしい(笑)。
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