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闇の奥 光文社古典新訳文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 光文社 |
発売年月日 | 2009/09/20 |
JAN | 9784334751913 |
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闇の奥
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商品レビュー
3.7
57件のお客様レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
想像してたより読みやすかった。 200ページもないしこざっぱりしているけれど、突き詰めて考えると色々と考えられる話。 クルツが話す場面はそんなにないもののひとつひとつの台詞のインパクトが強かった。 『正しく生きて、死ぬ、死ぬ……』 『私は闇の中に横たわって死を待っている』 『怖ろしい!怖ろしい!』 など。 婚約者に『彼が最期に口にした言葉は──あなたのお名前でした』と嘘をつく場面も胸にくるものがあった。
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素晴らしい翻訳で熱帯のジャングルの人を寄せ付けない世界の出来事とそんな世界が生み出した人物の難解な物語を一気に読ませる。物語は夜更けのテムズ川に浮かぶ船の上で船乗り仲間にコンゴ川での経験を振り返って語るという、語りの形式で、マーロウの語りを聞いている人物が小説の中にも存在していて...
素晴らしい翻訳で熱帯のジャングルの人を寄せ付けない世界の出来事とそんな世界が生み出した人物の難解な物語を一気に読ませる。物語は夜更けのテムズ川に浮かぶ船の上で船乗り仲間にコンゴ川での経験を振り返って語るという、語りの形式で、マーロウの語りを聞いている人物が小説の中にも存在していて、語りを聞いている人物が主体となっている入れ子的な構造。ほとんどの部分はマーロウが主人公の視点となっているが、あえてそれを客観的に聞く人物を儲けることでアフリカでの出来事が幻のように遠い世界の話に聞こえる効果もある。 クルツがどのような存在なのか。これはほとんど暗示的に示されるばかりで善か悪かも判然とはしない。かつて優秀で優れた人格を持っていた人物のように見え、アフリカの奥地での生活が彼を変えたというのではあまりにも単純に感じる。クルツには人間の本来持っている可能性の極端さが表れているのかもしれない。「怖しい、怖しい」というのはそんな人間の本質への怖れなのか。というのも浅薄か。
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すごい話だなあとは感じるのだ。 がしかしそれを面白く思えるかどうかは別物。 私にはこの小説のユーモアは一切感じとることはできなかった。 ただ、そこにあるのは人の愚かさと欲望と死と汚れで、それらをエサにして、完全に包み込む圧倒的な闇。 光は欠片もない、つまりはそこに神はいない。 映...
すごい話だなあとは感じるのだ。 がしかしそれを面白く思えるかどうかは別物。 私にはこの小説のユーモアは一切感じとることはできなかった。 ただ、そこにあるのは人の愚かさと欲望と死と汚れで、それらをエサにして、完全に包み込む圧倒的な闇。 光は欠片もない、つまりはそこに神はいない。 映画、地獄の黙示録の原作らしい、さもあらん。
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