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人とこの世界 ちくま文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 筑摩書房 |
発売年月日 | 2009/04/10 |
JAN | 9784480425935 |
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人とこの世界
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商品レビュー
3.7
6件のお客様レビュー
著者と十二人の人物との対話と、その人物にかんする著者の文章がまとめられている本です。 とりあげられている人物は、広津和郎、大岡昇平、武田泰淳といった小説家や、詩人の金子光晴や田村隆一、画家の古沢岩美などです。小説家については、著者自身の作家論というべき感想が記されていてそれぞれ...
著者と十二人の人物との対話と、その人物にかんする著者の文章がまとめられている本です。 とりあげられている人物は、広津和郎、大岡昇平、武田泰淳といった小説家や、詩人の金子光晴や田村隆一、画家の古沢岩美などです。小説家については、著者自身の作家論というべき感想が記されていてそれぞれ興味深く読みましたが、深沢七郎をあつかったところで、「小説のなかでまっさきに腐るのは形容詞からである」と語られており、著者自身がどのような文学をめざしていたのかということがうかがわれます。 こうした対談者たちのなかでやや異色の存在として、生態学者の今西錦司もふくまれています。今西の文章についても著者は「博士の文章は、観察記録がとくにそうだが、どれを読んでもじつに透明である。垢や臓物がないのである。爽やかに乾いている」と述べています。それが、日本の文学の湿っぽさを嫌う著者の志向とかさねられ、今西の生態学的認識論に意外な角度から光をあてているように感じられました。
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通読して思ったのは -少し前まではもっと右だの左だの、思想が(少なくとも政治や文人の世界の)重要だったんだなあ -少し前までは(今も?)、たとえ賢くても見た目や言葉に汚らしさの漂う大人がたくさんいたっけ。 -賢いこと(フランスをはじめとする諸先進国の詩や哲学)をちゃんと把握してい...
通読して思ったのは -少し前まではもっと右だの左だの、思想が(少なくとも政治や文人の世界の)重要だったんだなあ -少し前までは(今も?)、たとえ賢くても見た目や言葉に汚らしさの漂う大人がたくさんいたっけ。 -賢いこと(フランスをはじめとする諸先進国の詩や哲学)をちゃんと把握していないと入れない世界、というのがきっとあったんだろうなあ -今でも世の知識人は、こんなにも精神を病んだり世を憂いたりしているのかな。 というところだった。昔の男性が男性を取材しているせいもあってそう感じるのだろうか。ギラギラしてタバコの匂いがした。
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初・開高健。面白かった。付箋11箇所、そのほとんどが「発見、瞠目」の付箋だった。大概は共感や関心、納得が多いのだけど、これは収穫やったなぁ。恵文社で何となく欲しくなって印象買いやったけど、当たりやわぁ。対談相手の顔ぶれがまた凄い。私の生まれる前に鬼籍に入った人ばかりで、生きて話し...
初・開高健。面白かった。付箋11箇所、そのほとんどが「発見、瞠目」の付箋だった。大概は共感や関心、納得が多いのだけど、これは収穫やったなぁ。恵文社で何となく欲しくなって印象買いやったけど、当たりやわぁ。対談相手の顔ぶれがまた凄い。私の生まれる前に鬼籍に入った人ばかりで、生きて話してる姿が少し想像しにくい方々であったけど、これを読むと少し肉感が持てる。きだみのる、広津和郎両氏は名前すら知らなかったけども。文学的興味がすっごくひろがる本です。金子光晴の詩集を買った。しかし、うーん。開高さんの文章は凄いと思うけど好きではないかも…。小説読んでみないと何とも言えないが。
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