人生の旅をゆく 幻冬舎文庫

よしもとばなな【著】

• 販売会社／発売会社: 幻冬舎
• 発売年月日: 2009/04/09
• JAN: 9784344412996

商品レビュー

2024/10/07

そうだよな～、そうだよな～、と思うことしきり。
ばななさんは海外に行って、そう感じることが多い、といわれます。
底なしに青い空、青い海が広がる明るいお国柄のところが多いから、だからなのかもしれません。
日本人はそんなおおらかなところに行っても、お土産買わなくっちゃ、とか思ってしまうんですよね。折角来たんだからもったいない、と。。。うーーーん。。。
私が小さいころは、川にドジョウが、そうつかみ取りできそうなくらいいっぱいいました。ザリガニも、メダカもいたかも。
悪いのはモンサントか！？
やっぱりお金の奴隷になってます。。。ほんとうにいい時代になりますように。

＋＋＋
単純に、バカみたいに
　私が小さいころの東京では、まだ外食は珍しくて、TVは白黒だった。
　自家用車はお金持ちのもので、玄関に鍵をかけるなんてありえなかった。そのへんにとんぼやバッタやかまきりがいっぱいいた。
　今、そんなことはみんな、夢のように思える。遠い昔のことみたいに。
　たまに海外に行くとほっとする。日本みたいなわけのわからないがんばり方を要求されないからだ。

　私たちは、食べるために生まれてきたのではなく、もちろん金のためでもなく、楽をするために生まれてきたのでもなく、・・・愛する人びとへの愛情を抱きながら、たくさんのよき思い出をつくって、それを大事に抱えて悔いなく死ぬためにここにいるのではないだろうか？

2024/05/26

人生は旅。
どうなるか分からない先のことばかりを考えるのではなく、今にフォーカスする。
色んな世界を見て、色んな人と関わりたいと思った。

2024/03/16

こころに響く言葉がたくさんあった。
上手く言葉にできなかった気持ちを言語化してもらえた気分。
著者の経験を通して語られるのは、人生は旅である、生きづらい世の中だけど、思い出をたくさん作ろうよ、ということ。
コスパやタイパが求められる社会のなかで、便利と引き換えになにか大切なものが失われてしまったような気がしていた。
生きていく上で大切なことはなにか、立ち止まって改めて考えるきっかけをくれたように思う。
自分の感性を大切にすること。家族や友だちなど自分の身近な人たちを大切にすること。思い出をたくさん作ること。
当たり前のようで、当たり前だからこそ見落としがちなことってあるよね。
女性の大変さにも触れられていて、ズバッと言ってくれたことにスッキリした。その頃と比べたら今は変わり始めている過渡期なのだろう。子どもや孫世代には女性とか男性とかそんなの関係ないくらいになるといいな。
当時の時代背景も違うし、そのすべてが正しいとは言わないけれど、よしもとばななさんの感性、私は素敵だなと思う。
この本に救われたし、前向きな気持ちになれた。