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さいはての島へ ゲド戦記 3 岩波少年文庫590
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 岩波書店 |
| 発売年月日 | 2009/02/17 |
| JAN | 9784001145908 |

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商品レビュー
3.7
38件のお客様レビュー
ゲド戦記を読むたびにいつも良いなと思うのは、ことの重大さと起こる出来事の派手さが必ずしも比例しているわけではないというところなのかもしれない。 物語の中に出てくる力は目の前にいる大衆を跪かせて金銀財宝を手にするようなわかりやすい力じゃない。 ゲドやアレンやロークの長達のような善い...
ゲド戦記を読むたびにいつも良いなと思うのは、ことの重大さと起こる出来事の派手さが必ずしも比例しているわけではないというところなのかもしれない。 物語の中に出てくる力は目の前にいる大衆を跪かせて金銀財宝を手にするようなわかりやすい力じゃない。 ゲドやアレンやロークの長達のような善い力だろうと、クモやウサギのような悪しき力だろうとそれは例外ではないのがとても良い。 世界が壊れていく描写がわかりやすい地震や大災害、巨大な戦争で描かれているのではなく、人々の心の中で静かに自分を失っていくこととして描かれていくのが、ル=グウィンが西の善き魔女と呼ばれていた所以を物語っているなと思う。 力に執着し永遠の命に執着し、死を遠ざけて世界の全てを手に入れたと思えば思うほど相対的に生きる喜びや自分が手にしたものの美しさを知る力からは遠ざかり、次第に生きているとは言い難いただの化物に成り代わっていく。 作中のクモの目が腐り落ちてがらんどうになってしまっていた描写はもしかしたらそういったものを表していたのかもしれない。 ゲドとアレンの旅は人の心をつぶさに感じ取らなければいけない精神的にとても過酷な旅ではあったけれど、同時に見るものすべてに命があり感動があり、所有しているわけではないのにまるで自分が得たものであるかのような、まるで世界が自分の味方であるような美しい景色の連続だったように思う。 文章の中からそれを感じ取れば感じ取るほどゲドがクモに伝えたかったものがとても悲しかったし、同時にアレンに囁く言葉の中にとても大きな抱擁を感じた。 ル=グウィンの文章は情報伝達方法として言葉を使っているのではなく、心を表現する道具として言葉を使っていることがすごく嬉しい。 「愛」という言葉を文字通りの言葉で表現するのではなく、それを抱く心が持つ空気の膜を見せるように描かれていることが本当に嬉しい。 今の時代だからこそ読み返せて良かった。 このまま全巻読み返しちゃお。
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魔法学院のあるロークで大賢人となったゲドのもとへエンラッド国から王子アレンが国の異変を告げにやってきた。 西のナルベデュエン島では魔法の力が失われているのだという。しかし、魔法の力の喪失はアースシーのあらゆるところで起きていた。 ゲドはアレンと共に問題の解決のために旅立つ。 老...
魔法学院のあるロークで大賢人となったゲドのもとへエンラッド国から王子アレンが国の異変を告げにやってきた。 西のナルベデュエン島では魔法の力が失われているのだという。しかし、魔法の力の喪失はアースシーのあらゆるところで起きていた。 ゲドはアレンと共に問題の解決のために旅立つ。 老成し、大賢人として、そして唯一の竜王となった魔法使いのゲド。前作『こわれた腕環』から本作までの間には、結構な時間的隔たりがあるのだが、ゲドはアースシー各地で多くの逸話を残したことがわかる。 この3巻はこれまでの『影との戦い』『こわれた腕環』以上に冒険モノとしての側面が大きく、アースシーの世界各地で始まっている異変解消のために、アレンとゲドは各地を旅して回る。 相変わらず面白くはあるのだが、個人的にはこの3巻は前2作ほどの力強さはなくて、肩透かし感を感じてしまった。 これまでのシリーズ同様にビルドゥングスロマン的な側面もある。だが、3巻は冒険モノとしてもビルドゥングスストーリーとしても物語の強さが薄い気がした。 生と死というテーマを描くには、ページ数的にも時間の空白が大きすぎたのかも? とはいえ、世界観構築もストーリーも高レベルなのは間違いない。これまでの2作が個人的にはとても面白かったので、そのせいもあってか大きな落差を感じてしまった。
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ゲド戦記第三巻。 …苦戦しました…お好きな方には申し訳ないですが今回けっこう辛口感想です。 決して単調なお話ではないはずなのに、文章がとっても静謐で、しっかり気を張って読まないと心が他所へ彷徨い出しそうになっちゃう(つまり集中するのが難しかった) ネタバレしつつ感想言うと、...
ゲド戦記第三巻。 …苦戦しました…お好きな方には申し訳ないですが今回けっこう辛口感想です。 決して単調なお話ではないはずなのに、文章がとっても静謐で、しっかり気を張って読まないと心が他所へ彷徨い出しそうになっちゃう(つまり集中するのが難しかった) ネタバレしつつ感想言うと、要するに「地獄めぐり」というか「黄泉平坂」というか…まあ、生と死の狭間の話ですね。 きっとゲド戦記の、アメリカ人が書いたのにどこか東洋っぽい感じが人気なのかなと個人的には思ってます。そういう世界観を味わうにはいいんだけど、なんだか新鮮味に欠ける気がしちゃいました。たぶん後世の作品にこの作品の要素がバンバン入っちゃってるから、それを先に読んじゃってるからなんだろうなとは思います。 続編もあるとのことだけど、とりあえず三部作読んだから満足です。
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