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パーマー・エルドリッチの三つの聖痕 ハヤカワ文庫
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 早川書房 |
| 発売年月日 | 1992/03/31 |
| JAN | 9784150105907 |
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パーマー・エルドリッチの三つの聖痕
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パーマー・エルドリッチの三つの聖痕
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商品レビュー
4.1
17件のお客様レビュー
作品を発表年順に読むディック祭り再開。高校の頃ディックは薬でラリっている作家だと誤解させた元凶がこの作品で、二の足を踏んでたのだけど、ひとりディック祭りでは避けて通れない。覚悟して読んでみると・・・すごい!いや確かに薬による幻覚症状を描いてはいるけれどそれだけではない。それだけで...
作品を発表年順に読むディック祭り再開。高校の頃ディックは薬でラリっている作家だと誤解させた元凶がこの作品で、二の足を踏んでたのだけど、ひとりディック祭りでは避けて通れない。覚悟して読んでみると・・・すごい!いや確かに薬による幻覚症状を描いてはいるけれどそれだけではない。それだけではないけれど、何がどうすごいのかということを言葉にするのは難しい。まだ興奮していてこの作品から自分が何を得たのか?今後どう変わるのか?なんて考えが全くまとまらない。ハアハア 徴用制度によって強制的に火星や辺境の惑星開拓のために移住させられた人々は、日々の生活の苦しさを紛らすためにパーキー・パッドという人形セットに薬を併用して没入して現実逃避をしている世界。そこにプロクシマ星系の探査から宇宙飛行士が戻ってきて冥王星に不時着する・・・この薬を非合法に製造・販売する企業の販売予測をする予知能力者と深宇宙から帰還した宇宙飛行士、火星の開拓者が絡んでどのようなストーリー展開になるのか?小市民のオジには全く想像もつかない。異常な世界だけでは読者はキョトンとして終わるのだけれど、そこは真の幻視者ディック!人間の不安感やポンコツな愛情表現、尽きることのない欲望といった痛いところをつく描写を中心にもってくるからいつまでも古びない。 アルテミス計画とか火星への移住計画だとかこんな展開になったら地獄だね。
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「私は惑星になるつもりだ」 死ぬまでに一度は言ってみたいセリフ…の一つに仲間入りしました。 最近仕事のことで脳内ごちゃごちゃなのもあり全く読書に身が入らない毎日。 その状況でディックを読み始めるのもどうかと思いながら、序盤頑張って頑張って読み進め、、、 しかし3分の1くらいま...
「私は惑星になるつもりだ」 死ぬまでに一度は言ってみたいセリフ…の一つに仲間入りしました。 最近仕事のことで脳内ごちゃごちゃなのもあり全く読書に身が入らない毎日。 その状況でディックを読み始めるのもどうかと思いながら、序盤頑張って頑張って読み進め、、、 しかし3分の1くらいまでくると、キマシタ。モード入りました。 なんだなんだ??と一文一文に翻弄されているうちに瞬く間にディック感覚に包み込まれ、気がつけば半分を過ぎ、残りの厚みを見て「えええもうすぐ終わっちゃうの?いやだ!!!」 なんて考えていたらあっという間に終わりました。 全部読んだ後の感想としては いや、なんだこれ。。。 結局どこからどこまでがソノ状態なのか?何度も読み返したいけど、多分これは何度読み返しても正解は分からないと思う。というより、それこそがこの本の真意なのだろう。 インセプションの元ネタってこれだったのかな?と少し感じた。 最近毎年夏の異常な暑さを更新してるけど、この未来はそう遠くはないのかもしれない…と思ってしまう。
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中盤以降、継ぎ目なくスムーズに描写される、現実と虚構の絡み合う混沌とした世界に目眩がしそうでした。 地球は温暖化が進み、ニューヨークでは摂氏82℃を記録するほどの過酷な環境。地球滅亡に備えるために、人々は国連によって火星などの外惑星に強制移住させられはじめていました。しかし、移...
中盤以降、継ぎ目なくスムーズに描写される、現実と虚構の絡み合う混沌とした世界に目眩がしそうでした。 地球は温暖化が進み、ニューヨークでは摂氏82℃を記録するほどの過酷な環境。地球滅亡に備えるために、人々は国連によって火星などの外惑星に強制移住させられはじめていました。しかし、移住した人々を待っているのは、不毛な土地を開墾する退屈な日々。唯一の楽しみは、ドラック「キャンD」を使ってパーキー・パット人形を介在して体現する幻想世界に溺れることでした。 そんなある日、プロキシマ星系から星間実業家のパーマー・エルドリッチが、新種のドラック「チューZ」を携えて太陽系に帰還します。パーキー・パット人形と「キャンD」を独占販売しているP.P.レイアウト社の社長レオ・ビュレロは、市場を駆逐されかねない事態に恐れを抱き、社の予知能力者(プレコグ)であるバーニイ・メイヤスンとその助手ロニにパーマー・エルドリッチの居場所を探らせて、自ら敵地に乗り込みます……。 この後、「チューZ」を服用して見せられる混沌とした幻覚の世界が、なんだか悪夢そのものという感じで描かれるのですが、比べると「キャンD」の方は天国かな。終盤は、徐々にパーマー・エルドリッチが世界に偏在して広まっていくところが不気味でした。 ただ、最後まで読んで最初のレオ・ビュレロの言葉に戻ると、それでも希望が持てる物語として読むことができて良かったです。これは、解説でディックが「最初のパラグラフこそが小説で、あとは付け足しの、全てのいきさつのフラッシュバックに過ぎない」というようなことを書いてあったので、戻って読みなおして感じたことなんですけどね。 万人向けではないですが、何作かディック作品を読んだ人にはおすすめかな。
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