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うつ病の脳科学 精神科医療の未来を切り拓く 幻冬舎新書
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 幻冬舎 |
発売年月日 | 2009/09/30 |
JAN | 9784344981430 |
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うつ病の脳科学
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うつ病の脳科学
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商品レビュー
4
8件のお客様レビュー
少し古い本だが、精神疾患を治る病気と考え、その原因を解明しようという面に関心が払われていないとの指摘は現在も通用する指摘だと思う。 disordersとdisabilityの違い、支援者も当事者も周囲も、時折忘れてしまっているような気がする。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
「うつ病九段」で先崎九段の治療に当たった医師は、うつ病は脳の病気だとはっきり言っていた。心の病、といわれることの多い病気だが、実は脳が原因であることは昔から言われていた(19世紀クリージンガー)。 気になったのはこんなかんじ 80年代に変わった診断基準dsm。日本では精神疾患は障害、そのため原因解明研究が手落ちになりがち。アメリカのブレインバンクが提供するサンプルに頼った研究にならざるを得ない。学生運動の余波で立ち遅れた研究施設の思い出。 dsmは仮の分類として始まり、結局固定化されてしまった。病気の因果関係を明確にせず、併発しがちのパーソナル障害などもうつ病とならべて併記するようになる。 dsmをもとにした「大うつ」に分類することでおこる問題として、病相エピソードのヒアリングを怠り、患者が(以前と違って)悩みを聞いてもらえないと不満になる。 先走って憶測を書けば、エピソードヒアリングのような方法は、そのままのかたちではないかもしれないが当面要望されつづけるのではないだろうか。結局のところ脳内分泌物質や薬の反応をどう評価すればよいのか、そもそも分析するためのデータ集めさえ難しいというのが現状だし。 うつ病は精神疾患のなかでも最古の病気。古代ギリシアで黒胆汁(メランコリー)の増減によると考えられ、中世では魔術、宗教的な理解。19世紀にクレペリンが早発生痴呆(現代の統合失調症)と躁うつ病に分け、1960年代アングストの研究で双極性障害とうつ病のふたつに分類され、現代に至る。 dsmにより診断基準が共有され、躁うつ病には遺伝が関与し、うつ病では遺伝は比較的小さいことがわかってきた。 ただこのゲノム、脳科学の知見がそのまま治療に使えるわけではない。 04年遺伝子一個全体が増えたりなくなったりする大きな違いが起こることが発見され(コピー数変動)数千人の統合失調症患者で検査を行った結果、健常者に備わっている塩基対の欠損が発見された。が、その後てんかん、自閉症など他の病気でも同じ異常が確認される。うつ病に特有の疾患をもたらすなんらかの脳の変化、病変の発見こそが、今後の根治治療の鍵となる。 ここまでは基本のおさらい。後半、ようやく主題にはいるのだが、これがまた細かい話の連続。00年代に入ってから飛躍的に進歩を遂げた脳科学の知見から、うつ病研究の最前線をレポートしたものなのだが、なかなか細かい話が続く上研究途上ではっきりと断言できるような原因や治療法が示されないため、読むのが難しい。 原因がわからない以上、その治療も対処療法にならざるをえない。2章で極端な例として、非定形型の患者の治療記録が紹介されているが、かなり混乱している様子。2年間さまざまな方法を試した結果、はじめて改善が見られる方法にたどり着くのだから、患者・治療者の苦労が忍ばれる。
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仕事関係です。今日もご一緒でした。 ちょっと古いかなと思うところもありますが、課題はなにも変わってないのが悔しい限り、借りは即返さなければならない。できることをがんばります!
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