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エルサレム解放 岩波文庫
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エルサレム解放 岩波文庫

トルクァート・タッソ(著者), A.ジュリアーニ(著者)

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エルサレム解放 岩波文庫

定価 ¥1,254

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 岩波書店
発売年月日 2010/04/19
JAN 9784003271025

エルサレム解放

¥1,100

商品レビュー

3.5

3件のお客様レビュー

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2017/03/05
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

『狂えるオルランド』と並ぶ、第一次十字軍遠征を題材にしたルネサンス期の定番大ベストセラーの抄訳です。 十字軍の騎士たちが主人公なのですが、彼らは単なる理想的な英雄ではありません。使命感と恋愛感情の間で揺れ動き、時に迷い、時に挫折する―そんな人間らしい姿に共感を覚えます。特に、戦士タンクレーディと敵陣の女戦士クロリンダの悲恋は胸を打ちます。 確かに宗教色は強いですし、戦闘シーンも多いのですが、それ以上に印象的なのは登場人物たちの内面描写の深さです。古い作品なのに、現代のファンタジー小説やドラマを見ているような没入感があります。

Posted by ブクログ

2012/07/02
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

エルサレムを「解放」するために侵攻する十字軍。司令官ゴフリート。イスラム側の女魔術師アルミーダにより幽閉される50人の騎士たち。アルミーダへの恋のため戦陣を離れるリナルド。十字軍の騎士タンクレーディとイスラムの戦士アルガンテの一騎打ち。タンクレーディに恋するエルミーニア。イスラム側の女戦士クロリンダに恋をしたタンクレーディ。アルミーダに囚われるタンクレーディ。イスラム側の指揮官ソリマーノの奮戦。解放された50人の騎士たち。彼らを解放したリナルドの行方。クロリンダの死。リナルドの捜索。リナルドを愛したアルミーダ。イスラム側の援軍エジプト軍の来援。エルサレムへの攻撃を急ぐ十字軍。タンクレーディとアルガンテの一騎打ちの決着。エルサレム陥落。愛を語らうリナルドとアルミーダ。

Posted by ブクログ

2011/06/27
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

解説の通り、キリスト教側の作品にしてはイスラム教徒を100%悪役にしていないので、一方的な英雄譚より小説として面白いと思う。 ソリマーノ、クロリンダの存在感は、キリスト側の勇者にも劣らない。 以下ネタバレ ただ、エルミーニアの自分勝手さにちょっとイラっとした。 侍女をまきこんで単身敵地に堂々と姿を晒したり、自軍の作戦を垂れ流したり…ヴァフリーノの「もしもイスラム教徒だったなら、どうして女など信じられようか!」って笑ってしまった。 でもそれはイスラム教徒に限らないよ個人の資質だよ。イスラム教徒に限定したくなる気持ちもわかるけど。 同じ自分勝手でも、完全に開き直っているアルミーダには何故か好感が持てる。 リナルドに捨てられて打ちひしがれながら「あたしがあなたを愛しているぶんだけ、あなたにも苦しんでほしいの」と呪いの言葉を吐く姿に、少し共感してしまった。 両思いになれないなら、なにかしら自分の存在を相手に刻みたいっていうのは、エゴだと分かっていても考えちゃうことだと思う。実行するかはともかくとして。

Posted by ブクログ