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津軽百年食堂
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 小学館 |
発売年月日 | 2009/03/04 |
JAN | 9784093862455 |
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津軽百年食堂
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商品レビュー
3.7
57件のお客様レビュー
よくある若者のラブストーリーかと思ったら 百年食堂が実在するものだと知り 一気に物語に深みが増した気がします。 陽一と七海の恋愛模様がファンタジック過ぎた気もしますが、 初代とトヨの馴れ初めに通じる感じもあり 色々あったけれど、思いを受け継ぎ100年後もみんなに愛される食堂であ...
よくある若者のラブストーリーかと思ったら 百年食堂が実在するものだと知り 一気に物語に深みが増した気がします。 陽一と七海の恋愛模様がファンタジック過ぎた気もしますが、 初代とトヨの馴れ初めに通じる感じもあり 色々あったけれど、思いを受け継ぎ100年後もみんなに愛される食堂であり続けていることは素敵だなと思います。
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弘前で明治から100年3代続く「大森食堂」昔ながらの津軽蕎麦が自慢のお店です。初代大森賢治が大八車を引き屋台から始めた蕎麦屋がトヨと一緒になり店を構えたのがはじまり。2代目は道楽者だったようですが3代目の大森哲夫がしっかりと味を守ったようでその願いは日々何事もなく平穏であること。...
弘前で明治から100年3代続く「大森食堂」昔ながらの津軽蕎麦が自慢のお店です。初代大森賢治が大八車を引き屋台から始めた蕎麦屋がトヨと一緒になり店を構えたのがはじまり。2代目は道楽者だったようですが3代目の大森哲夫がしっかりと味を守ったようでその願いは日々何事もなく平穏であること。よほど2代目に問題があったような感じなんですが、妻と祖母の3人で毎朝神棚に柏手をうって老舗蕎麦屋の1日がはじまります。 息子の陽一は4代目として大学卒業後店を継ぐため帰郷してきますが一度外で修行するようにと勧められ都内の中華料理店で働くのですが陰湿な上司に切れて店を飛び出してしまい半年でクビになってしまう。志が揺らぐなか学生時代の経験を活かし芸能事務所に所属しピエロやバルーンアートの講師として生計をたてるようになるなか、カメラマンの師匠に叱られていたアシスタントの七海と出逢います。偶然にも同郷で高校の先輩後輩と知ってお互い打ち解けあい意気投合し交際へと繋がります。 初代の賢治とトヨの恋路と、陽一と七海のラブストーリーがリンクするように流れながら核心へと導いていく展開で、恋の初めのトキメキから倦怠期をへて王道展開へと向かうストーリー。 岩木山に桜それに大森食堂、100年の時を経ても変わらずにそこにあり続けるってなんだかホッとするし、そのもとで紡がれる人間ドラマにジーンときてしまいました。 最後のページには著者が取材した10軒のお店が載ってました。青森県では三世代70年以上続いた大衆食堂を百年食堂と呼ぶそうです。いつか津軽蕎麦食べに行きた〜い。 ワタシ的には破天荒な2代目にもっと焦点あてて欲しかったなって思いました。
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※このレビューにはネタバレを含みます
フリーターのピエロの陽一とカメラマンの助手の七海が東京でひょっこり出会った。出身高校が同じ人と都会の東京で会えたらそれだけで幸せで盛り上がる気持ちはよくわかる。時折、賢治とトヨの話が挟まれ、大森食堂の歴史が垣間見え、どんどん物語にひきこまれていった。思わず遠く離れた故郷と家族、友人、先祖に思いを馳せることになった。陽一の父親も寡黙だが、背中で語ってきたんだなと感じ、胸がキュッとなった。弘前の桜祭りと岩木山の情景も心に浮かんだ。いつか見に行きたい。温かな本だった。
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