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城の中のイギリス人
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城の中のイギリス人

アンドレ・ピエール・ドマンディアルグ【著】, 澁澤龍彦【訳】

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 白水社
発売年月日 2009/03/04
JAN 9784560092262

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商品レビュー

4.4

7件のお客様レビュー

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2013/12/09

澁澤さんの他著にて知り、読みました。 こういう小説なんていうのかな、怪奇小説でいいんだろうか。 ある男の、城の中で行われる淫靡で破滅的な行為の数々。その城に招かれた主人公はこれまで見たこともないような料理などのもてなしを受ける。 その料理の描写が実に細かい。徹底的に細部まで...

澁澤さんの他著にて知り、読みました。 こういう小説なんていうのかな、怪奇小説でいいんだろうか。 ある男の、城の中で行われる淫靡で破滅的な行為の数々。その城に招かれた主人公はこれまで見たこともないような料理などのもてなしを受ける。 その料理の描写が実に細かい。徹底的に細部まで書ききったその料理がゲテモノだったりするのが残念だが(笑) さすがに物語終盤、母子を「壊す」シーンは気分が悪くなった。 そして、すごく読みやすい訳をつけている澁澤さんありがとうございます!序盤で黒人の言った台詞、「おっと合点承知の助」には声を出して笑いました(笑)原文は何て書いてあったんだろう?

Posted by ブクログ

2013/10/22

タイトルからはまったく想像できない程の衝撃的な作品です。訳者の渋沢龍彦さんが”文学的ポルノグラフィティー”と言うように、エログロ色の強い作品になってます。心臓の弱い人は読まないでね。 九州大学 ニックネーム:稲生平八郎

Posted by ブクログ

2011/04/17

女性差別と言われれば、その通り。人間に対する冒瀆だと言われれば、それも否定できない。でも私は、この小説を評価せずにはいられない。それは何故か。それはきっと、私の中にも破壊への欲望があるからだと思う。 この小説の中には、当然あるだろうと思われる被害者の声(嘆きや怒りなどによる叫び、...

女性差別と言われれば、その通り。人間に対する冒瀆だと言われれば、それも否定できない。でも私は、この小説を評価せずにはいられない。それは何故か。それはきっと、私の中にも破壊への欲望があるからだと思う。 この小説の中には、当然あるだろうと思われる被害者の声(嘆きや怒りなどによる叫び、感情の露出)が描かれない。描かれるのは、もっぱら行為そのものとモンキュの思想だ。そのことが、この小説をただ一つの場所へと収斂させていくような気がする。 モンキュは言う。「エロスは黒い神である」と。 自身の欲望に従って生きること、また、人を人とも思わない残虐な行為も、すべて人間から発することなのだ。そこから目をそらして生きることも可能だろう。しかし、そうではない生き方、そうではないどころかそれを実行に移す生き方、それがモンキュの生き方だ。そして、それを本当の意味で否定できる者が、一体、存在しているものだろうか? だから、エロスは神、しかも黒い神なのだと思う。

Posted by ブクログ

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