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コンダクター 角川文庫
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 角川書店/角川グループパブリッシング |
| 発売年月日 | 2010/06/22 |
| JAN | 9784043887088 |
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コンダクター
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3.7
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アパートの一室から、首のない白骨死体が見つかった。死体が握りしめていた写真には5人の男女が写っており、アパートの窓から、その中の一人の住むマンションが見えた。また、時を同じくして、天才指揮者がドイツから帰国し、ミュージカルの指揮を行うために楽団が招集された。写真に写る5人中4人が...
アパートの一室から、首のない白骨死体が見つかった。死体が握りしめていた写真には5人の男女が写っており、アパートの窓から、その中の一人の住むマンションが見えた。また、時を同じくして、天才指揮者がドイツから帰国し、ミュージカルの指揮を行うために楽団が招集された。写真に写る5人中4人が揃ったとき、5年間動かなかった謎が解け始める。 4人+2人の視点がコロコロ変わり、過去の事件と現在の確執がわかりにくくされるタイプのミステリである。あらすじには「モザイクミステリ」ということで、ああそういうことだったのかと気づく感じ。 本作の最も引っかかるポイントはそこ。朽木奈穂子からスタートして、すぐに別の視点に移り変わる。章が変わると別の人の視点になる、というお約束がわからないと、章代わりに人物名が書かれないと、誰の話か全くわからないというとこになる。特に序盤では、章の中で何の断りもなく視点が変わっていることがあり、なんのこと?と引っかかってしまったため、のめり込んで読むことが困難であった。 また、この手の本によくあることであるが、男は「結城」「玉木」と名字呼び、女性は「秋穂」「奈穂子」と名前呼びになっており、せっかく「朽木」と覚えた人が秋穂なのか奈穂子なのかわからなくなるのは非常に印象が悪い。だったら時々フルネームを提示してほしい。 その名前に関しては、出てきているのに名前が書かれない人がいるため、ああ、これを隠したいんだなということが透けて見えてしまうのもマイナス。 全体に動機があいまい、結局白骨を置いた狙いや首を隠した理由も不明で、事件としてはぼんやりした話であった。最後に松本清張ばりにすべての種明かし告白があるものの、始終無理のある話なので、なくてよかったんじゃなかったのかな。犯人不明のままでも悪くなかったのでは。
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何度も見る悪魔。失った記憶。頭部のない白骨死体。あの日あの時、誰に何が起きたのか。華やかなオーケストラの妬みと欲望。真のコンダクターは誰なのか。スラスラ読めるけど、最後まで先が見えない。隠された事実があまりにもおぞましくて嫌になる。殺人ってこんなに簡単に隠せるものなのかしらと不思...
何度も見る悪魔。失った記憶。頭部のない白骨死体。あの日あの時、誰に何が起きたのか。華やかなオーケストラの妬みと欲望。真のコンダクターは誰なのか。スラスラ読めるけど、最後まで先が見えない。隠された事実があまりにもおぞましくて嫌になる。殺人ってこんなに簡単に隠せるものなのかしらと不思議に思ったけど。神永さんの作品は読みやすいけど、今回は後味が悪かった。
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石倉毅と新垣の捜査陣、音楽家の朽木奈緒美、真矢秋穂、玉木和夫.コンダクターとして登場する結城康文、演出家・柏井武雄.ミュージカルプロデューサー・相場陽一郎、雑誌記者の野島啓祐、メンタルヘルスカウンセラー・松崎.登場人物の把握がまず大変.椅子に座った頭部のない白骨死体発見がストーリ...
石倉毅と新垣の捜査陣、音楽家の朽木奈緒美、真矢秋穂、玉木和夫.コンダクターとして登場する結城康文、演出家・柏井武雄.ミュージカルプロデューサー・相場陽一郎、雑誌記者の野島啓祐、メンタルヘルスカウンセラー・松崎.登場人物の把握がまず大変.椅子に座った頭部のない白骨死体発見がストーリーの発端だが、各人物の動きが小間切れに出てくるので前後関係を確認しながら読んでいくのに苦労した.被害者が雨宮礼司と判明し、恩田匠が登場して事件の真相が次第に明らかになっていく過程が楽しめた.最も意外だったのは石倉の動向だ.ネタバレになるのでここまでにするが、このような奇想天外なストーリーを創造した著者の力量は凄いと感じた.
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