![ハドリアヌス帝の回想](https://content.bookoff.co.jp/goodsimages/LL/001609/0016092154LL.jpg)
- 中古
- 書籍
- 書籍
ハドリアヌス帝の回想
![ハドリアヌス帝の回想](https://content.bookoff.co.jp/goodsimages/LL/001609/0016092154LL.jpg)
定価 ¥3,520
1,925円 定価より1,595円(45%)おトク
獲得ポイント17P
残り1点 ご注文はお早めに
発送時期 1~5日以内に発送
![](https://content.bookoff.co.jp/assets/images/banner/campaign/limited/blank-750-120.png)
商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 白水社 |
発売年月日 | 2008/12/25 |
JAN | 9784560092194 |
- 書籍
- 書籍
ハドリアヌス帝の回想
商品が入荷した店舗:0店
店頭で購入可能な商品の入荷情報となります
ご来店の際には売り切れの場合もございます
お客様宅への発送や電話でのお取り置き・お取り寄せは行っておりません
ハドリアヌス帝の回想
¥1,925
残り1点
ご注文はお早めに
商品レビュー
3.9
26件のお客様レビュー
皇帝の贅沢は-素早さ、荷物の少なさ、気候に合った服装-中でも一番の切り札はなんと言っても彼の完璧なからだのコンディションであろう。
Posted by
ローマ皇帝のいきざまを多分史実と、心理描写は作者の想像?を織り交ぜながら語られていく。 文章が美しい。 詩人でもあったみたい。 苦悩の人生でいろんなことを考えていたのだなぁ。 戦いの場面や恋の場面など日常が描かれている。
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
古代ローマ帝国五賢帝の一人ハドリアヌスが、人生と治世の終焉を迎え、次期後継者のさらに後継者であるマルクス・アウレリウス(『ミステリと言う勿れ』でおなじみ『自省録』を著した哲人皇帝)に宛てて書いた回想録、という態の小説。 カエサルほどではないけれど賢帝と言われたハドリアヌスの治世については、塩野七生の『ローマ人の物語』で多少予習していた…はずなのに、思い出すのはモンテーニュが『エセー』に書いていた部分ばかり。 有名な部分をモンテーニュが切り取ったのか、私の記憶力のせいなのか。 ハドリアヌスは人間存在を評価するのに三つの手段があるという 1.自己自身の研究 2.他人を観察すること 3.書物 だからなのかな。 やっぱり寛容なのである。 ”世の中には二種類以上の知恵があり、いずれも世界には必要なのである。それらが交替し合うのはわるいことではない。” 子どもがいなかったからかもしれないが、自分は皇帝への野心を持っていた割に、後継者に対してはこだわりがないというか、揺らぎがあるというか…。 結果賢帝の時代が続いたのだからよかったけれども。 ハドリアヌスがマルクス・アウレリウスに目を付けたのは、マルクス・アウレリウスがまだ幼少の頃。 見る目があるにもほどがある。 面白かったのは、キリスト教の「己れを愛するごとく他人を愛せよ」という教えに対しての考察。 ”この命令は俗人が心から従うにはあまりに人間の天性に反しており、俗人は自分自身しか決して愛さないであろうし、特に自分自身を愛するわけではない賢者には、この命令はふさわしくないのである。” 確かに。 切れ者の皇帝の回想は、波乱万丈の人生を静謐な文章で綴られたもので、叙事詩のような趣も感じられる。 マルクス・アウレリウスに宛てて書かれているはずだけれど、多分彼の目に、既にマルクス・アウレリウスは写っていなかったのではないか。 自己弁護や過大評価などない、逆に若くして自死した恋人・アンティノウスについて赤裸々に語っているのは、同性愛に対する感覚が今とは違っていたとしても、あまりにプライバシーにすぎるような気がする。 一つ気になったのが、「薄肉彫り」という言葉。 読めば、レリーフの一種であることはわかるのだけど、だとしたら「薄く繊細なレリーフ」とかの表現にしてほしい。 「薄肉彫り」という言葉が正しいのだけれど、あまりにパワーワードすぎて、一瞬目が留まってしまうので。
Posted by