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うそうそ 新潮文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 新潮社 |
発売年月日 | 2008/11/14 |
JAN | 9784101461250 |
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商品レビュー
3.9
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【2024年139冊目】 長崎屋の若だんなはとかく体が弱い。故に周りの者はいつも戦々恐々、病に倒れないかと心配をする日々。そんな境遇に鬱屈とした感情を抱いていた若だんなは、ひょんなことから初めて江戸を出て、箱根くんだりまで湯治に赴くことになる。ゆったりと湯につかって体を強くするつ...
【2024年139冊目】 長崎屋の若だんなはとかく体が弱い。故に周りの者はいつも戦々恐々、病に倒れないかと心配をする日々。そんな境遇に鬱屈とした感情を抱いていた若だんなは、ひょんなことから初めて江戸を出て、箱根くんだりまで湯治に赴くことになる。ゆったりと湯につかって体を強くするつもり――だったのだが。「しゃばけ」シリーズ第五弾。 うっかり続きものを途中から読んでしまったぜシリーズです。ただの時代小説ではなく、妖怪も出てくる建付けで、物語としては結構いろいろあるんですけれども、なぜだが全編ゆったりと時間が流れる不思議なお話でした。 テンポが悪いわけでも、良いわけでもなく、物語の展開も次々と変わっていくのですが、なぜだかゆったりと読める。一重に、主人公である若だんなの鷹揚さによるところなのかもしれませんが、話の展開的にもう少しハラハラする感情を抱きたかったな〜という感じ。 テンポの合う、合わないは結構はっきりわかれそうです。そもそも途中から読むなよいう話かもですが。時代小説や妖怪小説が好きな方は、世界観が合うかもしれません。
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「しゃばけ」シリーズ5作目。これまでは短編集だったが、これがシリーズ初の長編になっていて、どうしようもない病弱だけど心が優しい「若だんな」が湯治の旅で箱根に行く、という物語。毎回謎解きをしつつも、どこかに切なさが残る話も多かったが、今回の話も、主人公の「若だんな」も含めて、登場人...
「しゃばけ」シリーズ5作目。これまでは短編集だったが、これがシリーズ初の長編になっていて、どうしようもない病弱だけど心が優しい「若だんな」が湯治の旅で箱根に行く、という物語。毎回謎解きをしつつも、どこかに切なさが残る話も多かったが、今回の話も、主人公の「若だんな」も含めて、登場人物のそれぞれが悩みや不安、コンプレックス、自己嫌悪、自己の限界といった弱さを抱えつつ生きていく、という物語になっている。いくつか心に残る言葉が登場人物の台詞として示されている。例えば「『ずーっといつまでも優しくしてはもらえない。だ、だって相手も疲れちゃうから』それが分かるから、また人に怯える。悩みはいやでも己の中に溜まってゆくのだ。生まれてきて、役に立ったことがあっただろうか。いやこれからだとてあるだろうかと、迷う声が続く」(p.173)と、自分に自信が持てず、人に頼りきれない感じ、という揺れ動く内面の描写のいくつかは、読者にも当てはまるかもしれない。そういうデリケートな部分を中和するように、クスッと笑えるユーモラスな場面もたくさん描かれているのがいい。そして、ブクログの感想で毎回書いている、かわいい「鳴家」の活躍が描かれていて満足。毎回鳴家かわいすぎ。(23/12/03)
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今回は若だんな、一太郎が箱根湯治に向かう道中で色々な問題に巻き込まれる長編物。出発早々から仁吉と佐助が何も言わないまま行方不明となり雲行きが怪しいところへ、様々な人物が現れ、様々なことが起こり、誰がいい人で誰が悪い人やら混乱しているうちに最後まで持っていかれました。今回も鳴家(や...
今回は若だんな、一太郎が箱根湯治に向かう道中で色々な問題に巻き込まれる長編物。出発早々から仁吉と佐助が何も言わないまま行方不明となり雲行きが怪しいところへ、様々な人物が現れ、様々なことが起こり、誰がいい人で誰が悪い人やら混乱しているうちに最後まで持っていかれました。今回も鳴家(やなり)が活躍。かわゆい。一太郎は大妖の孫なのに、こんな命がけのことに巻き込まれて、本当に死んじゃったらどうするの!と思ってしまうくらい、ドキドキ、ハラハラ。仁吉と佐助がそばにいないのがなんとも不安な感じ。そして、読み終わった後に、プロローグをもい一度読むと、なんとも味わい深い。
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