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アサッテの人 の商品レビュー

3.5

41件のお客様レビュー

  1. 5つ

    10

  2. 4つ

    8

  3. 3つ

    10

  4. 2つ

    7

  5. 1つ

    1

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2026/04/22

他のどんなアサッテも、多分ポンパを越えられない。リメイクはオリジナルを越えられない。2は1を越えられない。 と思った。

Posted byブクログ

2026/01/04
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

変人の叔父の話かと思って読み進めたらどんどん切なくなって叔父への印象が変わった。 奥さんへの想いが滲み出ていて苦しくなる場面もあった。 吃音と向き合って生きてきて、真面目に働いて、妻を亡くして、何処かへ… 受け止め方としては難しいけど、こういうのもアリだなという読書体験だった。 チューリップ男も叔父も別々の形でキチゲの解放をしてるってことでいいのかな。 ポンパ!

Posted byブクログ

2025/12/22

著者はあとがきで「メタフィクション」と評されることに「小説は皆メタフィクション」と反発しているが、本書はやはりメタフィクション性を前面に押し出している点で特異な構成であることは事実だろう。 大きく分けても最終稿、昔の草稿、叔父の日記、それらを構成する地の文と素材が注記付きで並べら...

著者はあとがきで「メタフィクション」と評されることに「小説は皆メタフィクション」と反発しているが、本書はやはりメタフィクション性を前面に押し出している点で特異な構成であることは事実だろう。 大きく分けても最終稿、昔の草稿、叔父の日記、それらを構成する地の文と素材が注記付きで並べられ、その構成の理由も語られる。通常の小説の語りからすると特殊で新鮮であり、こうみると芥川賞を始めとする文学賞は小説の可能性を広げる作品に注目しているのだろうと察せられる。 さて、読み終えてここで一つの疑問が生じるのだが、冒頭に置かれる「最終稿」の書き出しに突如「ポンパ」とくるのは、どういうことなのか?と、循環的な構造に誘い込まれてしまうのだ。

Posted byブクログ

2025/04/20
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

・おそらく彼の日常には、僕と同じようにありきたりな出来事、習慣、一般常識、といった諸々の凡庸が満ちあふれている。彼はのべつまくなしにその流れに従わされているだろう。彼自身、社会それ自体に刃を向けることは望んではいまい。しかし彼は、あわよくばそこから離反し、どこか無重力の場所に憩うことを、常に虎視眈々と狙っている。 ・自分の行動から意味を剥奪すること。通念から身を翻すこと。世を統べる法に対して、圧倒的に無関係な位置に至ること。これがあの頃の僕の、「アサッテ男」としての抵抗のすべてだった。 世の中の当たり前や常識をかわし続ける叔父さんに妙に惹かれてしまうと同時に、アサッテ男としていられるのは、必ず誰かが隣にいてくれるという安心感があってなのかもしれないと感じた。朋子さんを亡くしてからの精神的状況を想像するだけで打ちひしがれる。

Posted byブクログ

2025/01/26

始めは、小説がもう始まっているのか、それとも前書きなのかわからないまま、いつの間にかそれが小説であるという世界に持っていかれる。 面白いかと問われるとなんとも答えづらいが、いつの間にか叔父の精神状態が気になって、読み進めてしまう。 ポンパ!

Posted byブクログ

2024/04/30

平凡な日常から、脱するために奇異なことを始めてしまう「アサッテの人」。 描かれていることは、本当におかしな行動のようだが、読み進めるうちになんだか気持ちがわかってくるのだ。

Posted byブクログ

2023/09/19

10代の終わりかそこらに読んだのが最初。 ただただ文章が美しい。 ここまで人の内面を言語化し、 他者から見れば狂人にしか見えない気狂いの、 しかしその人にだけ適用される整然とした思考回路の道筋をこうも丁寧に描けるものかと、当時衝撃を受けたことを覚えている。 吃音が故に不規則に...

