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灰塵の暦 満州国演義 5

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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 新潮社 |
発売年月日 | 2009/01/30 |
JAN | 9784104623068 |
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灰塵の暦
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商品レビュー
4
8件のお客様レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
久々に続きを読んだ。いよいよ日中戦争が勃発して大混乱を巻き起こしている。目も当てられないような光景が目の前に広がっていた。しかし、これを目にすることは、一つの歴史を知ること。決して目を逸らさずに続きも読んでいきたい。
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満州国演義シリーズ第5作。綏遠事件に続いて西安事件が起こり張学良は蒋介石を西安に監禁して抗日戦に全力を尽くすようにと方針転換を要求した。この西安事件で国共が協力しあえる状況ができた。一方日本国内では近衛文麿が首相になり盧溝橋事件の不拡大方針を決定。しかし国内の対支一撃論になすすべ...
満州国演義シリーズ第5作。綏遠事件に続いて西安事件が起こり張学良は蒋介石を西安に監禁して抗日戦に全力を尽くすようにと方針転換を要求した。この西安事件で国共が協力しあえる状況ができた。一方日本国内では近衛文麿が首相になり盧溝橋事件の不拡大方針を決定。しかし国内の対支一撃論になすすべもなく近衛内閣も軍部の走狗となる。そして通州事件が起こり、これによって暴支膺懲の世論が内地では炎のように燃えさかってしまい、悪名高い南京事件へと繋がっていく。詳細→ http://takeshi3017.chu.jp/file9/naiyou10143.html
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前巻にて勃発した二・二六事件の事後処理として皇道派勢力が壊滅し、陸軍内部を統制派が掌握してくところから始まる。 とはいえ軍部内でのゴタゴタはこれで終わったわけではなく、盧溝橋事件から日中戦争へと至るなかで戦略を巡って新たな内部対立が起こる。 戦線非拡大か対支一撃かというのがその対...
前巻にて勃発した二・二六事件の事後処理として皇道派勢力が壊滅し、陸軍内部を統制派が掌握してくところから始まる。 とはいえ軍部内でのゴタゴタはこれで終わったわけではなく、盧溝橋事件から日中戦争へと至るなかで戦略を巡って新たな内部対立が起こる。 戦線非拡大か対支一撃かというのがその対立の中身なのだけど、中国で巻き起こる抗日運動の激しさと、それに対する兵士達の報復感情は、戦局を"一撃"どころか途方もないところまで拡大し泥沼化させてしまう。 悪名高い南京事件もそうした過程の中で起こった事件のひとつで、誰にも制御できなくなった人間集団が巻き起こした最悪の事態だと言えるのかもしれない。 満州事変以後、孤立化しつつもなんとか国際社会から敵視されずに済んでいた日本が、明確に太平洋戦争へと至る道を進むようになるのは、この盧溝橋事件以後。 また、軍部内でゴタゴタが続き、誰もが現実的な戦略感覚すら持たないまま事態だけが拡大していく、という現象もこの辺りから始まる。 それにしても本書は相変わらず現代にあまり伝わっていない話を細部まで伝えている。 満州国を"五族協和"の地にするという志の活動家集団が、現実的な実務家の岸信介や甘粕正彦に破れていくあたりも興味深い。 まるで、明治維新期の大久保・伊藤系の実務家 対 西郷・板垣等の志士の対立構図にも思える。 とはいえ、衝撃的だったのはその破れた人々のその後だろう。 満州国を"五族協和"の理想郷にするのだという大義名分に燃えていた青年達は、今度こそ官僚達に邪魔されずに"五族協和"の国家を築くのだという理想を、北支(北京等の満州を除いた中国北部)に向けるのである。 他人の住む地域に勝手に新国家を作ろうということ自体が、その地域の人達にとって迷惑でしかないわけなのに、それが本当に素晴らしいことであるかのように考えているあたり、言葉で飾った活動家連中の思考の身勝手さがとても怖いし寒い。
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