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夏の口紅 文春文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 文藝春秋 |
発売年月日 | 2009/07/10 |
JAN | 9784167531089 |
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夏の口紅
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商品レビュー
3.6
25件のお客様レビュー
読んだのは、たぶん7月の中旬くらい。 樋口有介にしてはイマイチかなぁー(^^ゞ たぶん、主人公たる二人(礼司&季里子)の魅力が、樋口有介の小説(のファン)としてはイマイチなんだと思う。 普通すぎる?、…んだよね。 ただ、この小説に出てくる二人が“普通すぎる”っていうのは、『夏...
読んだのは、たぶん7月の中旬くらい。 樋口有介にしてはイマイチかなぁー(^^ゞ たぶん、主人公たる二人(礼司&季里子)の魅力が、樋口有介の小説(のファン)としてはイマイチなんだと思う。 普通すぎる?、…んだよね。 ただ、この小説に出てくる二人が“普通すぎる”っていうのは、『夏の口紅』がミステリー小説(「事件」がテーマではなく)ではなく、文芸作品(二人が出逢った夏の話)であるということで、そうなった面があるような気がするかな? それは、たぶん、必然として。 ミステリー小説というのは「事件」という、主人公たちが特異な状況に置かれる話であるのに対して、これはあくまで「日常」の話だ。 「日常」というのは普通だから、目立つ「特異」はない。 もちろん、「初恋」という人生の大イベントwの話ではあるのだが、でも、「事件」がテーマのミステリー小説でない以上、小説としては、あくまで「日常」の話なのだ。 事件という「非日常」は、普通である登場人物たちから「特異」な面を引き出すが、これは「日常」の話だから、登場人物たちも「日常」のままでいる。 この二人が“普通すぎる”のは、そういう理由なんだろう。 (もっとも、その“普通すぎる”は、あくまで樋口有介の小説としては“普通すぎる”だw) そんな『夏の口紅』だが、個人的な好みを言うなら、いかにも樋口有介の小説に出てくるキャラって感じの画家の友部さんとその娘をエピソードとして、ストーリーに絡ませられなかったんだろうか?って感じかな。 だって、友部さんの娘さんなんて、友部さんの口から「わたしに似ているから美人よ」って紹介されるだけなんだもん(^^ゞ 友部さんが魅力的なだけに、なぁ〜んか、ちょっともったいない。 あと、香織も、もっとストーリーに絡んできてもよかったんじゃないかなぁー。 ぶっちゃけ、ヒロインである季里子がイモっぽい(爆)だけに、もうちょっとその魅力をエピソードとして描いてほしかった気がするかな? あとは、和可子も、別のストーリーとして描かれてもよかったように思う。 もっとも、樋口有介の作風としては、そういうのはないんだろうけどさ(^^)/ シラケたのは解説。 “樋口作品たちの語り手はひどく恰好をつけているけれど、ただ気障なのではない。彼らは照れているのだ”って、そんなこと、説明されてわかっちゃったらさ。照れている当人たちの立場、ねぇーじゃん!(爆) 今はなんでもそんな風に、解説してわかりやすくしちゃうから、小説でも、映画でも、ドラマでもつまらなくなっちゃうんだよ。 この解説している人って、作家らしいだけど、そんなこともわからないのかな?┐(´д`)┌
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昨年亡くなられた樋口さんの青春小説。数々の青春小説から探偵小説等、様々楽しませてもらいました。謹んでご冥福をお祈りすると共に、残された作品を読み続けたいと思います。 本作はとにかく義妹の李里子がかわいいので、翻弄される主人公が見所。謎があるような無いような。
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先日読んだ「海泡」の解説で、樋口有介せんせの夏に関する作品がつらづらっと挙げられていたので、よっしゃ読み返したろー!っていう個人的気運盛り上がり中。 今作もまた主人公の男子はカッコつけてて、そしてカッコ悪い。 特異だなと感じたのは、せんせの作品で好きなトコロは主人公とヒロインの...
先日読んだ「海泡」の解説で、樋口有介せんせの夏に関する作品がつらづらっと挙げられていたので、よっしゃ読み返したろー!っていう個人的気運盛り上がり中。 今作もまた主人公の男子はカッコつけてて、そしてカッコ悪い。 特異だなと感じたのは、せんせの作品で好きなトコロは主人公とヒロインの会話の妙にあると考えてるのですが、今作のヒロイン、会話のコミュニケーションに難あり。 いつもの小洒落た会話がなかなか繰り広げられないんですよねー。 もちろん、ヒロイン以外の女性との会話にその味わいは見られるのですが。 まあしかし、会話が無くても主人公の洒落た振る舞いは見どころあるわけで。 10代のヒロイン、20代のお姉さん彼女、40代のお母さん、50代のおばさん…て、どの年代の女性に対しても臆すること無く賢く振る舞いますねえ。 今作の解説は米澤穂信センセなのですが、そうした主人公の振るまいを気障ではなく照れているのだと評してますが、ああなるほどって感じ。 そうしたいわゆる「照れ」なんかだと、「ぼくと、ぼくらの夏」の戸川くんがヒロインに対して告白するシーンとか、あれなんかまさに照れだし照れ隠しだと思います。 ああ、「ぼくの」で思い出した。 今作もヒロインが主人公を迎えるように仕向けて待っているようなシーンが。 そういったところが樋口有介せんせの作品におけるヒロインの可愛らしさだと思うのですが如何に。 主人公は女性の扱いに長けているように見えて、いつだってヒロインに振り回される。 そこが面白いのです。
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