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黒百合
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 東京創元社 |
発売年月日 | 2008/10/30 |
JAN | 9784488024383 |
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黒百合
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商品レビュー
3.7
54件のお客様レビュー
1952年、六甲山の別荘で夏休みを過ごすことになった寺元進ら少年少女達の淡い初恋物語を軸に、進の父らが戦前にベルリンで出会う女性のパートと、戦時中に起きた事件のパートが絡むプロット。 甘酸っぱい三角関係の恋物語だけでもノスタルジーにひたれて面白いが、上記3つのパートが収束する終...
1952年、六甲山の別荘で夏休みを過ごすことになった寺元進ら少年少女達の淡い初恋物語を軸に、進の父らが戦前にベルリンで出会う女性のパートと、戦時中に起きた事件のパートが絡むプロット。 甘酸っぱい三角関係の恋物語だけでもノスタルジーにひたれて面白いが、上記3つのパートが収束する終盤で明かされる真相は衝撃度大。まさに“文芸とミステリの融合”だ。レッドヘリングが多すぎるきらいもあるが、ミスリードにまんまとやられてしまった。ネットのレビューを読んで改めて張り巡らされていた伏線の数々に驚愕。伏線を回収してスッキリしたい人は、「裏旋の超絶☆塩レビュー」のネタバレ解説がオススメ。含みを持たせる最後の一行といい、タイトルといい多くを語らず行間を読ませる上手さが光る。とある登場人物のモデルが現実世界で成した事業がトリックに関連する、という隠し味も小気味良い。 著者は本書の刊行を最後に2009年に失踪しているという。今もどこかで健在でいることを切に願う。夏休みに読みたい一冊。 週刊文春ミステリーベスト10 8位 このミステリーがすごい! 7位 本格ミステリ・ベスト10 18位 ミステリが読みたい! 4位
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
六甲の別荘地の情景がありありと想像できる文体で、ミステリの要素を一切感じないながらも楽しめた。 最後まで読み切って、自分の頭がいかに固いかよくわかった。ネットでネタバレを見るまで犯人は普通にシンヤさんだと思っていたし、シンヤさんのままでも普通に面白い小説(ミステリではないが)で終わることのできる内容だと思う。ミステリ要素はどこだったのかを調べるためにネットで探したところ、なるほどと腑に落ちた。 著者の他の作品も読んでみたい。
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ミステリー×文学 時間が飛び跳ねる 誰が誰?ってなる。人物相関はなんとなく分かるけど、時系列もメモ取りながら読むと書ける。あー、そういうことか。ってなる。 題名の黒百合はかなり攻めた付け方に思える。
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