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人類を救う哲学
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | PHP研究所 |
発売年月日 | 2008/12/19 |
JAN | 9784569703657 |
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商品レビュー
2.8
5件のお客様レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
本書で主張されてる反経済成長・共生的価値観は、執筆時の2010年前後より「ミニマリズム」「地方移住」「緊縮財政」など様々な形で日本社会に表面化してきたことは興味深い。 こうした進歩史観への絶望を味わった人たちが、現代日本を回してるんだろうなと感じた。 特にバブル期の成長を味わってる世代は、希望からの転落の落差からより絶望が激しいのだろうと推測する。 日中韓アジア連合など、どことなく鳩山由紀夫っぽい世界観だと感じた。 本書では利己・傲慢が滅びへと繋がると主張しているが、それについては疑問を覚える。 というのも、人類史は傲慢な国が利他的な国を滅ぼしてきた歴史がほとんどだ。 利他的な価値観をもつチベットの現状を見れば、想像に易い。 つまり利他は力のあるものの自制の問題であり、前提として与えるだけの力が必要だと私は思う。 (著者はそれをわかった上で、読者に善を促すために単純化してるのかもしれない) ちなみに確か反哲学入門では『超自然』がプラトンより始まったものであり、古代ギリシャには残っていたという主張だったと思う。 一方こちらは農業を嗜むエジプトに元来あったものであり、エジプト人の奴隷であり農業をしなかったユダヤ人や、交易・戦闘民族であるギリシャ人には根付かず、人間中心の文明が出来上がっていったという違いが気になった。
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「草木国土悉皆成仏」の思想を再発見した梅原猛。16世紀以降のデカルト的近代哲学と科学の発展、それによる経済、産業の爆発的な成長が自然との共生を歪んだ方向にもっていってしまったという。
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稲森和夫氏の著作とのことで楽しみにしていましたが、やや期待ハズレ。哲学者梅原猛氏との対談でしたが、内容は現代社会への警鐘に始まり、宗教論など多岐に渡っていましたが、全体的に価値観の押し付けが多くどうにもピンとは来ず。
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