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戦艦武蔵 新潮文庫
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 新潮社 |
| 発売年月日 | 2009/11/01 |
| JAN | 9784101117010 |
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戦艦武蔵
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商品レビュー
4
111件のお客様レビュー
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※このレビューにはネタバレを含みます
・あらすじ 第二次世界大戦中、日本帝国海軍が秘密裡に建造した世界最大、そして日本最後の戦艦武蔵。 武蔵が建造されて沈没するまでの歴史的背景や技術者たちの苦難などを残された記録から描写する記録文学。 ・感想 本編よりもあとがきが良かった。(もちろん本編も面白かったですけど) あとがきで吉村先生がなぜこの戦艦武蔵を題材に選び、戦艦武蔵を通して何を表現したかったのかを知ってから星4評価になった。 本編を読んでる時に気づけよってね。 本編読んでる時に吉村先生の意図を汲み取れなかった己の感受性やら能力不足が悲しい…。 本編は吉村先生が調べ上げた資料を元に書かれる記録文学であるので知識のない私なんぞは「ふんふん、なるほどなー大変だなぁ。確かに、そういう問題もあるよね…昔の人もすごいな」などあっさいペラペラな感想をもつのみ。 後半はあんなに頑張ったのに結局最後はこうなるんだな、という寂しさと諦観があり何ともしんみりした読了感だった。 冒頭は何やら最近棕櫚が不足している。買い付けをしているグループの目的も正体もわからない。一体何が起こっているのだろう?とワクワクさせる始まりだった。 戦艦武蔵を建造するにあたって尽力した人々と成す術なく戦火に飲み込まれていった人々。 国家の威信をかけた大事業、大事業を成功させるためにどれだけの人、金、ものが費やされ、だからこそ簡単に沈めるわけにもいかず「御殿」となった武蔵。 色々考えさせられる事業だわ。 別に愚行とまでは思わないけども。 「私は、戦争を解明するのには、戦時中に人間たちが示したエネルギーを大胆に直視することからはじめるべきだという考えを抱いていた。そして、それらのエネルギーが大量の人命を物を浪費したことに、戦争というものの本質があるように思っていた。戦争は、一部のものが確かに煽動して引き起こしたものかも知れないが、戦争を根強く持続させたのは、やはり無数の人間たちであったにちがいない。」 あとがきも素晴らしいけど、解説もまた良かった。 「吉村昭氏の作品の底にある人間観、それは人間というものは何をしでかすかわからないということへの暗い好奇心と、何をやってもタカが知れているという無常感をはらんだ徒労の意識である。」と解説されていて、私が吉村作品に惹かれる理由がまさにソコなんだなと納得した。 吉村先生は決して人間を美化しない。 別に人間をバカにしていたり嫌悪してるわけでもない。 やっぱり一言でいい表すならやはり「諦観」。 客観的で冷徹な人間への諦観を含んだ観察眼が吉村作品の通底するテーマであり魅力だと思う。 結論、やっぱり吉村昭作品最高!
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※このレビューにはネタバレを含みます
長崎から棕櫚が消えた。何かが起こっている。冒頭の不気味さ。その棕櫚のすだれに隠された港で造られていたものは。。。 いやあ、もう悔しいというか怒りというか、時代遅れの巨大戦艦を造るまでの異常なまでの秘密主義に翻弄された人々と、ほとんど成果を上げることなくあえなく海中に沈んだ戦艦の乗組員たちが哀れでなりません。 それにしても淡々と事実を積み上げてその狂気を描く吉村氏にはますます敬意を払いたい。素晴らしい作家です。現代でこのようなことができるのは。。。。小川哲さんぐらいでしょうか。まだ吉村氏の読んでない作品がたくさんあるので、これからも読んでいきたいです。
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猪口艦長が私の地元の出身なので、なんとなくの興味で読んでみました。 戦艦武蔵については名前を知っている程度で、建造の経緯や実像については全くと言っていいほど知りませんでした。 本書を読んで、想像をはるかに超える壮絶な歴史に今は少し放心です。 特に驚かされたのは、現在では誰もが...
猪口艦長が私の地元の出身なので、なんとなくの興味で読んでみました。 戦艦武蔵については名前を知っている程度で、建造の経緯や実像については全くと言っていいほど知りませんでした。 本書を読んで、想像をはるかに超える壮絶な歴史に今は少し放心です。 特に驚かされたのは、現在では誰もが一度は耳にしたことのある武蔵や大和が、当時は終戦までその存在すら徹底的に秘匿されていたという事実。図面の管理や建造現場の目隠しはもちろん、実際に建造に携わる人でさえ全貌を知らされないという徹底ぶりは、考えられないほど厳格で、当時の緊張感がそのまま伝わってくるようです。 後半、武蔵が戦場へ赴き、最期を迎えるまでの展開は息つく間もなく、一気に読み進めました。 敵機からの集中攻撃、戦火の中での判断と猪口艦長の決意、そして沈没へと至るまでの描写は胸に迫り、ページをめくる手を止めることができませんでした。 名前しか知らなかった武蔵に、「実在した巨大な艦」としての姿と、そこに関わった人々の熱い思いが重なって見えました。 だけど、決して美談ではない。膨大な人と労力を費やしてまで建造した武蔵とは何だったのか。。。 少し重たい、読了後の余韻が続いています。
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