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幻影の書
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 新潮社 |
発売年月日 | 2008/10/31 |
JAN | 9784105217129 |
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幻影の書
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商品レビュー
4.2
46件のお客様レビュー
若い頃、ポールオースターを読むのがかっこいいと思っていた時期があって、著作を読んだような気がするけれど、全然思い出せない…。 『あの本、読みました?』 で激推しされていた本著は、妻と子を亡くした男が無声映画の俳優の人生を追ったもの。 主人公、デイヴィッド・ジンガ―の頭の中の思い...
若い頃、ポールオースターを読むのがかっこいいと思っていた時期があって、著作を読んだような気がするけれど、全然思い出せない…。 『あの本、読みました?』 で激推しされていた本著は、妻と子を亡くした男が無声映画の俳優の人生を追ったもの。 主人公、デイヴィッド・ジンガ―の頭の中の思いが淡々と1人称でひたすら描かれていています。考え方が重くて暗く、イライラしているデイヴィッド。そのイライラぶりや、妻の親友とぶつかるところなど、もどかしさを感じます。 ポールオースターの十八番、物語の中の物語が私はあまり合わなかったけれど、淡々とした文章の中に暗くて強い美しさを感じました。不穏な雰囲気は特別なものでした。
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ポール・オースターという作家は本当に不思議だ。理知的な書き手であることは疑いえないのだが、計算ずくで書いているとは思えない「天然」のストーリーテラーとしての才をも同時に感じさせる。この長編でもオースターは、右へ左へと自由自在に転がして私たちを誘導していく(ツッコミどころが多いと言...
ポール・オースターという作家は本当に不思議だ。理知的な書き手であることは疑いえないのだが、計算ずくで書いているとは思えない「天然」のストーリーテラーとしての才をも同時に感じさせる。この長編でもオースターは、右へ左へと自由自在に転がして私たちを誘導していく(ツッコミどころが多いと言えば多いのだが、それを言い出せばこの物語そのものが語り手の妄想だったという可能性すら考慮しなくてはならなくなる)。誰にも見せないためにわざわざ作られる映画、というカフカばりの喜劇的なモチーフ。オースターのコミカルな側面が一皮剥けた
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『無声映画役者に振り回された人たちの物語の物語』 実在するかのような映画の描写、実際に目の前で起きているかのような回顧録、これらが、入れ子になって重なりあい、ますます物語に引き込まれていく。複雑だけど自然な繋がりを持つ構成と目に浮かぶような細やかな描写は、さすが、オースター!
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