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アサッテの人 講談社文庫
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 講談社 |
| 発売年月日 | 2010/07/14 |
| JAN | 9784062767002 |
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アサッテの人
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商品レビュー
3.5
39件のお客様レビュー
著者はあとがきで「メタフィクション」と評されることに「小説は皆メタフィクション」と反発しているが、本書はやはりメタフィクション性を前面に押し出している点で特異な構成であることは事実だろう。 大きく分けても最終稿、昔の草稿、叔父の日記、それらを構成する地の文と素材が注記付きで並べら...
著者はあとがきで「メタフィクション」と評されることに「小説は皆メタフィクション」と反発しているが、本書はやはりメタフィクション性を前面に押し出している点で特異な構成であることは事実だろう。 大きく分けても最終稿、昔の草稿、叔父の日記、それらを構成する地の文と素材が注記付きで並べられ、その構成の理由も語られる。通常の小説の語りからすると特殊で新鮮であり、こうみると芥川賞を始めとする文学賞は小説の可能性を広げる作品に注目しているのだろうと察せられる。 さて、読み終えてここで一つの疑問が生じるのだが、冒頭に置かれる「最終稿」の書き出しに突如「ポンパ」とくるのは、どういうことなのか?と、循環的な構造に誘い込まれてしまうのだ。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
・おそらく彼の日常には、僕と同じようにありきたりな出来事、習慣、一般常識、といった諸々の凡庸が満ちあふれている。彼はのべつまくなしにその流れに従わされているだろう。彼自身、社会それ自体に刃を向けることは望んではいまい。しかし彼は、あわよくばそこから離反し、どこか無重力の場所に憩うことを、常に虎視眈々と狙っている。 ・自分の行動から意味を剥奪すること。通念から身を翻すこと。世を統べる法に対して、圧倒的に無関係な位置に至ること。これがあの頃の僕の、「アサッテ男」としての抵抗のすべてだった。 世の中の当たり前や常識をかわし続ける叔父さんに妙に惹かれてしまうと同時に、アサッテ男としていられるのは、必ず誰かが隣にいてくれるという安心感があってなのかもしれないと感じた。朋子さんを亡くしてからの精神的状況を想像するだけで打ちひしがれる。
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始めは、小説がもう始まっているのか、それとも前書きなのかわからないまま、いつの間にかそれが小説であるという世界に持っていかれる。 面白いかと問われるとなんとも答えづらいが、いつの間にか叔父の精神状態が気になって、読み進めてしまう。 ポンパ!
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