10代の終わりかそこらに読んだのが最初。 ただただ文章が美しい。 ここまで人の内面を言語化し、 他者から見れば狂人にしか見えない気狂いの、 しかしその人にだけ適用される整然とした思考回路の道筋をこうも丁寧に描けるものかと、当時衝撃を受けたことを覚えている。 吃音が故に不規則に整えられてきたはずの叔父なりの内面の整然性が、 しかし吃音の変化によって正にアサッテの方向へと狂い出してしまう。 しかしこれはあくまで変調をきたした内部の回路をまた整然とした別の回路に組み立て直すための、叔父なりのチューニングなのである。 誰からも理解されない気狂いに成れ果てたとしても、 もう叔父にはそのアサッテの正しさにしか自分を整え直すよりほか突き進む道は残されてはいない。 他者には永劫理解されることのないアサッテの道へとズンズン突き進んでしまう叔父の孤独と苦しみの遷移があまりに綺麗で、 年を取り久しぶりに再読しても、やはり美しい。 最後の図による説明は確かに力量不足を暗に示しているという指摘もご尤もかもだが、 ここまで人の内面に大きく切り込み、 かつ繊細に書き起こせる人が何人いるのだろう。 他者から見ればただの狂人、 しかしその内部はあまりに美しくまた寂しい。 読了後の謎の多幸感。 個人的には一番好きな小説。

Posted byブクログ

2023/01/29

【限りないノンフィクション感】 意味のない響きのいい言葉って好き。 愉快に、小気味よく、調子良く読んでたんだけど、 だけどあまりにも意味がありすぎて だんだんつらくなった 現実味がある

Posted byブクログ

2022/09/26

読み辛かったです、内容を理解しようと最初は努力していましたが途中で断念して流し読んでしまいました。 群像新人賞と芥川賞のW受賞作品であるということで期待し過ぎてしまいました。

Posted byブクログ

2022/05/30

読書開始日:2022年5月18日 読書終了日:2022年5月29日 所感 とても引き込まれた。 作為から逃避し続けた叔父と、その叔父の気持ちを尊重する筆者の繋がりを、作品に感じる 定型や作為への極度の恐れ。 そこから叔父の奇行が生まれた。 朋子さんだけが、その奇行を受け入れようと...

読書開始日:2022年5月18日 読書終了日:2022年5月29日 所感 とても引き込まれた。 作為から逃避し続けた叔父と、その叔父の気持ちを尊重する筆者の繋がりを、作品に感じる 定型や作為への極度の恐れ。 そこから叔父の奇行が生まれた。 朋子さんだけが、その奇行を受け入れようと悩み、毎度打ちひしがれた。この一連こそが、叔父の定型からの逃避癖と安心を一挙に満たしていた。 朋子さんもいなくなり、奇行が飽和する。その飽和からも逃れるために、新たな奇行と安心を得るために、旅に出た。 と思う。 どこまでも作為無し。 面白い。 スノビズム 木阿弥 まるでジェット機の通過した直後のような重々しい余韻 厭人僻 夫の奇妙な言葉は、意味が這い出したあとの奇怪な抜け殻に過ぎない 佯狂 ポンパ=ブラックホール、意味はないのに、人間を吸い寄せ呑み込む 自家薬籠中 衒学 吃音が治ると、逆に恋焦がれた統一の言語世界が極めて狭隘な領域にみえた。自ら吃音的なものを求めた結果がアサッテ 嚆矢 意味、意志からの離脱。この世は目的概念で溢れているが根本の目的なんてない。落ちていくエスカレーターに初めから乗っている。そこから目を逸らすため血汗涙がある。そんな絶望から逃げたい。アサッテ漢 夭逝 蚕食 朋子がいなくなることによるアサッテの方向が自分になる。うちにうちに向かうどんどん小さくなって、アサッテが飽和する。アサッテの崩壊 作為への病的な恐れ

Posted byブクログ