そうだったのか！土地の相続税評価 Q&Aでわかる土地評価のポイント

葛田貴【著】

• 販売会社／発売会社: 税務研究会出版局
• 発売年月日: 2008/12/20
• JAN: 9784793117275

商品レビュー

2015/05/21

土地の時価算定に関する税務上の考え方を財産評価基本通達をもとに解説。税務上の考え方とは言え、会計上でも減損会計や賃貸等不動産の時価算定においてこの税務上の時価の考え方を斟酌することがあるから、会計・税務という括りに係らず学んでおきたい分野だ。実務上よく利用するのが、路線価図であると思うが、そこで表示されている金額や借地権割合（Ａ：90％～Ｇ：30％）、地図表示記号について基礎的な理解ができた。また複雑な事例として不整形地の場合の奥行価格補正率の採用のしかたなど応用的なものもわかりやすく解説されていた。減損会計でも検討することがある大規模工場用地等の路線価の算定では、大規模工場用地等は面積規模が大きいので画地調整の必要はほとんどなく、あったとしても路線価に織り込まれている点、注意が必要だ。したがって、大規模工場用地では、路線価に面積を乗じるだけで時価算定が可能だ。その他、地下鉄等の地下利用の権利が敷設されている区分地上権における土地利用制限率の考え方についてよく理解することができた。