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プロメテウスの涙
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 文藝春秋 |
発売年月日 | 2009/04/25 |
JAN | 9784163281704 |
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プロメテウスの涙
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商品レビュー
3.4
36件のお客様レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
切ない話。展開はどんでん返しではなくて、一つ一つを紐解いていくストーリーであり、その世界にグイグイ引き込まれる。 そして、個人的には罪・罰・赦しについて考える本だった。 【以下考えたこと】 本作の問題はキャリー達側の方である。10歳を超えて生きることをしなかったのは、「他人の生を預かって、本来の年齢を超えた生を、生きることができなかった、または赦されなかった。それは誰に? そもそも、キャリーズは誰もトーマスを探そうとしていなかった。あや香の代で運良く涼子と裕美によって繋がることとなったが、国も性別も異なる魂の流転の中で、虚空に向かって赦しを叫ぶだけ、そして死、輪廻である。 まるで、キャリーの魂が輪廻を続けながら、「赦しを伝える」という『罰』を受け続けるようである。 もはや呪いではないか。赦しとは、呪いである。赦す方の呪いである。 トーマス=赦される方は、そもそも赦しを求めてすらいなかった。 もし、トーマスの不死が、キャリーによるのもではないとしたら?それは筋が合わない。キャリーの輪廻は死の日に始まった。つまりその時からキャリーの呪いは始まった。トーマスはキャリーを強殺したことの罰として、不死の苦役を受けた? 逆だ。キャリーが「トーマスを赦すことを伝える」という『願いを達成させるため』に、神がトーマスを生かしたのだ。病魔に侵されたのはただの自然の摂理だ。健やかな余生を送っていたとしてもキャリーの目的は果たせる。こう考えた時、トーマスは『被害者』となる。赦しを伝えるという呪いが達成されるまで、生という責め苦を永劫受け続ける。しかしこれは、「トーマスの犯した罪」に対する「罰」ではない。キャリーが赦しを伝えることを求めたが故に生まれた呪いだ。 悲願は達成し、トーマスは満たされた。キャリーも満たされたかもしれない。では死んだ4人は?真実を知れば、キャリーを恨むだろう。あや香が死んでいたら、小百合はキャリーとトーマス、どちらを恨んでいただろうか。
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今まで読んだことのない作家さんの作品を…と思い、図書館で、いつもの通り直感で、借りて来た本。表紙画に、最初に目がいってたら借りてないだろうな〜内容も、グロいとこがあったりしたけど、先が気になり、一気に読んでしまいました。
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※このレビューにはネタバレを含みます
「彼女は私が知る限り、一番こういう結論を許さない人間です。でも、彼女も現在はこの仮説に基づいて行動をしています。信念として受け入れ難かろうが、データの方向がすべてそちらを指している以上、割り切るだけの柔軟性も彼女は持っています」
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