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雨月物語
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雨月物語

岩井志麻子【著】

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雨月物語

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 光文社
発売年月日 2009/10/19
JAN 9784334926847

雨月物語

¥220

商品レビュー

3.3

13件のお客様レビュー

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2024/10/14

十余年ぶりの再読です ─ 岩井志麻子さんによる 雨月物語。 上田秋成の原作に忠実 でありながら、 黒漆を上塗りした様に 艶やかに一層暗く、 語り部がドロっとした 妄念たっぷりの女が故、 香袋から甘い腐敗臭が 匂い立つような、 ぼっけえ、きょうてえ 仕立てにございます。...

十余年ぶりの再読です ─ 岩井志麻子さんによる 雨月物語。 上田秋成の原作に忠実 でありながら、 黒漆を上塗りした様に 艶やかに一層暗く、 語り部がドロっとした 妄念たっぷりの女が故、 香袋から甘い腐敗臭が 匂い立つような、 ぼっけえ、きょうてえ 仕立てにございます。 神仏ではなく闇の奥に 潜む邪まなものに祈り、 なにかに取り憑かれる ような愚を執着と呼ぶ。 哀しきかな、其れから 逃れられない人の性。 現世に座す息子に母が 夜な夜な語るお伽噺を、 母の執着を引きずった まま息子秋成が綴った、 現代に通じる人の執着 の物語にございます。

Posted by ブクログ

2024/08/03
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※このレビューにはネタバレを含みます

女の情念が成仏できずに怨霊になる話を、最下層を落ちていった母親が語り、養子に出した息子が本にまとめたのが「雨月物語」。昔の話だと思っていたが、たまたま一緒に借りた「最貧困女子」では現在でも起こっていると。想いはどこに行くのだろう。昔は神仏だったけど、現在はインターネット?

Posted by ブクログ

2015/02/07
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

岩井志麻子さんらしい語り口の「きょーてぇ」本。以下、読書メモより。 序 上田秋成の母の語り 菊花の約(ちぎり) 友人をひたすら待ち焦がれる男 白峰 宗徳員の妄執とそれをいさめる西行法師 浅茅が宿 夢応の鯉魚 仏法僧 不破万作はいわゆる「性同一性障害」だった? 吉備津の釜 語り部が意外! 岩井志麻子らしい。 蛇性の淫 白蛇の淫靡(いんび)な美しさに囚われる男の 恐怖 青頭巾 人肉を食べる鬼が成仏する話。 貧富論 宇宙の真実。お金の話

Posted by ブクログ

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