- 中古
- 店舗受取可
- 書籍
- 書籍
- 1222-01-01
幻影の書
定価 ¥2,530
990円 定価より1,540円(60%)おトク
獲得ポイント9P
在庫あり
発送時期 1~5日以内に発送
店舗受取サービス対応商品【送料無料】
店舗受取なら1点でも送料無料!
店着予定:12/30(火)~1/4(日)
店舗到着予定:12/30(火)~1/4(日)
店舗受取目安:12/30(火)~1/4(日)
店舗到着予定
12/30(火)~1/4
店舗受取サービス対応商品
店舗受取なら1点でも送料無料!
店舗到着予定
12/30(火)~1/4(日)
商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 新潮社 |
| 発売年月日 | 2008/10/31 |
| JAN | 9784105217129 |

店舗受取サービス
対応商品
店舗受取なら1点でも送料無料!
さらにお買い物で使えるポイントがたまる
店舗到着予定
12/30(火)~1/4(日)
- 書籍
- 書籍
幻影の書
商品が入荷した店舗:0店
店頭で購入可能な商品の入荷情報となります
ご来店の際には売り切れの場合もございます
オンラインストア上の価格と店頭価格は異なります
お電話やお問い合わせフォームでの在庫確認、お客様宅への発送やお取り置き・お取り寄せは行っておりません
幻影の書
¥990
在庫あり
商品レビュー
4.1
45件のお客様レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
すべての文がフラット。 会話の文にも「」がなく、いつの間にか会話になり、いつの間にか地の文に戻る。 ときには作中作の中にまでも潜り込みながら、するするする進んでいく。 不思議な没入感。 飛行機事故で妻と子を失った大学教授のデイヴィッド。 茫然自失の日々を送る中、とあるテレビ番組で知った往年の無声映画の世界で活躍した知る人ぞ知る喜劇俳優ヘクター・マン。 水の中に潜っていたような日々に、ふとした笑いをもたらされたことをきっかけに、やることを見つけたとばかりに彼の残した12本の短編映画の研究に没頭する。 ヘクターは12本の作品を残しながらも、突如姿をくらまし、いまだ消息知れず。 彼に関する著作までをも上梓し、もはやその道の第一人者となったデイヴィッドのもとに彼の妻を名乗る者からの手紙が届く。 彼は生きている。。。 いやー、なんてことないんだよなぁ。 ヘクター・マンの不思議な魅力ある短編映画に端を発した彼の数奇な半生と媒介者であるデイヴィッドの心身回復の物語。 これっていう強力な惹きつけがないにも関わらず物語としての魅力が凄い。 「彼が生きているなんて本当なのか?」ってのが、リードする謎なのかと思いきや、どちらかと言うとディヴィットとヘクターの背景語りが程長く続く。 作中作(ヘクター・マンの映画のト書きのようなもの)に至ってはそこそんなに細かく書き込むとこ?と思うくらいの実像感。 途中、意味があるのかないのか自然体を装って混入される何故か妙にもてる男のロマンス沙汰が出てきたあたりで、あれ、この感じ似ている、村上春樹に。 と思ってググってみるとやっぱりよく挙げられる対比のようだ。 そうかそうか、あぁいう路線の物語の作家さんと思えば良いのかとなんか納得。 それにしても映画への入れ込み具合が凄かった。 映画が観たくなった。 最近は子どもとピクサーの映画観るくらいで、全然観てないもんな。 でもどうせ観るなら定期的に色んな映画観たいな。 残念ながら今はこれ以上そんなに時間が確保できそうにないので、もう少し色んな肩の荷が降りてからのお楽しみとしておこう。
Posted by 
若い頃、ポールオースターを読むのがかっこいいと思っていた時期があって、著作を読んだような気がするけれど、全然思い出せない…。 『あの本、読みました?』 で激推しされていた本著は、妻と子を亡くした男が無声映画の俳優の人生を追ったもの。 主人公、デイヴィッド・ジンガ―の頭の中の思い...
若い頃、ポールオースターを読むのがかっこいいと思っていた時期があって、著作を読んだような気がするけれど、全然思い出せない…。 『あの本、読みました?』 で激推しされていた本著は、妻と子を亡くした男が無声映画の俳優の人生を追ったもの。 主人公、デイヴィッド・ジンガ―の頭の中の思いが淡々と1人称でひたすら描かれていています。考え方が重くて暗く、イライラしているデイヴィッド。そのイライラぶりや、妻の親友とぶつかるところなど、もどかしさを感じます。 ポールオースターの十八番、物語の中の物語が私はあまり合わなかったけれど、淡々とした文章の中に暗くて強い美しさを感じました。不穏な雰囲気は特別なものでした。
Posted by 
ポール・オースターという作家は本当に不思議だ。理知的な書き手であることは疑いえないのだが、計算ずくで書いているとは思えない「天然」のストーリーテラーとしての才をも同時に感じさせる。この長編でもオースターは、右へ左へと自由自在に転がして私たちを誘導していく(ツッコミどころが多いと言...
ポール・オースターという作家は本当に不思議だ。理知的な書き手であることは疑いえないのだが、計算ずくで書いているとは思えない「天然」のストーリーテラーとしての才をも同時に感じさせる。この長編でもオースターは、右へ左へと自由自在に転がして私たちを誘導していく(ツッコミどころが多いと言えば多いのだが、それを言い出せばこの物語そのものが語り手の妄想だったという可能性すら考慮しなくてはならなくなる)。誰にも見せないためにわざわざ作られる映画、というカフカばりの喜劇的なモチーフ。オースターのコミカルな側面が一皮剥けた
Posted by 