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妻を帽子とまちがえた男 ハヤカワ文庫NF
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 早川書房 |
| 発売年月日 | 2009/07/15 |
| JAN | 9784150503536 |

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妻を帽子とまちがえた男
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商品レビュー
3.9
50件のお客様レビュー
図書館サイトのカート内に長居していた本。内容はほぼ確実に私好みであることは分かってはいたもののかなり古い本なので治療方法とかちょっとなーと勝手に躊躇してたんですがやはり借りて正解でした。 4部構成になってまして『喪失』『過剰』『移行』『純真』。 先日読んだV.S.ラマチャンド...
図書館サイトのカート内に長居していた本。内容はほぼ確実に私好みであることは分かってはいたもののかなり古い本なので治療方法とかちょっとなーと勝手に躊躇してたんですがやはり借りて正解でした。 4部構成になってまして『喪失』『過剰』『移行』『純真』。 先日読んだV.S.ラマチャンドランの『脳のなかの幽霊』同様、脳神経科医として様々な症例の患者を診察するわけですが、執筆当時(翻訳版は1991年ですが原語は85年とかですかね)の空気というか、脳に障害を負った患者を取り巻く環境が現在よりも厳しそうなのが文面からヒビのように伝わる。 中には自身の症状(異常さ)を冷静に認識している患者もいるが(これはこれで地獄)表題となっている妻と帽子を間違える男や、20歳の時までの記憶で止まっていて自身が50過ぎであることも周りの兄弟知人も年老いたことも理解できない男、サンドイッチを販売し続ける男、失われる記憶を埋め合わせるために絶えず作り話をする男。このあたりの症状は私自身にも私の周りの人にも見られるものである。彼らは自身の異常さを一切認めず周りこそがおかしいと主張し、矛盾を指摘されれば瞬時にでたらめな繕いの嘘を吐く。これは全ての人間が毎秒やっていること。これこそが人間の特徴。私たちは80億人全員障碍者。当たり前だけど。 若い時の梅毒が時を経て脳に障害をもたらし生まれ変わったように陽気になった88歳の女性。薬物による障害で3週間だけ犬のような特別な嗅覚を得た青年。脳障害を治療しないままでいるのも悲劇だけど、治療によって特別な能力やセンスが失われるのも。。より大きな悲劇のケースもあるのでは。(88歳の女性は陽気なままだったけど。他の人たちは嗅覚も芸術的センスも永遠に失ったまま。)素数の天才だった双子は別々に収容され一般生活を送るために教育されたことでつまらない人生を送ることは出来ても特別な能力は永遠に失ってしまった。あぁ。 どの症例も興味深く400+ページを2日で読み終えました。 最も好きなのは1部喪失の中の最後の章、9章大統領の演説。 時代的にはレーガンと思われる米大統領TV演説を失語症患者たちが見ている。 単語や文法構造は何も理解しないが表情や声のトーン、オーバージェスチャーから嘘を読み取る。これは失語症患者が顕著に得意なことだそうで(盲目ならなおさら)彼らは人の嘘を簡単に見破る。だから失語症患者の病棟から大きな笑い声が聞こえたんだ。 反対に音感失認症患者は単語の意味も文法構造も完全に理解できるが声の表情が把握できないらしい。(失語症は左側頭葉障害、音感失認症は右側頭葉障害) 失語症病棟には進行した緑内障でほとんど目が見えない音感失認症の元教師・元詩人がいて、彼女曰く『説得力がない。文章がダメ、言葉遣いが適当。頭がおかしくなったか、何か隠し事があるんだわ。』 素晴らしい能力。今ならAIで事足りるかもだけど、どの国も彼らを警察取調室のマジックミラー向こう側に座らせるべきだったのでは? 星5。
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患者一人ひとりの症例を、物語として脳神経科医の作家が記すのだが、各々の物語は医師としての挑戦、人としての愛にあふれている。だから、医学の知識がないわたしにも読むことができ、好奇心すらくすぐられた。
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何気なくタイトルに興味を感じて読み始めたら、著者はあのレナードの朝の原作者だった。 楽譜は音楽を記号で表したもの、それと同様に数字は数の世界を記号で表したもの。音楽は聴くものであるが、数の世界は何か図象的なものであるのか? サバン症の人たちにはそれが見えているので日付から曜日を即...
何気なくタイトルに興味を感じて読み始めたら、著者はあのレナードの朝の原作者だった。 楽譜は音楽を記号で表したもの、それと同様に数字は数の世界を記号で表したもの。音楽は聴くものであるが、数の世界は何か図象的なものであるのか? サバン症の人たちにはそれが見えているので日付から曜日を即回答できるのか?どうも素数が鍵であるようだ。この図象的なものが理解出来れば数学の世界は大きく進歩するのではと思った。 全くタイトルからは想像できなかった事に気が付かされた。
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