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ハイドラ 新潮文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 新潮社 |
発売年月日 | 2010/02/26 |
JAN | 9784101313313 |
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ハイドラ
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商品レビュー
3.6
51件のお客様レビュー
早希は囚われてとても苦しそうだったけど 生きている、という感じがした。 渦中は苦しいけれど、もがき、翻弄され、傷つき、 傷つけられている様は人間としての生を感じる。 そして寂聴さんの圧倒的安定感。この世の全てを見てきたかのような言葉の重み。 且つ新しいものに触れようとする姿勢...
早希は囚われてとても苦しそうだったけど 生きている、という感じがした。 渦中は苦しいけれど、もがき、翻弄され、傷つき、 傷つけられている様は人間としての生を感じる。 そして寂聴さんの圧倒的安定感。この世の全てを見てきたかのような言葉の重み。 且つ新しいものに触れようとする姿勢。 見習いたい。
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※このレビューにはネタバレを含みます
夢中で読み切ってしまった。 主人公の早希はきっと美人で独特な雰囲気がある異端な女性なのに、自信がなくて悲観に美徳を感じてしまうような不安定さがある。イケイケなバンドマンじゃなくて不完全な自分に肯定も否定もしないカメラマンを選ぶ...。1+1=2にならない感性。 バンドマンと結ばれて欲しかったけど分かり合えない溝があるんだろうな。 解説の瀬戸内寂聴さんの重みったらありゃしない。 「ハイドラ」ってなに?
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短い作品だったが、物語への没頭は半端なかった。没頭というか侵食といった方が良いか。恋愛小説というか偏愛小説と呼ぶに相応しく、またそのジャンルで言う傑作でないだろうか。文庫版あとがきの瀬戸内寂聴氏の解説に泣けた。
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