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アメリカの鳥 池澤夏樹=個人編集 世界文学全集Ⅱ-04
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アメリカの鳥 池澤夏樹=個人編集 世界文学全集Ⅱ-04

メアリーマッカーシー【著】, 中野恵津子【訳】

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アメリカの鳥 池澤夏樹=個人編集 世界文学全集Ⅱ-04

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 河出書房新社
発売年月日 2009/08/30
JAN 9784309709567

アメリカの鳥

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商品レビュー

3.2

6件のお客様レビュー

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2022/09/09

220909*読了 タイトルが秀逸。 少年期の母親への感情(執着)を抱く時期から、母と離れてフランスで暮らす時期へと。 この時期を描く文学って多いのだな、と世界文学全集を読みまくっていて思います。 ピーターが哲学を語る場面がたくさんあり、それをなるほど、とは理解できなかったのだ...

220909*読了 タイトルが秀逸。 少年期の母親への感情(執着)を抱く時期から、母と離れてフランスで暮らす時期へと。 この時期を描く文学って多いのだな、と世界文学全集を読みまくっていて思います。 ピーターが哲学を語る場面がたくさんあり、それをなるほど、とは理解できなかったのだけれど、そしてピーターの行動にも、おいおい…と思う部分が多かったのだけれど(笑) 第二次世界大戦が終わり、ベトナム戦争の最中。 自分が生まれる前(作者が亡くなったのは私が生まれた年)の出来事は、物語を読むことで当時の空気感、人々の思いを知ることになる。 日本から見たベトナム戦争と、アメリカ、フランスから見たベトナム戦争は違うと思うし、そういった視点の違いも海外文学を読む醍醐味と言えますね。 印象的な場面はいくつかあって、母親とアメリカの伝統的な料理を作るシーン、フランスに留学する列車でのアメリカ人女性教師3人組に捕まるシーン、フランスでの感謝祭の晩餐、ローマでの観光など。 3カ国にまたがる物語で、それぞれの国の特色も知れたのがまたよかったです。

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2018/08/09

マッカーシー 「 アメリカの鳥 」 難しい。 最初は青春小説、中盤以降 カント倫理学(道徳)の本。アメリカの反知性主義まで発展させるのかもしれない テーマは アメリカの社会道徳の崩壊 とすると 全体の筋が通る。市民革命で自由を獲得した アメリカとフランスを舞台として 道徳批...

マッカーシー 「 アメリカの鳥 」 難しい。 最初は青春小説、中盤以降 カント倫理学(道徳)の本。アメリカの反知性主義まで発展させるのかもしれない テーマは アメリカの社会道徳の崩壊 とすると 全体の筋が通る。市民革命で自由を獲得した アメリカとフランスを舞台として 道徳批判を展開したのだと思う 「アメリカンワシミミズクは死んだ」で始まり 「自然は死んだ」で終わる小説。その暗喩は *アメリカンワシミミズク=アメリカの鳥=自由 *自然は 死んだ=自由が社会道徳の崩壊へ向かっている 最終章「幽霊の三分の二」について 道徳に必要な3要素(自由、永世、神)のうち 2つ(永世、神)は存在しないことを示唆し、自由の国アメリカ、フランスにおいて 社会道徳は崩壊していることを意味している と解釈した 「世界の美しいものは 人間が世界のためになるようにできている〜人間の知覚による物の認識は 人間の知覚の法則と一致している」とは 3つのイデア(真理、倫理、美)のうち 2つ(美、真理)は 理性、知性、感性により実践されている と解釈した カント「他者は常に究極の目的である」人を手段として利用してはならない

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2012/09/29

政治思想家のハンナ・アーレントととも深い交流があった、著者の政治小説兼青春小説。ベトナム戦争や公民権運動などを背景にして、アメリカへの反発からヨーロッパを憧憬する青年ピーターの話。ある種の懐古主義的な作品と言えば、そうなのかもしれないが、正直、よくわからないし、読んでいてあまり面...

政治思想家のハンナ・アーレントととも深い交流があった、著者の政治小説兼青春小説。ベトナム戦争や公民権運動などを背景にして、アメリカへの反発からヨーロッパを憧憬する青年ピーターの話。ある種の懐古主義的な作品と言えば、そうなのかもしれないが、正直、よくわからないし、読んでいてあまり面白いと感じなかった。 というか、自分がよく理解できていないと言うのが、正直なところ。もう一度時間作ってじっくりと読み直したい。 それとアーレントとの書簡集(『アーレント=マッカーシー書簡集』みすず書房)を読んでみたい。

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