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灰塵の暦 満州国演義 5
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灰塵の暦 満州国演義 5

船戸与一【著】

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灰塵の暦 満州国演義 5

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 新潮社
発売年月日 2009/01/30
JAN 9784104623068

灰塵の暦

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商品レビュー

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2026/02/18

日本国内で阿部定の事件や2.26の後処理の話題で賑やかだった頃、第二の満洲国を作るという謀略が大陸で着々と進められようとしていた。そこから南京事件までが今回の話の流れ。敷島4兄弟の運命も大きく変わっていく。長男は外務省から満洲国へ出向となり三倍の俸給を受けるようになるが、それと反...

日本国内で阿部定の事件や2.26の後処理の話題で賑やかだった頃、第二の満洲国を作るという謀略が大陸で着々と進められようとしていた。そこから南京事件までが今回の話の流れ。敷島4兄弟の運命も大きく変わっていく。長男は外務省から満洲国へ出向となり三倍の俸給を受けるようになるが、それと反比例して仕事上の悩みや家庭内の問題を抱える。ま、半分は自業自得。次男は長年の戦友である風神と猪八戒と死別するというショッキングな事件が続く。しかし特務機関と一旦切れて、馬から車、大掛児からスーツとスタイルは変わるが、やはりモーゼルが無いと落ち着かないことからインテリジェンスの仕事に戻る予感がする。意外な事に最初は気に食わなかった憲兵の三男が実に人間らしく悩み苦しむ姿に感情移入してしまう。特務機関にいいように利用される四男は、新聞社で記者となるが所詮は御用新聞。理想と現実の狭間で彼も戸惑っている。しかしこの段階で七三一部隊の準備が始まったり、ユダヤ人の満洲国移住に杉浦千畝の名前が出たり、アメリカの都合のいい中立主義からABCD包囲陣への転換など更に時代は戦争に突き進んでいく。新聞記者の四男が陸戦隊病舎に勤務する医者との会話の中で、第一次世界大戦で生まれた戦争神経症の説明を受ける。これは笠井潔の一連の小説などでも出てきた。「敵を殺せという命令と殺されたくないという相剋が塹壕の中で砲撃音を聞きながら打ち震える。これに精神が耐えられなくなり、異常を来す。」「国家はどこでもそうだが、戦場で死んでもらったほうがいい。戦死なら遺族年金だけで済む。しかし生き延びられれば治療費は国家負担だし、補償問題も生じてくる」。どこぞの偉い人が戦闘員は最後まで戦ってもらうと最近言ったようだが、本心はこういうところか。あと本来ならA級戦犯の筈だったミスター朕が、いかにこの「事変」を利用したか。そしてその後の地獄へ真っ逆さまの道を切り拓いたか、もう書くのも不愉快過ぎ。さて第6巻は東アジア反日武装戦線のグループ名と同じタイトル、『大地の牙』。滅びへの道を読み進めよう。

Posted by ブクログ

2024/12/19
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

久々に続きを読んだ。いよいよ日中戦争が勃発して大混乱を巻き起こしている。目も当てられないような光景が目の前に広がっていた。しかし、これを目にすることは、一つの歴史を知ること。決して目を逸らさずに続きも読んでいきたい。

Posted by ブクログ

2022/04/10

満州国演義シリーズ第5作。綏遠事件に続いて西安事件が起こり張学良は蒋介石を西安に監禁して抗日戦に全力を尽くすようにと方針転換を要求した。この西安事件で国共が協力しあえる状況ができた。一方日本国内では近衛文麿が首相になり盧溝橋事件の不拡大方針を決定。しかし国内の対支一撃論になすすべ...

満州国演義シリーズ第5作。綏遠事件に続いて西安事件が起こり張学良は蒋介石を西安に監禁して抗日戦に全力を尽くすようにと方針転換を要求した。この西安事件で国共が協力しあえる状況ができた。一方日本国内では近衛文麿が首相になり盧溝橋事件の不拡大方針を決定。しかし国内の対支一撃論になすすべもなく近衛内閣も軍部の走狗となる。そして通州事件が起こり、これによって暴支膺懲の世論が内地では炎のように燃えさかってしまい、悪名高い南京事件へと繋がっていく。詳細→ http://takeshi3017.chu.jp/file9/naiyou10143.html

Posted by ブクログ