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究極の田んぼ 耕さず肥料も農薬も使わない農業
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 日本経済新聞出版社 |
| 発売年月日 | 2010/04/01 |
| JAN | 9784532490881 |

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究極の田んぼ
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商品レビュー
4.3
19件のお客様レビュー
2010年4月1日に1版1刷、手元にあるのは4月30日付の2刷。 初版が少なかったのか、あるいは界隈で初速でそこそこ売れたのかはわからないが、どうも絶版で新品ではもう売っていない。なんで手元にあるのかも忘れてしまっていて、長らく積読だったのをいよいよタイミングが来たと思って開いた...
2010年4月1日に1版1刷、手元にあるのは4月30日付の2刷。 初版が少なかったのか、あるいは界隈で初速でそこそこ売れたのかはわからないが、どうも絶版で新品ではもう売っていない。なんで手元にあるのかも忘れてしまっていて、長らく積読だったのをいよいよタイミングが来たと思って開いた。 不耕起冬季湛水による稲作の泰斗として有名な岩澤信夫さん。その技術の肝要とは 、 ・冬季湛水による水生の生態系保全によって、天敵/害虫のバランスを回復する ・残地有機物(稲わら)をイトミミズが代謝することにより窒素補給+トロトロ層形成による抑草 ・水苗代により徒長を抑えた5.5葉の成苗を専用田植機(井関農機)で定植 というところに集約されると思う。実際の現場仕事の細部をそれぞれ考えるととても奥が深すぎる仕事(そして行間の細部に真髄があると思う)なのだが、ざっとまとめるとそうなる。 90年代の冷害によって壊滅的な被害を受けた東北の稲作のなかで、不耕起冬季湛水の圃場は例外的に被害が極端に少なかったという。育苗段階であえて寒風にさらし、徒長を抑えながらがっちり頑健に育った成苗。それが一番重要な点。 一方で戦後の農業の進化は、JAS(日本農林規格)というよりJIS(日本工業規格)的な方向で歩んできた、と。つまり生態系や自然環境のことはひとまず脇に置いておいて、植物生理と目に見える病害虫リスクを、人工的な農業資材でていねいにケアしていくことで再現性を高めるやり方。 田植え機のかきとりにあわせ、欠株対策のために密植され、やや徒長させたマット苗。その密植による病害リスクを薬剤で防除し、2.5葉で植える。機械にあわせた合理的な栽培方法は、それまでの腰の曲がった農民を重労働から救ってくれた。 ただ、機械化のために設計された手法は、冷害への対候性の低下、また薬剤散布による生態系への影響を内包していた。 またそのやり方は、日本が高度経済成長し、化石燃料や肥料資材が無限に輸入できると信じられた時代はよかった。けれども、いまや日本経済は30年の空白期間を経て円はかつての威光むなしく弱り、地下資源の争奪戦に勝てるとはなかなか信じにくい。 ロシアがウクライナに進行したとき、あらゆる資材の値段が跳ね上がった。今後の世界情勢はといえば、まだまだ不透明。 岩澤さんは「孫の代が飢えるかもしれない」ことに、常に心を砕いていたようだ。そしてこの数年の社会の動きを見ていると、あながちそれが杞憂と否定することはできない。 どちらにしても、最終的には地域資源を活かす知恵と技術があることに越したことはない。100%机上の理想を追うつもりはないし、〇〇農法全能論に拠ってたつほど無謀でもない(と、自戒)。でも、生き物いっぱいの田んぼというのは、万人に憧憬を抱かせる魅力があるのもまた、抗いがたい事実なのであります。
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無農薬、不耕起栽培の田んぼの解説と、作り上げるまでの過程を記したもの。 木村秋則さんと同様、すばらしい農業人である。素晴らしいと思ったのは、実務一辺倒ではなく、熱心な勉強家である点、そして農業をビジネスとして考えている点である。 市民農園制度はぜひ参加してみたいと思った。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
耕さず、農薬も与えない農業についての本。 著者が目の前でしゃべっているかのような文体なので、田舎のじいちゃんと会話しているかのような不思議な読書体験となりました。口語体だからか、時折、それまで出てきた話の繰り返しのような場所もあったりしますが、理路整然とした文章ではないことがむしろプラスになっている感があります。 農業の素人としては、無農薬農法としてよく聞かれる「合鴨農法」は良いものなのだろうと単純に信じて疑っていませんでしたが、実はそれなりに解決すべき問題があることが触れられていて、それだけでもいい勉強になりました。 この著者の面白いところは、自身が提唱している不耕起農法が決してBest choiceではないと明言していること。場所によっては他に適した農法があるということを認めるというのは、それなりに覚悟と度胸、そして度量がないとできないことかと思います。 著者の岩澤さんは、残念ながら2012年に鬼籍に入られたようです。恐らく、岩澤さんの理念を継いだ方々が、日本各地でそれぞれの土地にあった農法で農業を続けておられるのでしょう。 一概に「無農薬」で括るのではなく、農作物や農地に何が起きているのか、というところにまで配慮していけるといいなぁ、と、この本を読んで感じました。
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