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シャクンタラー姫 岩波文庫
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シャクンタラー姫 岩波文庫

カーリダーサ(著者), 辻直四郎(著者)

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シャクンタラー姫 岩波文庫

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 岩波書店
発売年月日 2005/12/19
JAN 9784003206416

シャクンタラー姫

¥605

商品レビュー

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2024/11/17
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仙人たちが瞑想に沈み、孔雀が舞い、マンゴーの花が香る聖なる森。ここでは神々も姿を現し、天女たちが時折舞い降りる。そんな神々しい場所で育てられた一人の娘がいた。天女メーナカーと聖仙ヴィシュヴァーミトラの娘、シャクンタラー。 カーリダーサの『シャクンタラー姫』は、古代インドの宇宙観そのものを体現する物語です。天界(スヴァルガ)、地上界(ブーローカ)、そして聖仙たちの住まう中間の世界。これらの世界を自由に行き来できる存在たちが織りなす、神聖な愛の物語。 愛の神カーマの矢、苦行者ドゥルヴァーサスの呪い、シヴァ神の慈悲、天帝インドラの采配―人間の運命は、目に見えない神々の意志によって導かれていきます。 シャクンタラーは森の精霊たちと語らい、鹿たちと戯れ、蔓草を「妹」と呼んで愛しみます。自然は単なる背景ではなく、生きた存在として物語に関わっていきます。マーリカーの蔓が開花する時季に芽生えた恋。アショーカの木の下での別れ。蜂が花から花へ舞うように揺れる心。カーリダーサの筆は、自然の姿と人の心を、切り離すことなく描きます。 記憶を失った王、拒絶された姫。しかし、それは魂の巡りの一部。前世の因縁が現世で結実し、新たな運命の環を紡いでいく。そこには、古代インドの輪廻転生の思想が色濃く反映されています。 マリーチの庵での再会は、単なる「ハッピーエンド」ではありません。魂の次元での真の結合、ダルマ(義務)とカーマ(愛)の調和を意味しています。 不思議なことに、この異世界としての古代インドの物語は、現代の私たちの心にも直接響きます。それは、人間の魂の根源的な姿を描いているからかもしれません。恋い焦がれる心、失われた記憶、邂逅の喜び―それらは時代を超えて、私たちの内なる何かに触れるのです。 シャクンタラーの物語は、今もなお、マンゴーの花の香りとともに、私たちの心に降り立ちます。

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2022/12/25

図書館で借りた。 何千年も前から存在する、伝説の叙事詩。インドでは劇になり、ドラマになり、アニメとなり老若男女皆知っている物語・ラブストーリー。もちろん、Youtubeでもたくさん見つかる。 ミュージカルの台本が元なのだろうか?折々に入る「ここで退場」といった文とか、突然五七調...

図書館で借りた。 何千年も前から存在する、伝説の叙事詩。インドでは劇になり、ドラマになり、アニメとなり老若男女皆知っている物語・ラブストーリー。もちろん、Youtubeでもたくさん見つかる。 ミュージカルの台本が元なのだろうか?折々に入る「ここで退場」といった文とか、突然五七調になりスペースが入っている。そのあたりはよく分からなかった。 前提知識があるので、物語の流れは分かったが、前提知識無しでは読めなかったかもしれない。私には難しいと感じた。

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2021/05/23

(以下Wikipediaより引用) カーリダーサ(कालिदास)は古代インドの作家。サンスクリット文学において最も偉大な詩人,劇作家と考えられている。 『シャクンタラー』は、インドのカーリダーサによる戯曲(正式な題名は『アビジュニャーナ・シャークンタラ』( अभिज्ञान...

(以下Wikipediaより引用) カーリダーサ(कालिदास)は古代インドの作家。サンスクリット文学において最も偉大な詩人,劇作家と考えられている。 『シャクンタラー』は、インドのカーリダーサによる戯曲(正式な題名は『アビジュニャーナ・シャークンタラ』( अभिज्ञानशाकुन्तल Abhijñānaśākuntala 「思出の品により回復されたシャクンタラー」)。 カーリダーサの戯曲としてもっとも有名であるだけでなく,サンスクリット劇の最大傑作と認められており,また西洋に紹介された最初のサンスクリット文学のひとつであった。

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