「君、クビね」と言われたら読む本 突然の解雇に備えるためのQ&A44

鴨桃代, 高井晃【著】

• 販売会社／発売会社: PHP研究所
• 発売年月日: 2010/03/23
• JAN: 9784569777375

商品レビュー

2013/09/15

「解雇を通告された」「派遣切りされた」「雇止めされた」こうした事は決して「対岸の火事」ではありません。いざその瞬間が自分に訪れたときにどのような対応ができるのか？本書を読んでぜひ参考にして頂けたら…。

『一番の社会勉強はな、会社を首になることだよ』

この本を読んでいて思ったことは、この言葉でした。以前、東京でお付き合いをしていた人の言葉で初めてこれを言われたときは
「このおっさん何言ってんだろ！？」
といぶかしんでいましたが、その後に自分が経験することが色々とあり、くわしいことは諸般の事情があってここに記すことはできません。一つだけいえることはそのほとんどが理不尽極まりない事で、当時の自分がこういうことを知っていて具体的には労働三法などの法律に関することや、団体交渉権を行使すれば、もっともっと自分に有利に交渉が出来たのにと悔やまれる事が多々ありまして、今、必死こいてこういった労働系の法律関係の本を勉強しています。

人に使われる側の人間は法律、特に労働法関係を勉強することを強く勧めますが、えてしてこんなことを言っても誰も相手にしてくれないので、こういうことをを書いて、ささやかながらも警鐘を促しています。入門書としてはこの本は本当にオススメです。「使う」側の人間でも法律を知らない場合が多いので、勉強したもの得です。よろしければ手にとって見てくださるとありがたいです。

2012/02/02

「企業目線」のビジネス書が跋扈する昨今だが、この本は徹底的に「労働者目線」、「労働者の味方」という立場が貫かれている。労働者としては、ある種の安らぎや安心感を感じることだろう。労働者と企業は、本来利害関係が対立するはず……。労働者は、これ以上、企業に舐められないよう賢くならなければならないことを実感させられる一冊でもある。

2010/07/13

実際に「君、クビね」なんて言われたら、自らのプライドをこれ以上傷つけないために綺麗に辞めたいと思っているけれど、生きていくのはそんな甘くない。冷静に真実を整理して法的にもキチンと照らし合わせて、「それは不当ですのよ。」と言えるようになれたらいいな。後が怖いけど。だから、仲間を作っておくということか。転ばぬ先の杖本でした。