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鉄砲を手放さなかった百姓たち 刀狩りから幕末まで 朝日選書868

武井弘一【著】

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 朝日新聞出版
発売年月日 2010/06/25
JAN 9784022599681

鉄砲を手放さなかった百姓たち

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商品レビュー

3.6

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2021/03/20

百姓を差別語として言い換える向きもあるが、百姓は農業だけしていたのではない。江戸時代、貨幣経済の発達でジビエ含む諸産業に従事した/家光の生類憐令により廃止された鷹狩が、吉宗の代に将軍権威のため復活。鷹の生息のため小鳥を捕ることが禁じられ、鉄砲も厳しく管理された。しかし狼、猪、鹿な...

百姓を差別語として言い換える向きもあるが、百姓は農業だけしていたのではない。江戸時代、貨幣経済の発達でジビエ含む諸産業に従事した/家光の生類憐令により廃止された鷹狩が、吉宗の代に将軍権威のため復活。鷹の生息のため小鳥を捕ることが禁じられ、鉄砲も厳しく管理された。しかし狼、猪、鹿などの獣害を防ぐには鉄砲は不可欠。「隠し鉄砲は届出れば無罰」という触れにより普及していたのがわかる/家斉の長期放漫政治。しかし外敵と財政破綻が迫っていた/一揆には筵旗も正規武器も用いない/水野忠邦は、火薬を取り締まることで鉄砲を統制

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2018/11/17

江戸幕府による民間所有の鉄砲管理体制を通して、江戸時代の農具・猟具としての鉄砲の普及や用法、取り締まりの実態に迫ろうという一冊。 江戸時代も民間に鉄砲が多数存在し、幕府も鉄砲の登録制を徹底しようとしていたことなどがわかって面白い。 関八州を中心とした事例だったので、関東以外のと...

江戸幕府による民間所有の鉄砲管理体制を通して、江戸時代の農具・猟具としての鉄砲の普及や用法、取り締まりの実態に迫ろうという一冊。 江戸時代も民間に鉄砲が多数存在し、幕府も鉄砲の登録制を徹底しようとしていたことなどがわかって面白い。 関八州を中心とした事例だったので、関東以外のところではどうだったのかも気になる。鳥を打つことを禁止することの意味について、鷹場との関わりから論じているけど、地方の鷹場のないところではどうなんだろうか。

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2018/11/05

鉄砲を軸にして江戸時代における関東平野周縁部の村々の様子を描く。秀吉の刀狩りは、帯刀権の剥奪に眼目が置かれていたためか、鉄砲の武装解除は徹底されなかった。村では害獣駆除を目的として鉄砲を所持し続けた。幕府による鉄砲取締りは、治安維持もさることながら、鷹狩りのための鳥類保全が主目的...

鉄砲を軸にして江戸時代における関東平野周縁部の村々の様子を描く。秀吉の刀狩りは、帯刀権の剥奪に眼目が置かれていたためか、鉄砲の武装解除は徹底されなかった。村では害獣駆除を目的として鉄砲を所持し続けた。幕府による鉄砲取締りは、治安維持もさることながら、鷹狩りのための鳥類保全が主目的だった。本格的に鉄砲が民間からなくなったのは第二次大戦後とも言われる。 著者は1971年生まれ。同年代がしぶいテーマをやっている。しかし論考の部分が、いまひとつハッキリせずもやもやする。なぜ鷹場を置くことが幕府による統制強化になるのか?とか、化政期より後のアウトロー増加にしても、ただ村が荒廃しましたというだけでなく、もう少しその背景なりの掘り下げがあってもよいと思う。さらに言えば、水野忠邦の経済政策を「いずれも物価を下げるため」としているが、貨幣改鋳の中止は金融緩和で物価上げ方向ではないか。 享保の改革のところでの代官と村のあいだでの一進一退のやりとりは面白い。簡単に上意下達とはいかずに、よい統治のあり方を工夫しなければならなかったのだ。例えば、大事なお触れは読み聞かせると言うのは、肝心なことだったのだろう。

Posted by ブクログ

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