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グローバリズム出づる処の殺人者より
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グローバリズム出づる処の殺人者より

アラヴィンドアディガ【著】, 鈴木恵【訳】

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グローバリズム出づる処の殺人者より

定価 ¥1,980

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 文藝春秋
発売年月日 2009/02/15
JAN 9784163275604

グローバリズム出づる処の殺人者より

¥1,705

商品レビュー

3.9

16件のお客様レビュー

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2024/02/02

インドのカースト、ハルワイ「菓子職人」に生まれ、茶店で働く運命であったバルラム。 その境遇から逃れるため、車の運転を学び、金持ちの運転手になったが... 最後は怒涛の展開でした。 2009年出版、まだまだインドにはこんなに格差があるのか。

Posted by ブクログ

2017/12/03

大作の誕生を予感させる技量を感じるが、本作の場合、肝となる「温家宝への書簡」というプロットが、筋立てに何も貢献しておらず、惜しい。 殺人に向かって鬱積してゆく低層カーストの男の、魂の揺れは、読者をはぐらかすような軽妙な語り口で書かれる。ガンジス川を訪れる観光客を揶揄する場面など...

大作の誕生を予感させる技量を感じるが、本作の場合、肝となる「温家宝への書簡」というプロットが、筋立てに何も貢献しておらず、惜しい。 殺人に向かって鬱積してゆく低層カーストの男の、魂の揺れは、読者をはぐらかすような軽妙な語り口で書かれる。ガンジス川を訪れる観光客を揶揄する場面などに象徴的であり、21世紀の「読ませ方」としてはそうならざるを得ないことは理解できる。しかし、描かれる状況は過酷だ。 一方で、インド世界に無知な読者を前提にして書かれており、インドの闇を「広告」することが主眼のように思える。いわば外部に向かった告発本。この小説を、同胞であるインドの読者が読んだ時に、彼らに何かを残すかと考えた時に、疑問は残る。

Posted by ブクログ

2017/05/16

アラヴィンド・アディガ氏の「White Tiger (邦題グローバリズム出づる処の殺人者より)」を読了。著者はインドで生まれコロンビア大学を卒業の後タイム誌のジャーナリストとなってアジアに赴任したあとに本作を書き下ろし、何とデビュー作でイギリスの文学賞で世界的な文学賞の一つブッカ...

アラヴィンド・アディガ氏の「White Tiger (邦題グローバリズム出づる処の殺人者より)」を読了。著者はインドで生まれコロンビア大学を卒業の後タイム誌のジャーナリストとなってアジアに赴任したあとに本作を書き下ろし、何とデビュー作でイギリスの文学賞で世界的な文学賞の一つブッカー賞を授賞した。 ストーリーはバンガロールで起業し成功した主人公が中国のの首相に書簡を書き自身の殺人を告白するといるかたちで展開する。一見ちょっとしたサスペンスのような雰囲気を醸し出して入るが、実は内容はいまのインドの内情を告発するもので現代インド批判の本となっている。 まず民主主義のない中国の首相にガンジーなどの努力によりイギリスより独立し民主主義が機能していると思われているインドで成功しているビジネスマンからの手紙というスタイル自体が皮肉たっぷりであることに読みはじめてすぐ気付く。確かに議会制はあるが、いまだカーストの縛りに多くの人間とくに地方に居る人間達は縛られていて底から抜け出すのは不可能に近い実情が語られる。 その不可能を可能にしたのが著者が犯した殺人であり、その事件で主人のお金を手に入れ、すぐに都会にのがれそのお金を使い起業し成功した訳である。 もちろん殺人を礼讃しているわけではない。だが今のインドにはびこる癒着に寄る警察の腐敗、法曹界の堕落などが主人公の自慢話の裏にはっきりと読み取る事が出来るようになっていて、インドといアジアの中では多く話題になっている国家でありながらわれわれはその国の実情などはまったくもって知らない事に気付かされる。 その気付きをもとめてジャーナリスト魂を燃やして書いたの が本作なのだろう。  本作の中で耐え忍んでいるインドの民衆は市場で檻にとじこめられ、その脇でどんどんさばかれその肉がたまには檻の上にまでおかれる鶏達のようだという表現がある。これは他人事だろうか?胸に手を当てて一度考えてみる必要があるだろう。行動を起こさないとね。 そんないま日本に蔓延している能天気さの危うさを気付かさせてくれるブッカー賞作品を読むBGMに選んだのはJohn Coltraneの“My Favorite Things"だ。いや久しぶりで爆音できくとやはり凄い。目が覚めた。 https://www.youtube.com/watch?v=YHVarQbNAwU

Posted by ブクログ

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