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不毛地帯(2) 新潮文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 新潮社 |
発売年月日 | 2009/03/16 |
JAN | 9784101104416 |
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不毛地帯(2)
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商品レビュー
4.1
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『不毛地帯第2巻』 元陸軍大本営参謀のキャリアと人脈を見込まれた壱岐。 防衛庁の次期戦闘機選定をめぐる商戦に巻き込まれていく… 近畿商事を勝利に導く手腕を発揮するが… 一方で親友・川又を失うことになる… やるせない… そして、異例のスピードで常務へと昇進した壱岐。 イスラエル...
『不毛地帯第2巻』 元陸軍大本営参謀のキャリアと人脈を見込まれた壱岐。 防衛庁の次期戦闘機選定をめぐる商戦に巻き込まれていく… 近畿商事を勝利に導く手腕を発揮するが… 一方で親友・川又を失うことになる… やるせない… そして、異例のスピードで常務へと昇進した壱岐。 イスラエル対アラブ連合の中東戦争へ。 現代はイスラエルのガザ侵攻。 ずっと火種を抱えている中東。 その根深さに驚かされる… 『今度は少しは、お国のためにお役に立ったのか』… 谷川の言葉に考えさせられる壱岐。 商社マンとして生きる壱岐にどんな未来が待っているのか…
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個人的な必要に迫られて読んでいるので、いまひとつノレないのだけど、1巻よりはおもしろかった。 2巻はロッキード事件をベースにした話なのかと思っていたけど、読み終わってから確認してみたら、ロッキード事件とつながっている別の事件、ダグラス・グラマン事件なるものが元ネタと知った。 ...
個人的な必要に迫られて読んでいるので、いまひとつノレないのだけど、1巻よりはおもしろかった。 2巻はロッキード事件をベースにした話なのかと思っていたけど、読み終わってから確認してみたら、ロッキード事件とつながっている別の事件、ダグラス・グラマン事件なるものが元ネタと知った。 こんな複雑な話をよく小説にできるなぁ、と超人を見るような気持ちで読んだ。すごい筆力。 国や、国の歴史を作っていくのは政治家だけじゃなく、商社もけっこうな役割を果たすんだな、などと子供の感想のようなことを思う。 ちなみに、小学校の頃、何かで聞きかじり、母に「ろっきーどじけん、って何?」と聞いたら「ピーナッツをな、一粒1万円くらいで政治家に売るねん」みたいなことを言っていて、「えっ、そんなん誰も買わへんやろ? なんでそれが事件なん?」と重ねて聞いたが、母はうわごとのようにピーナッツが、ピーナッツが、と繰り返すばかりで、結局私には何のことか分からないままとなった。おかげでロッキード事件と言われるとピーナッツ、と反射的に思い浮かびます。いまだにどんな事件かよく知らないけど。 しかし、今なら分かることが一つあります。 母よ、あなたもロッキード事件がどういう事件か、よく分かっていなかったのですね。 なぜ分からないなら分からないと正直に言わないのですか・・・。 ちなみに、同じく小学生の頃、トーベ・ヤンソンの『楽しいムーミン一家』を読んでいて、誰かの入れ歯だか何だかが、飛行鬼(ひこうおに)の帽子の中で何か恐ろしいものに変化したのだが、それが何だったかは明記されておらず、「何に変わったかはあなたのお母さんに聞いてください。きっと知っていますよ」と書いてあったので、そのまま素直に母に質問したら、 「そんなもん、知るわけないわ!!!」 とめっちゃくちゃキレられました。 そのあたりから、母に何か質問するのをやめた気がする。 閑話休題。 さて、政府による大型海外発注案件に群がる総合商社と、政治権力闘争のために資金集めに奔走する政治家との癒着、男の世界だなぁ、としみじみ思う。 ・・・というと、女性の能力を軽視しすぎる発想かなぁ。 でも、私にはそんな世界を泳ぎ渡るのはとても無理と思ってしまった。 壹岐が妻に何も言わない気持ち、ちょっと理解できる、などとも思う。妻側の立場からすると、もっと信頼してほしいって感じなんだけれど。 後半、「戦後」という時代が終わって、私的にはここから本番、という感じで気分がちょっと盛り上がってきた。次号、さらに期待です。
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人一人死に至らしめてまでなさなければならない防衛産業商戦か。 シベリアから月日を経て、中東戦争、スエズ運河と才覚を発揮しつつも染まっていく壹岐参謀。 最後の松本大佐の言葉がしみる。
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