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「かなしみ」の哲学 日本精神史の源をさぐる NHKブックス1147
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 日本放送出版協会 |
発売年月日 | 2009/12/25 |
JAN | 9784140911471 |
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「かなしみ」の哲学
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『「おのずから」と「みずから」』の著者による日本精神史の核心を探る試み。 今回は「かなしみ」に焦点が当てられている。 竹内自身の考察にさほどの深みはないが、引用されている文章に味わいと次なる読書への端緒が豊かに見つかる。 個人的にはこの本を読んで、源氏物語を読み始めることになっ...
『「おのずから」と「みずから」』の著者による日本精神史の核心を探る試み。 今回は「かなしみ」に焦点が当てられている。 竹内自身の考察にさほどの深みはないが、引用されている文章に味わいと次なる読書への端緒が豊かに見つかる。 個人的にはこの本を読んで、源氏物語を読み始めることになった。(柏木が死ぬ間際に、女三宮に「あはれとだにのたまはせよ」と請い、しかし女三宮はそれに応えない。この場面を本居宣長は問題にするわけだが、まさにこのやりとりにおける「あはれ」とはいかなる深さと味わいをもつのか。興趣が尽きない) あるいは和辻哲郎。 ‥かくて我々は、過ぎ行く人生の内に過ぎ行かざるものの理念の存する限り、−永遠を慕う無限の感情が内に蔵せられてある限り、悲哀をば畢竟は永遠への思慕の現われとして認め得るのである。‥ ‥「物のあはれ」とは、それ自身に、限りなく純化され浄化されようとする傾向を持った、無限性の感情である。すなわち我々のうちにあって我々を根元に帰らせようとする根源自身の働きの一つである。(『日本精神史研究』)
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「かなしみ」という問いの原点: 1宮沢賢治の「かなしみ」の表情 「どうして僕はこんなにかなしいのだろう」 「存在倫理」という考え方 「修羅」の「かなしみ」 「かなしみ」の相克・相乗 2西田幾多郎の哲学の理由 哲学の動機は「悲哀」である 「悲哀」を介して「無似の新生命に接する」 ...
「かなしみ」という問いの原点: 1宮沢賢治の「かなしみ」の表情 「どうして僕はこんなにかなしいのだろう」 「存在倫理」という考え方 「修羅」の「かなしみ」 「かなしみ」の相克・相乗 2西田幾多郎の哲学の理由 哲学の動機は「悲哀」である 「悲哀」を介して「無似の新生命に接する」 「かなしみ」の力: 1「驚き」から「かなしみ」へ 「かなしみ」論の典型としての独歩 「要するに悉、逝けるなり!」人生の「不思議」を驚く 2「天地悠々の哀感」と「同情の哀感」 「天地悠々の哀惑」「同情の哀感」 3「哀感の力」 「人情と自然との幽かなれど絶えざる約束」 「神はまず悲哀の姿して我らに来たる」 「かなし」という言葉の歴史: 1やまと言業としての「かなし」 「・・・しかねる」有限性としての「かなし」 思いの届かなさとしての「かなし」 いとしさとしての「かなし」 しみじみとした惑典としての「かなし」 「かなし」の多様な実例漢字としての「悲」「哀」 2柳田園男の批判 柳田國男の指摘 「泣く」という表現手段 3本居宣長の「あはれ」論 なぜ「あはれ」が悲哀に特定されたか 「あはれ」の微妙な味わい 他者に向かう「かなしみ」: 1本居宜長の「共悲」論 歌えば「かなしみ」は晴れる 受けとめ手があれば、なお「かなしみ」は晴れる 「でんでんむしのかなしみ」 2「やさしい」という倫理 「やさしい」とはどういうことか 「やさし」の距離感 3「あはれ」から「あはれみ」ヘ 「あはれ」から「あはれみ」へ 「いたむ」から「いたましい」、そして「いたわる」へ 他者の「かなしみ」へのまなざし 神・仏と「かなしみ」: 1共悲の倫理性の「届かなさ」 「汝が性のつたなきを泣け」 共悲の倫理性の「届かなさ」 2呻き声としての「悲」 「おもふがごとくたすけとぐること、きはめてありがたし」 常行大悲の益 「慈悲」の担い手は誰か 呻き声としての「悲」倫理感情 宗教惑情としての「悲」「かなしみ」 3本居宣長の「安心なき安心」論 死はひたすら「かなしめ」ばいい 「かなしむ」ことは神々に従うこと 「われ」という「かなしみ」: 第六章「われ」という「かなしみ」 1無常感としての「かなしみ」 無常哀感としての「かなしみ」 「せむ術なさ」としての「かなしみ」 「せむ術なし」とは大いなる働きの感受でもある 自然感情としての「かなしみ」/「われ」の「かなしみ」 「一隅」性としての「かなしみ」 2「あきらめ」と「かなしみ」 「あきらめ」と「諦」 子規の「あきらめ」 鴎外・漱石・花袋の「あきらめ」 正宗白烏の「あきらめ」 3「修羅」の「かなしみ」のゆくえ 「けっしてひとりをいのってはいけない」 「いとしくおもうもの」から「みんあの幸福」へ 別れの「かなしみ」: 1なぜ「さようなら」と別れるのか. 「さようなら」は、もともと接統詞 これまでの総括がこれからにつながる 2「別れ」としての死 死は「別れ」である 「うしろ髪をひかれるからこそ」死ねる 3悲哀の仕事 「かなしみ」を共有する 「かなしみ」の表現: 1宇宙に響く「かなしみ」 「やりきれなさ」を表現する 表現することで救われる 宇宙に響く「かなしみ」 2「かなしみ」の美意識 「かなしみ」の受容に美が介在する 有限の中に無限の美を見る 「悲哀の快感」論 3「かなしみ」のセンチメンタリズム論 「悲しみの〈其珠化〉」 センチメンタリズム批判 ナルシシズム・センチメンタリズム 定型・談合・記号・制度 センチメンタリズム擁設論 感情から出発する 有限性/無限性の感情としての「かなしみ」: 1喪失・欠格としての人間存在 「何かとんでもないおとし物を/僕はしてきてしまったらしい」 2「悲の器」の「悲」の二重性 独歩の喪失感と「水辿の命の悌」 「永遠の根源」への/からの「かなしみ」 有限性/無限性の感情としての「かなしみ」 3「みずから」/「おのずから」の感情としての「かなしみ」 「みずから」/「おのずから」の感情としての「かなしみ」 「かなしみは明るさゆゑにきたりけり」 牧水の旅の「かなしみ」 「このかなしみを/よしとうべなうとき」
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第1章 「かなしみ」という問いの原点 第2章 「かなしみ」の力 第3章 「かなし」という言葉の歴史 第4章 他者に向かう「かなしみ」 第5章 神・仏と「かなしみ」 第6章 「われ」という「かなしみ」 第7章 別れの「かなしみ」 第8章 「かなしみ」の表現 第9章 有限性/無限性の...
第1章 「かなしみ」という問いの原点 第2章 「かなしみ」の力 第3章 「かなし」という言葉の歴史 第4章 他者に向かう「かなしみ」 第5章 神・仏と「かなしみ」 第6章 「われ」という「かなしみ」 第7章 別れの「かなしみ」 第8章 「かなしみ」の表現 第9章 有限性/無限性の感情としての「かなしみ」 著者:竹内整一(1946-、長野県、倫理学)
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