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くらやみの速さはどれくらい ハヤカワ文庫SF
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 早川書房 |
| 発売年月日 | 2008/12/15 |
| JAN | 9784150116934 |

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くらやみの速さはどれくらい
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商品レビュー
4.3
55件のお客様レビュー
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※このレビューにはネタバレを含みます
幼少時の治療で自閉症の完治が実現した未来で、主人公のルウはその治療が間に合わなかった世代。独自のこだわりがあったり、意思疎通の汲み取りや咄嗟の対応ができなかったりしつつ、大手企業で特性を活かして仕事をし、一人暮らしをし、自活している。 会社の外でも、フェンシングクラブに参加し、女性に好意を抱いたり・・言葉が適切かわかりかねるが、普通の人間とはそうは変わらない生活を送っているように思える描写もある。 一方で、差別的な目線を向けられたり(ルウ本人はその点には気が付かなかったりする)、普通の人間とは違う視点を持ってしまう認識がある描写も。 あることから、大人であっても自閉症が完治する新治療の治験があることを知る。ルウは今のままでも困っていない、万が一今の自分の記憶がなくなったら?好みが違ってしまったら?など、当初は前向きでは無い。 新治療や脳の仕組みのことを調べるうちに、学ぶことや自分が変わることに楽しさを見出す。そして、もっと学びたい、好きな女性に好意を伝えられるようになりたいという思いで治験への参加を決める。結果は成功で、一時的に幼児程度の知能に戻ったものの、博士号を取り、宇宙飛行士になるまでにもなる。 だけど、その女性のことを好きだった記憶はあるが、今の(普通になった)ルウはもう好意を持っていなかった。でもそこに対して、今のルウは悲しいともなんとも思わない。それはそうだ、自分が好意を抱いていたわけじゃ無いんだから。 苦手なことができるようになり、学びたいことを学んで、社会的な地位も上がった今のルウは、一方で昔のルウの感じ方や気持ちは忘れてしまう…というか、感じ方が変わってしまったのかな。 とても良い本だった。
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この作品はハッピーエンドなのだろうか……と考え込んでしまった。この話を読みながら私は主人公のルウを好きになった。努力を怠らず、周囲の人々と仲良くして、パターンを見つけるのが得意なルウ。でもそのルウはもういない。自閉症が治るとともに失われてしまった。そのままのルウでよかったのに、と私は軽々しく言ってしまいそうになる。だけどそれは酷いことだ。だってルウ自身が言うのだ。みんなと違うのは嫌です。普通になりたいです、と。そのままのルウを愛しているというのは、「私のためにそのまま苦しんでいてくれ」というのと一緒では無いのか。そう思うと胸が詰まる。どうすれば良かったのだろう。自閉症のルウ、ピザの好きなルウ、フェンシングの上手いルウ。彼はもういない
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タイトルに惹かれて読んでみた。 原題の"THE SPEED OF DARK"を『くらやみの速さをどれくらい』と訳したセンスが素晴らしい。 ルウ目線の文章と健常者目線の文章がはっきりと違いが分かるように訳されていてすごい。文が破綻している訳でもないのに、これは"普通"の人が書いたものではないなと分かる。 書いていることの中身が違うというのはもちろんあるが、前後の文のつながりが薄かったり、短文が多かったりと"普通"の人と文章構成が全然違って、とても読みづらかった。 読みづらかったがこういう風に考えている人も社会にはいるんだろうなあという想像が広がったので、よい読書体験だったなあと思う。 後半はすっかりトムに感情移入してしまって、悲しさを覚えながら読んだ。
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