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創刊の社会史 ちくま新書
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創刊の社会史 ちくま新書

難波功士【著】

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 筑摩書房
発売年月日 2009/01/08
JAN 9784480064554

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商品レビュー

3.4

9件のお客様レビュー

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2016/12/01

電車で見るのは雑誌の広告だけで、雑誌を読んでいる人を見かけることはほとんど無くなりました。「雑誌冬の時代」という言葉さえもはや古語みたいになっている今、なんとなく7年前のこの新書を開きました。著者はほぼ同世代であり、社会学としての学術的な流れを横糸、70年代80年代90年代ゼロ年...

電車で見るのは雑誌の広告だけで、雑誌を読んでいる人を見かけることはほとんど無くなりました。「雑誌冬の時代」という言葉さえもはや古語みたいになっている今、なんとなく7年前のこの新書を開きました。著者はほぼ同世代であり、社会学としての学術的な流れを横糸、70年代80年代90年代ゼロ年代の時代の流れを縦糸とし、そこに個人的嗜好性という文様を忍ばせた、新書ならではの読み物に編み上がっています。そう、引っ越し時、昔流行で買った服を捨てようかどうか逡巡する時の胸の疼きみたいなものを感じました。それぞれの雑誌が創刊に至る経緯、そしてそこからどんどん読者を掴むために行っていく変容、それぞれの雑誌の相互性、そして廃刊へ。本書でも引用させているベンヤミン曰くの「新しい天使」は雑誌という紙の上には存在し得なくなっている今、スマホの中に居場所を見つけ出したのでしょうか?

Posted by ブクログ

2010/08/29

[ 内容 ] 創刊号をひもとくこと、それは封印された過去を追体験することに他ならない。 そこには、時代の情念がねばりつき、出版人の生あったかいドラマが織り込まれている。 本書では、「an・an」「POPEYE」「non・no」「JJ」「CanCam」「Olive」「Hot‐Dog...

[ 内容 ] 創刊号をひもとくこと、それは封印された過去を追体験することに他ならない。 そこには、時代の情念がねばりつき、出版人の生あったかいドラマが織り込まれている。 本書では、「an・an」「POPEYE」「non・no」「JJ」「CanCam」「Olive」「Hot‐Dog PRESS」「BOON」「GON!」「egg」「小悪魔ageha」などなど、70年代以降の若者雑誌をたどりながら、読者がメディアをどのように受容してきたのかをみていく。 [ 目次 ] 第1章 それは「山師」である。 第2章 それは「柳の下」である。 第3章 それは「瀬踏み」である。 第4章 それは「黒船」である。 第5章 それは「伴走者」である。 第6章 それは「兄弟姉妹」である。 第7章 それは「カレ誌」である。 第8章 それは「アウトサイダー」である。 第9章 それは「キャットファイト」である。 第10章 それは「青田刈り」である。 第11章 それは「忘れたい過去」である。 [ POP ] [ おすすめ度 ] ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度 ☆☆☆☆☆☆☆ 文章 ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性 ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性 ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度 共感度(空振り三振・一部・参った!) 読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ) [ 関連図書 ] [ 参考となる書評 ]

Posted by ブクログ

2010/08/26

雑誌というメディアの魅力は何なのか。 この問いに対する明確な答えが返ってこない現状が、販売部数の減少や創刊→休刊サイクルの短期化などの現象を招いているのは明らかだ。 媒体としての魅力を失ったというよりは、媒体としてのあり方を見失ったというほうが適切かもしれない。 この本では、各...

雑誌というメディアの魅力は何なのか。 この問いに対する明確な答えが返ってこない現状が、販売部数の減少や創刊→休刊サイクルの短期化などの現象を招いているのは明らかだ。 媒体としての魅力を失ったというよりは、媒体としてのあり方を見失ったというほうが適切かもしれない。 この本では、各雑誌の生誕の背景、その派生から消滅に至るまで、時代の背景や風潮を踏まえながら考察していく。各誌にはドラマがあり、それを読む読者にもまたドラマがある。

Posted by ブクログ

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