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シャクンタラー姫 の商品レビュー

3.2

7件のお客様レビュー

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2026/02/28
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少しあたらしい世界に挑戦してみた。なかなか面白く、解説も読み応えがあった。他の演目やより最新の解説なども参照してみたいところ。

Posted byブクログ

2024/11/17
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

仙人たちが瞑想に沈み、孔雀が舞い、マンゴーの花が香る聖なる森。ここでは神々も姿を現し、天女たちが時折舞い降りる。そんな神々しい場所で育てられた一人の娘がいた。天女メーナカーと聖仙ヴィシュヴァーミトラの娘、シャクンタラー。 カーリダーサの『シャクンタラー姫』は、古代インドの宇宙観そのものを体現する物語です。天界(スヴァルガ)、地上界(ブーローカ)、そして聖仙たちの住まう中間の世界。これらの世界を自由に行き来できる存在たちが織りなす、神聖な愛の物語。 愛の神カーマの矢、苦行者ドゥルヴァーサスの呪い、シヴァ神の慈悲、天帝インドラの采配―人間の運命は、目に見えない神々の意志によって導かれていきます。 シャクンタラーは森の精霊たちと語らい、鹿たちと戯れ、蔓草を「妹」と呼んで愛しみます。自然は単なる背景ではなく、生きた存在として物語に関わっていきます。マーリカーの蔓が開花する時季に芽生えた恋。アショーカの木の下での別れ。蜂が花から花へ舞うように揺れる心。カーリダーサの筆は、自然の姿と人の心を、切り離すことなく描きます。 記憶を失った王、拒絶された姫。しかし、それは魂の巡りの一部。前世の因縁が現世で結実し、新たな運命の環を紡いでいく。そこには、古代インドの輪廻転生の思想が色濃く反映されています。 マリーチの庵での再会は、単なる「ハッピーエンド」ではありません。魂の次元での真の結合、ダルマ(義務)とカーマ(愛)の調和を意味しています。 不思議なことに、この異世界としての古代インドの物語は、現代の私たちの心にも直接響きます。それは、人間の魂の根源的な姿を描いているからかもしれません。恋い焦がれる心、失われた記憶、邂逅の喜び―それらは時代を超えて、私たちの内なる何かに触れるのです。 シャクンタラーの物語は、今もなお、マンゴーの花の香りとともに、私たちの心に降り立ちます。

Posted byブクログ

2022/12/25

図書館で借りた。 何千年も前から存在する、伝説の叙事詩。インドでは劇になり、ドラマになり、アニメとなり老若男女皆知っている物語・ラブストーリー。もちろん、Youtubeでもたくさん見つかる。 ミュージカルの台本が元なのだろうか?折々に入る「ここで退場」といった文とか、突然五七調...

図書館で借りた。 何千年も前から存在する、伝説の叙事詩。インドでは劇になり、ドラマになり、アニメとなり老若男女皆知っている物語・ラブストーリー。もちろん、Youtubeでもたくさん見つかる。 ミュージカルの台本が元なのだろうか?折々に入る「ここで退場」といった文とか、突然五七調になりスペースが入っている。そのあたりはよく分からなかった。 前提知識があるので、物語の流れは分かったが、前提知識無しでは読めなかったかもしれない。私には難しいと感じた。

Posted byブクログ

2021/05/23

(以下Wikipediaより引用) カーリダーサ(कालिदास)は古代インドの作家。サンスクリット文学において最も偉大な詩人,劇作家と考えられている。 『シャクンタラー』は、インドのカーリダーサによる戯曲(正式な題名は『アビジュニャーナ・シャークンタラ』( अभिज्ञान...

(以下Wikipediaより引用) カーリダーサ(कालिदास)は古代インドの作家。サンスクリット文学において最も偉大な詩人,劇作家と考えられている。 『シャクンタラー』は、インドのカーリダーサによる戯曲(正式な題名は『アビジュニャーナ・シャークンタラ』( अभिज्ञानशाकुन्तल Abhijñānaśākuntala 「思出の品により回復されたシャクンタラー」)。 カーリダーサの戯曲としてもっとも有名であるだけでなく,サンスクリット劇の最大傑作と認められており,また西洋に紹介された最初のサンスクリット文学のひとつであった。

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2012/11/10

インド第一の詩人カーリダーサ(4世紀末頃)によるサンスクリット劇最大の傑作。 プル族の王×仙女の娘シャクンタラー姫の王道えんためラブストーリー♡ コバルト少女小説にも通じるものを感じます。 動植物に愛される可憐なシャクンタラー姫のおきゃんな二人の女友だちや、道化役の王の友人、警...

