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モンキービジネス 2008 vol.3 サリンジャー号
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | ヴィレッジブックス |
| 発売年月日 | 2008/10/18 |
| JAN | 9784863320901 |
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モンキービジネス 2008 vol.3
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モンキービジネス 2008 vol.3
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商品レビュー
4.2
9件のお客様レビュー
『コネチカットのアンクル・ウィギリ―』、『エスキモーとの戦争前夜』そして『エズメに ー愛と悲惨を込めて』 の三篇がすごく好きだ。 柴田元幸さんの新訳で(といっても16年前の出版)ずいぶん久しぶりに読んだ。 高校生の頃以来だろうと思うが、記憶に残っている当時の印象と変わらず、登場人...
『コネチカットのアンクル・ウィギリ―』、『エスキモーとの戦争前夜』そして『エズメに ー愛と悲惨を込めて』 の三篇がすごく好きだ。 柴田元幸さんの新訳で(といっても16年前の出版)ずいぶん久しぶりに読んだ。 高校生の頃以来だろうと思うが、記憶に残っている当時の印象と変わらず、登場人物たちがみせる繊細な心の震えに引き込まれてしまう。 サリンジャーの「解釈」として、会話や小道具を宗教的なシンボルとして読み解くのもありだが、僕がぐっとくるのは、短編における「心の移動距離」だ。 たとえば、『エスキモーとの戦争前夜』のジニー。 実は小馬鹿にしている友達のセリーナとのテニスの帰り、タクシー代を割り勘で払わないセリーナにツケの支払いを迫り、家に上がり込んで待つ。 この冒頭のジニーの印象は、頭の回転はよくてちょっと辛辣で、ユーモアのセンスがある女の子。 しかし、セリーナの兄であるフランクリンとの会話を通じて、ラストで印象が変わる。 “今度はエスキモーと戦争するんだぜ“というフランクリンのセリフは、そもそもなんなのか。 ドイツから欧州を解放するための「大義ある正しい戦争」といった、アメリカ国内で喧伝される言説に、フランクリンは、とことんウンザリなのだろう。 エスキモーとの戦争という笑えないジョークには、戦争や軍隊なんてどれもこれもくだらない、という思いが透ける(どこを取っても冴えない男のフランクリンは、軍需工場にも馴染めそうにない)。 もしかしたら、インディアンと同じくネイティブ・アメリカンでもある、エスキモーを引き合いにだすことで、ご都合主義なアメリカへの批判を込めたかもしれない。 でもここで大事なのは、次だ。 “「まぁ、あんたは行かずに済むわよね」とジニーは、ただ事実を述べただけのつもりで言ったが、その言葉が口から完全に出ないうちから、間違ったことを言っているのを自覚した。” ジニーの心が、ここでそっと動く。 心臓に疾患があり、徴兵に不合格なフランクリンに対しての、自分の発言への後悔。 くだらない、馬鹿な奴ばかりだと吐き捨てながらも高慢さがないフランクリンへの興味。 少なくとも、セリーナと仲直りして家に遊びに行く約束をする(フランクリンにもう一度会う口実を作る)くらいには惹かれている。 それは作中にも登場する美女と野獣ほど大袈裟なロマンスではない。十五歳のジニーが、たかだか“貰ったサンドイッチを捨てようとして、捨てられずにポケットに戻す”ぐらいの微妙でそっとした心の移動距離だ。 “飼っていたひよこが死んだときに、三日も捨てられなかった”というエピソードが添えられて、話は閉じられる。 冒頭の少女の印象とは違う、ジニーの人間性が浮かび上がり、少しだけ優しい気持ちになる。 僕は戦争に行ったことはない。 だから、『バナナフィッシュ日和』のシーモアが抱え込んだトラウマと自殺に至った心理は、推し量れない。 だけれども、シーモアと共に旅行に出かけた妻のミュリエルには? ミュリエルはどこかで、バカンス旅行がシーモアの心を癒すと思っていたかもしれない。 シーモアと浜辺で遊ぶ、幼いシビルには? シビルが、見えもしないバナナフィッシュを見たと嘘をついたのは、ただお気に入りになりたかっただけの罪のない無邪気さだったかもしれない。 彼女たちは、世間の人たちのように、PTSDに苦しむシーモアを気味悪がったり、避けたりはしない存在だ。 だが、シーモアを救うことはできない。 世間の無理解がシーモアに引き金を引かせた訳ではない。 シーモアは、より近く親しいはずの彼女たちの中に、俗世やあざとさを感じ取ってしまう。彼女たちは戦争や戦争がなんなのかを理解しえない。このことが、かえってシーモアの心を孤独にさせてしまうのだろう。 でも、彼女たちに(それは、とりもなおさず僕に)なにができるというのか。 それってとても悲しい話だと思う、僕にとっては。
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サリンジャーが好きな私は登場人物を楽しめました。 みなやっぱりどこか子供らしく無垢で、苦しんでる。 特に、エスキモーとの戦争前夜とテディが好きです。 宗教に関することが書いてあるなとも思いました。
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この本では「コネチカットのアンクル・ウィギリー」でしおり発見。当時の私はどうしてもこの訳仕方がいやだったのだなぁ…と思いました。 あんまり衝撃受けなかったのは初読ではないせいか、心が汚れてしまったのか…。 ちなみにナイン・ストーリーズで好きなのはバナナフィッシュとテディです。
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