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雅子さま論争 新書y
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内容紹介 | 雅子さまだけがバッシングされる理由とは?アンチ派のネットでの暴走、雇用機会均等法第一世代からの強い共感と世代によって温度差がある皇室への思い入れ、皇太子一家vs秋篠宮一家の対立構図、長引く療養期間への疑問…。雅子さまをめぐる言説はとどまるところを知らない。近代家族のモデルとした美智子妃の時代とは対照的に共通の夢や希望を語れなくなった現代、雅子さまを通じて、何を見るのか。 |
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販売会社/発売会社 | 洋泉社 |
発売年月日 | 2009/11/06 |
JAN | 9784862484109 |
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雅子さま論争
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論争でなく過剰なメディア・バッシングに対する分析、擁護? 七人の著者が雅子さまを巡る言説について語っています。ガチにアンチ派を標榜する著者はいません。メディアが皇室・雅子さま問題をさかん取り上げるのはそれで数字が取れるからなんでしょう。小田嶋隆はその語られ方(文体)について書いて...
論争でなく過剰なメディア・バッシングに対する分析、擁護? 七人の著者が雅子さまを巡る言説について語っています。ガチにアンチ派を標榜する著者はいません。メディアが皇室・雅子さま問題をさかん取り上げるのはそれで数字が取れるからなんでしょう。小田嶋隆はその語られ方(文体)について書いています。敬語のこちらと向こう側、自主規制という抑圧装置、そこに表れるすかしやおべっか、慇懃無礼、信奉など、さまざまに入り乱れた言説にネットではありとあらゆる人々が食いついて、これが本音とばかりに吐き出す。思えば美智子妃の時代は良かった。高度経済成長と近代家族の形成がリンクし、国民の多くが美智子妃を応援、賞賛したわけだ。しかし「雅子さまと、この列島に住む『私たち』が生きる社会。それは、もはや共通の夢や希望を語れなくなった世の中なのだ」(森暢平) 雅子妃自身、その華々しいキャリアの延長と考えたであろう皇室入りが実はその終りであったという現実に戸惑い、体調を崩し療養と公務の欠席を余儀なくされた。その病名については適応障害ではなく、ディスチミア親和型うつ病だという診断に香山リカは態度を保留するが、なるほど私たちがみな「プチ雅子さま」(白河桃子)であるとすれば、こういった「都合のよいときだけうつ」という新しいうつが雅子さまよりむしろ下の世代に見られ、それを批判するのがまさに働く同世代女性という屈折が、日本社会を映し出す鏡としての皇室の濁り具合を示しています。 『バブル世代女性は強化プリンセス・マサコの夢を見るか』(水無田気流)というより、皇室自体が宮内庁の夢見る天皇制という負荷に皇族疲労を起こしているのかも。僕自身は未だに好青年っぽさの抜けきらない皇太子浩宮とヤンキー気質でない(湯山玲子)雅子さんにシンパシーを感じています。
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多くの人は雅子様を語ることで自分語りをしている、というメインライターの森暢平の指摘が面白い。雅子様を語る人は自己の何を雅子様に投影しているのか、どんな物語を期待しているのか、雅子様について一言いいたいという人の欲望はどこにあるのか? 目的を自問し始めた現代の皇室の問題として、機会...
多くの人は雅子様を語ることで自分語りをしている、というメインライターの森暢平の指摘が面白い。雅子様を語る人は自己の何を雅子様に投影しているのか、どんな物語を期待しているのか、雅子様について一言いいたいという人の欲望はどこにあるのか? 目的を自問し始めた現代の皇室の問題として、機会均等法一期生の代表者として、新型うつに苦しむ人として、妻・母・個人として生きることの不可能性を体現している女性として・・・ちまたの雅子様論から逆に語り手である現代の日本人や日本の社会の姿が見えてくる。
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雅子さまが皇室に入ったのは1993年、私が会社に入って2年目の年だ。私たちの年代だって会社に勤め続けるには道険しだったので、雅子さま世代はもっとだろう。仕事、結婚、子供、このセットを手に入れることの難しさ。ましてやその狭間でもがかれている(ように見える)雅子さまを見て、自分自身の...
雅子さまが皇室に入ったのは1993年、私が会社に入って2年目の年だ。私たちの年代だって会社に勤め続けるには道険しだったので、雅子さま世代はもっとだろう。仕事、結婚、子供、このセットを手に入れることの難しさ。ましてやその狭間でもがかれている(ように見える)雅子さまを見て、自分自身の迷いを投影してしまうのは私だけだろうか?
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