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花物語(下) 河出文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 河出書房新社 |
発売年月日 | 2009/05/20 |
JAN | 9784309409610 |
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花物語(下)
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商品レビュー
4.4
10件のお客様レビュー
上巻と比べて百合要素が濃くなり個人的にはこちらの方が好み。ただ悲しい結末の話が多く、幸せな話も間に挟んでくれると肩の力を抜いて読めたかも。しかし当時の読者である少女達はこうした切ない物語を好んで読んだのだろう。
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上巻よりも、同性愛を扱った作品が多め。ほぼ全て悲恋に終わり、どちらかが夭折する終わり方をしたりもする。ほんの刹那の女性同士の恋愛。だがそれぞれの触れ合いを花に見立てて愛おしみ慈しみ書かれた作品が、多くの女学生の胸を打ち続けてきたのは、当時は悲恋に終わるしかなかった同性愛を胸の奥...
上巻よりも、同性愛を扱った作品が多め。ほぼ全て悲恋に終わり、どちらかが夭折する終わり方をしたりもする。ほんの刹那の女性同士の恋愛。だがそれぞれの触れ合いを花に見立てて愛おしみ慈しみ書かれた作品が、多くの女学生の胸を打ち続けてきたのは、当時は悲恋に終わるしかなかった同性愛を胸の奥に秘めながら涙と共に振り切った少女たちが数多いたのだろう、ということだと気付かされ慄然とする。刹那の愛に終わったのは彼女たちのせいではなく社会のせいだ。これからの世にそんな悲恋が繰り返されないよう、我々にはすべきことがたくさんある。
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最高の百合小説。「女性はかくあるべし」という強い価値観があった時代背景を思うと、この物語に登場する女性たちの強い生き方に励まされた方達は相当多かっただろうなと思いました。 上巻では女性同士の友愛を、下巻では恋愛に近い感情を描いていましたが、こちらは悲しい結末の作品が多かったこと...
最高の百合小説。「女性はかくあるべし」という強い価値観があった時代背景を思うと、この物語に登場する女性たちの強い生き方に励まされた方達は相当多かっただろうなと思いました。 上巻では女性同士の友愛を、下巻では恋愛に近い感情を描いていましたが、こちらは悲しい結末の作品が多かったこともあり、どちらかというと上巻の方が好みかも知れません。中でもお気に入りは下記の短編。どれも読んだ後に本を一旦閉じ、ほうっと嘆息してしまうような素晴らしい作品でした。 <上巻> ・福寿草 兄の妻に思いを寄せる主人公。一度は別れながらも、大切な福寿草をきっかけに再開する展開が非常に美しい。 ・ダーリヤ 突如訪れた輝かしい道を選ばず、自ら選んだやりがいある、けれど茨の道を選ぶ過程がなんとも言えない。最後の句が胸を打つ。 <下巻> ・浜撫子 あまりにも悲しい結末の三角関係もの。かなり好みの作品だが、下巻はこういった悲しい話が多くて、カロリーを非常に消費する。 ・竜胆の花 ちょっとした復讐劇になっている作品。また誰か死ぬのではと構えていたので、終盤の展開には胸がスカッとした。 ・スイートピー これも三角関係ものだが、浜撫子とは異なる展開。愛に大小はないけれど、当事者たちにとってはそう単純な話ではない。
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