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不毛地帯(2) の商品レビュー

4.2

63件のお客様レビュー

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2024/12/22

この作品も古くからあるせいか何度も重版をしてきたからか、1巻のアメリカ渡航篇がこの2巻にも載っていた。 2度美味しくて徳したのか、頁減らされ損したのか。 まあ読み進める事にする。 …当たり前だよね。

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2024/10/30

1962-1967頃の話。壱岐はすっかり商社マン。二次防戦闘機商戦、第三次中東戦争。ドロドロ政治。ライバル鮫島はいい味。

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2024/10/20

第一巻とは全く異なる主人公の姿にまずは感慨深い。目的のためには手段選ばずで、第二の人生を乗り切ろうとする姿に人間のリアリティを実感させられた。

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2024/10/19

2024.10.19 商社マンとして、人間の業と向き合う日々。 しかし、2巻ラストの抑留者の会報発送事務のくだりは、主人公のベースはどこにあるかを感じさせる。

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2024/07/08
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

壱岐のアメリカ出張はやはりFX選定に絡むものだった。入社時の社長との約束を反故にされるも商社マンとして突き進む。8年で嘱託から常務取締役に上り詰めるもかつての上司である副社長との軋轢に悩む。アメリカ出張時の細やかな情景の描写はさすが山崎さんという感じ。きっと事前に取材出張を行い小説のプロットを考えながら観察していたのだろうと感じた。

Posted byブクログ

2024/07/14

「仕方がない、戦争は敗けた者の責任なのです」 激しい商戦を闘っていた時のダイナミックな動きとは全く別世界の、十一年間、シベリア抑留を共にした友たちの貧しい生活の闘いの場であったが、壹岐にはその貧しい友たちの闘いの方が、心安らぐ。繁栄だけをもたらし、人間の心をおき忘れつつある現...

「仕方がない、戦争は敗けた者の責任なのです」 激しい商戦を闘っていた時のダイナミックな動きとは全く別世界の、十一年間、シベリア抑留を共にした友たちの貧しい生活の闘いの場であったが、壹岐にはその貧しい友たちの闘いの方が、心安らぐ。繁栄だけをもたらし、人間の心をおき忘れつつある現在の社会の中で、壹岐が今、氏名を記している友だけが、心のふれ合いを感じるような気がした。

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2024/06/08

第二巻では壱岐もすっかり日本のサラリーマンになってしまったと思わせる一方で仕事上での鮫島や里井など他者との戦いに元軍人らしさも見え隠れしていた。第三巻以降会社という新たな戦地でどう戦い振る舞うのか楽しみになってきた。

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2024/02/02

『不毛地帯第2巻』 元陸軍大本営参謀のキャリアと人脈を見込まれた壱岐。 防衛庁の次期戦闘機選定をめぐる商戦に巻き込まれていく… 近畿商事を勝利に導く手腕を発揮するが… 一方で親友・川又を失うことになる… やるせない… そして、異例のスピードで常務へと昇進した壱岐。 イスラエル...

『不毛地帯第2巻』 元陸軍大本営参謀のキャリアと人脈を見込まれた壱岐。 防衛庁の次期戦闘機選定をめぐる商戦に巻き込まれていく… 近畿商事を勝利に導く手腕を発揮するが… 一方で親友・川又を失うことになる… やるせない… そして、異例のスピードで常務へと昇進した壱岐。 イスラエル対アラブ連合の中東戦争へ。 現代はイスラエルのガザ侵攻。 ずっと火種を抱えている中東。 その根深さに驚かされる… 『今度は少しは、お国のためにお役に立ったのか』… 谷川の言葉に考えさせられる壱岐。 商社マンとして生きる壱岐にどんな未来が待っているのか…

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2023/10/01

個人的な必要に迫られて読んでいるので、いまひとつノレないのだけど、1巻よりはおもしろかった。 2巻はロッキード事件をベースにした話なのかと思っていたけど、読み終わってから確認してみたら、ロッキード事件とつながっている別の事件、ダグラス・グラマン事件なるものが元ネタと知った。 ...

個人的な必要に迫られて読んでいるので、いまひとつノレないのだけど、1巻よりはおもしろかった。 2巻はロッキード事件をベースにした話なのかと思っていたけど、読み終わってから確認してみたら、ロッキード事件とつながっている別の事件、ダグラス・グラマン事件なるものが元ネタと知った。 こんな複雑な話をよく小説にできるなぁ、と超人を見るような気持ちで読んだ。すごい筆力。 国や、国の歴史を作っていくのは政治家だけじゃなく、商社もけっこうな役割を果たすんだな、などと子供の感想のようなことを思う。 ちなみに、小学校の頃、何かで聞きかじり、母に「ろっきーどじけん、って何?」と聞いたら「ピーナッツをな、一粒1万円くらいで政治家に売るねん」みたいなことを言っていて、「えっ、そんなん誰も買わへんやろ? なんでそれが事件なん?」と重ねて聞いたが、母はうわごとのようにピーナッツが、ピーナッツが、と繰り返すばかりで、結局私には何のことか分からないままとなった。おかげでロッキード事件と言われるとピーナッツ、と反射的に思い浮かびます。いまだにどんな事件かよく知らないけど。 しかし、今なら分かることが一つあります。 母よ、あなたもロッキード事件がどういう事件か、よく分かっていなかったのですね。 なぜ分からないなら分からないと正直に言わないのですか・・・。 ちなみに、同じく小学生の頃、トーベ・ヤンソンの『楽しいムーミン一家』を読んでいて、誰かの入れ歯だか何だかが、飛行鬼(ひこうおに)の帽子の中で何か恐ろしいものに変化したのだが、それが何だったかは明記されておらず、「何に変わったかはあなたのお母さんに聞いてください。きっと知っていますよ」と書いてあったので、そのまま素直に母に質問したら、 「そんなもん、知るわけないわ!!!」 とめっちゃくちゃキレられました。 そのあたりから、母に何か質問するのをやめた気がする。 閑話休題。 さて、政府による大型海外発注案件に群がる総合商社と、政治権力闘争のために資金集めに奔走する政治家との癒着、男の世界だなぁ、としみじみ思う。 ・・・というと、女性の能力を軽視しすぎる発想かなぁ。 でも、私にはそんな世界を泳ぎ渡るのはとても無理と思ってしまった。 壹岐が妻に何も言わない気持ち、ちょっと理解できる、などとも思う。妻側の立場からすると、もっと信頼してほしいって感じなんだけれど。 後半、「戦後」という時代が終わって、私的にはここから本番、という感じで気分がちょっと盛り上がってきた。次号、さらに期待です。

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2023/09/11

人一人死に至らしめてまでなさなければならない防衛産業商戦か。 シベリアから月日を経て、中東戦争、スエズ運河と才覚を発揮しつつも染まっていく壹岐参謀。 最後の松本大佐の言葉がしみる。

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