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レディ・ジョーカー(中) 新潮文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 新潮社 |
発売年月日 | 2010/03/27 |
JAN | 9784101347172 |
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レディ・ジョーカー(中)
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商品レビュー
3.9
61件のお客様レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
派手な捜査が行われる訳でも無いこのシリーズを、何故私は読み続けているのか。主人公がスタイリッシュにアクションを起こすでも無し、組織の中で異彩を放つでも無し、ひたすら地味である。だが、よく考えてみたら実際の捜査なんて、とんでもなく地道な行動の積み重ねなのだ。誘拐事件で無事、解放されたからといって自社の製品が人質にとられ続けている現状は変わらない。警察に任せておけないと思う社長の心と判断は正しかったのか。犯人側から終結宣言が出るか、逮捕されるかで無いと、安心出来ない地獄の状況。払っても、払わなくても地獄。そして、毎日の葛藤で押し潰されそうになりながらも、仕事は山積み、という社長の状況を見ると、私は会社のトップにはなりたくないなぁ、と思ってしまう。しかし、事件を追う新聞記者側もハイエナだなぁとは思いつつも、何だか危ない筋の方に狙われることを思うと、それはそれで命懸けの綱渡り。引き際を見極めないと記者とはいえ、お話(物理)されるし、怖い世界。きっかけは昔々の手紙か、九十年のテープの方か。思い詰めた一人が自殺をしてしまうのは何とも切ない。特に合田刑事としては、とてもやり切れないと思うのは、実に人間的だと思われる。だけどこれ、犯人捕まるのかなぁ?どうなるのやら。下巻へ。
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誘拐された城山社長に犯人グループ=レディージョーカーが告げたのは「現金20億。人質は350万キロリットルのビール。警察には6億要求されたと伝え、裏取引の事を告げてはならない」という内容。犯人グループから解放され、警察の聴取に対し裏取引の事実を隠しながら対峙する城山。 警察は城山の...
誘拐された城山社長に犯人グループ=レディージョーカーが告げたのは「現金20億。人質は350万キロリットルのビール。警察には6億要求されたと伝え、裏取引の事を告げてはならない」という内容。犯人グループから解放され、警察の聴取に対し裏取引の事実を隠しながら対峙する城山。 警察は城山の供述に疑いを持ち、身辺警護という名目で合田刑事をカバン持ちという名目で張り付けることに。レディージョーカーから城山への極秘の合図は何か。そしてある日、城山宅の近隣電柱に、あるはずのない白いビニールテープに合田は気づく。裏取引を巡る、警察と城山との駆け引きの始まり…。そして3度にわたる現金授受現場を巡り、警察捜査の裏をかくその巧妙な指示に、レディージョーカー内部に警察関係者の存在が浮かび上がる…。 レディージョーカー中巻は犯人グループからの裏取引を隠し通そうとする城山社長と、その供述に疑いを持つ警察、それらの事実を掴もうとする報道関係者の3者の動きが主体です。しかし中巻では犯人グループのレディージョーカーの構成メンバーの描写は、上巻で城山社長を解放するシーン依頼、一度も登場しません。その構成が、より犯人グループのミステリアスさを際立たせています。 グリコ森永事件をモチーフにされているとの通り、3回目の現金授受未遂現場では、犯人グループに脅されたカップルが、犯人グループの身代わりとして現金授受現場に駆り出されています。「グリコ森永事件のあの段階か」と想像をめぐらしながら読んでいました。中巻も文庫本600ページ弱。この世界にまだまだ浸れるという嬉しさと、この重厚で重苦しい本をあと1冊読まないと結末が分からないのだという義務感とを感じながら中巻読了。いよいよ佳境となる下巻へ!!
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はじめは「誰だっけ?」と登場人物一覧に戻ったりしていたが、中巻ともなると頭のなかに人物像ができてくる。だからこそ愛着も湧いてくる。 みんなにそれぞれ事情があるんだよなあ。痛々しい事情が。 合田と加納が急にBL(というか李歐)みたいになって、えっ?となった。シリーズで読んでいれば急...
はじめは「誰だっけ?」と登場人物一覧に戻ったりしていたが、中巻ともなると頭のなかに人物像ができてくる。だからこそ愛着も湧いてくる。 みんなにそれぞれ事情があるんだよなあ。痛々しい事情が。 合田と加納が急にBL(というか李歐)みたいになって、えっ?となった。シリーズで読んでいれば急でもないんだろうか。
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