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花よりも花の如く(7) 花とゆめC
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花よりも花の如く(7) 花とゆめC

成田美名子(著者)

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花よりも花の如く(7) 花とゆめC

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 白泉社
発売年月日 2009/05/01
JAN 9784592186540

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花よりも花の如く(7)

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商品レビュー

3.8

11件のお客様レビュー

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2024/09/12

能楽師お仕事コミック、7巻目。 普段は能三昧の憲人に、テレビドラマ出演の話が舞い込む。主役ではないが、結構重要な役。役の上でも能楽師という設定である。 どうやら「本物の能楽師」がこの役をやることに意義があるらしいと感じた憲人は、戸惑いながらも精一杯演じることに。 この巻の大半...

能楽師お仕事コミック、7巻目。 普段は能三昧の憲人に、テレビドラマ出演の話が舞い込む。主役ではないが、結構重要な役。役の上でも能楽師という設定である。 どうやら「本物の能楽師」がこの役をやることに意義があるらしいと感じた憲人は、戸惑いながらも精一杯演じることに。 この巻の大半はそのドラマが劇中劇的に描かれる。 タイトルは「石に願いを」。飛鳥の石舞台での野外能から始まる。 連続ドラマではなく、単発と思われる。サスペンス風人間ドラマというところか。 主人公は日系アメリカ人のレニー。日本びいきの友人エヴァンが来日し、研究職で働きながら能を習っていたのだが、事故死した。レニーはエヴァンの部屋を片付けがてら、しばらく能の稽古をつけてもらうことにしていた。レニーは役者でもあり、またエヴァンが魅かれていた能に興味もあったのだ。その稽古をつけることになったのが憲人が演じる藤哉である。 レニーは現代劇とはずいぶん違う能の演じ方、稽古の作法に戸惑いつつも魅かれていく。 一方で、エヴァンの死が本当に単純な事故死だったのか、疑問も生じてくる。川に落ちたというのだが、泥酔したわけでもなく、健康な若者が、理由もなく川に落ちたりするものだろうか。藤哉たち、能楽堂に関わる人たちも何かどこか隠しているようだ。 あけっぴろげでストレートなレニーには、思うことをはっきり言わない日本人がどこかもどかしくもある。 エヴァンの部屋で石が入ったお守りを見つけるレニー。藤哉も同じお守りを持っているようだ。これには何か意味があるのだろうか。 果たして真相は。 本作で出てくる能は「菊慈童」「藤戸」「岩船」「弱法師」。 いずれも緩やかにストーリーと関連する。 「藤戸」はなかなかの難曲だという。源平合戦の話である。 佐々木盛綱は藤戸の合戦で勝利を収めた。膠着していた戦況を制することができたのは、一人の若い漁師の助言があったからだった。源氏方の陣は平家の陣と海を隔てていた。しかし、その海は潮の具合で、ある日時には馬が渡れる浅瀬ができるのだという。この秘密を敵にも味方にも知らせたくなかった盛綱は、この漁師を殺し口封じをしてしまう。 戦功を上げた彼は、この地を領地として賜る。彼の前に1人の老婆が現れ、子を殺されたと訴える。若い漁師の母だった。盛綱は最初はしらを切ろうとするが、老母の訴えに負け、罪を認め、漁師を弔うと約束する。 法要を営む盛綱。今度は漁師の亡霊が現れ、ひとしきり恨み言を言うが、菩提を弔われたおかげで成仏していく。 実のところ、エヴァンの事故死の陰には、戦禍に翻弄された人の物語があった。 戦争で苦しむのは庶民。 現代にも通じるテーマがドラマの通奏低音にもなっている。

Posted by ブクログ

2022/12/30
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

漫画の中では脇役の役者志田さん、 大杉漣さんを思わせる良い役者ぶりだ。 こんばんは、と挨拶にきてくれるし、 「仕事とはいえお玄人の方の先生役とは恐縮しております」 とわざわざ言ってくれるところがすごく良い。 謡と仕舞を習っていた経験があるから余計そう言える知識があるのだろう。 型でも、奥に感情の動きがあるから というのが興味深かった。 藤哉役をやる人が本物だからこそ、ドラマの中の憧れや壁も本物になるし 能の先生も本物になる。 なるほどその通りだと思ったし憲ちゃんの責任は重大だ。 能役者なのにじゃなくだから選ばれた、という表現が好きだ。 憲ちゃんは周りから影響を与えられるばかりのように感じていそうだけれど 挨拶の仕方ひとつとっても憲ちゃんも周りに十分影響を与えているのだと思う。 劇中劇となる 『石に願いを』は これ一本で十分別の漫画として成り立つほど深く作り込まれ ひとつの物語としてとても面白い。 そう読者が思うほどにこのドラマが丁寧に作られているという表現でもある。 実際にドラマとして見てみたい。 素晴らしい物語だった。

Posted by ブクログ

2013/08/31

この著者によくあるパターンだけれど、作品中に出てきた映画やドラマなど、通常なら一部のシーンを紹介するにとどまるようなものを、丸ごと最初から最後まで1本の話として描いてしまっている。 この話だけでも、1冊の本になりそうなところ。。。

Posted by ブクログ

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