インド第一の詩人カーリダーサ(4世紀末頃)によるサンスクリット劇最大の傑作。 プル族の王×仙女の娘シャクンタラー姫の王道えんためラブストーリー♡ コバルト少女小説にも通じるものを感じます。 動植物に愛される可憐なシャクンタラー姫のおきゃんな二人の女友だちや、道化役の王の友人、警察と漁夫のかけあいなど、いきいきとユーモアに満ちていてびっくり。そこに神や仙女、指輪や呪詛、いろいろな不思議の要素がからんできて大変に魅力的です。 王が狩りに追うのは羚羊、樹々の洞の巣に宿るのは鸚鵡のひな、マンゴーの実、沐浴塗香と蓮の葉扇の風、庭の孔雀……等々、異国情緒もたっぷりでうっとり! シャクンタラー姫の耳飾の蓮華の花粉が、風にゆられて彼女の目先を暗くしてしまったシーンは特にロマンティック(P76:第三幕の35)。 姫がそう訴えると、王は笑みを浮べて「お差支えなければ、余が口気をもって、お目をはっきりさせて進ぜよう」と、かすかに唇の震えるいじらしい姫の顔を、二本の指でもちあげるのです(さすが後宮に百の婦人がいる王サマ!)。 そうしていいムードになり、この機会を逃しはせぬと盛った王が、純粋な姫にくちづけしようとしたところで邪魔が入るのもお約束(笑)なのでした。 作曲家カール・ゴルトマルク(Karl Goldmark)(1830-1935)による演奏会用序曲『シャクンタラー(Sakuntala )op. 13』(1865) http://www.youtube.com/watch?v=XUvPcUz53AU&feature=youtube_gdata_player ☆+:;;;;;;:+☆+:;;;;;;:+☆+:;;;;;;:+☆+:;;;;;;:+☆+:;;;;;;:+☆ (訳者による「サンスクリット劇入門」よりメモ) インドの詩論における重要な観念『ラサ(rasa)』(情調:作品から受ける快感) ※ラサは8種類 〈情調ー感情ー色彩〉 ①恋情ー恋愛ー暗色 ②憤激ー忿怒ー赤 ③勇武ー勇気ー褐 ④憎悪ー嫌悪ー青 ⑤滑稽ー諧謔ー白 ⑥悲愴ー悲哀ー灰 ⑦奇異ー驚歎ー黄 ⑧驚愕ー恐怖ー黒 ……サンスクリット劇の主要なラサは「恋情」または「勇武」。つまり代表的戯曲は概して「恋愛コメディー」あるいは「英雄コメディー」の部類に属する。 サンスクリット劇の筋の仕組 ※5つの状態 ①発端(目的達成の欲求を起す段階) ②そのための努力 ③成功への希望 ④頓挫(特別の障礙さえ除かれれば成功する確信をもつ段階) ⑤目的成就 ※5つの要素 ①種子(筋の端緒) ②点滴(油の雫が水面に拡がるように、停頓したかに見える筋を進展させる要素) ③挿話(「旗」主筋に関係のある長い挿話) ④附随事件(主筋に関係のない挿話または短い挿話) ⑤最終の目的 ※5つの連結(前記の5つの状態すなわち「5段階」と並行して) ①発端 ②進展 ③発展(胎) ④停滞(熟慮) ⑤大円団(=サンスクリット劇は例外なくハッピーエンド) ……筋の進行を助け、興味を添えるためには、夢・手紙・伝言・肖像・変装等を利用。

Posted byブクログ

2011/05/14

インド文学で戯曲。やはりインドの美人の表現は面白い。最終的には一旦王様に捨てられシングルマザーになったシャクンタラー姫が、記憶を取り戻した王に再び后に迎えいれられるのだが、当時にしては新しい話運びである。

Posted byブクログ

2009/10/04

 古代インドにおいて、文学なら劇、劇なら『シャクンタラー姫』と名声を伝えられるサンスクリット劇最大の傑作。インド第一の詩人カーリダーサ(4世紀末頃)が、その最も円熟した筆を揮ったこの戯曲は、ヨーロッパに紹介されてゲーテ『ファウスト』にも影響を与えた。訳者による「サンスクリット劇入...

 古代インドにおいて、文学なら劇、劇なら『シャクンタラー姫』と名声を伝えられるサンスクリット劇最大の傑作。インド第一の詩人カーリダーサ(4世紀末頃)が、その最も円熟した筆を揮ったこの戯曲は、ヨーロッパに紹介されてゲーテ『ファウスト』にも影響を与えた。訳者による「サンスクリット劇入門」を付載。

Posted byブクログ