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完訳 紫禁城の黄昏(上) 祥伝社黄金文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 祥伝社 |
発売年月日 | 2008/10/20 |
JAN | 9784396314682 |
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完訳 紫禁城の黄昏(上)
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商品レビュー
4.3
4件のお客様レビュー
古本で購入。 「ラストエンペラー」宣統帝溥儀の帝師となった、スコットランド人レジナルド・ジョンストンによる回想録。 1898年の康有為らによる戊戌の政変から筆を起こし、中国の近代の始まりを第三者の目線から活写している。 本書の価値は、タイトルにもあるとおり「完訳」というところ...
古本で購入。 「ラストエンペラー」宣統帝溥儀の帝師となった、スコットランド人レジナルド・ジョンストンによる回想録。 1898年の康有為らによる戊戌の政変から筆を起こし、中国の近代の始まりを第三者の目線から活写している。 本書の価値は、タイトルにもあるとおり「完訳」というところにある。 なぜ「完訳」がセールスポイントになるかと言えば話は簡単で、これまで最も手に入れやすい翻訳だった岩波文庫版が、全26章中11章を“意図的に”削除しているからである。 清朝とは満州族が建てた王朝であること、シナ(長城以南の黄河・長江流域の地域)を失った清朝が故郷満州へ帰る可能性、それらについて述べる章を岩波書店が削除した理由は、言わずもがなだ。 監修者の渡部昇一はこう言う。 「『紫禁城の黄昏』が、極東軍事裁判に証拠書類として採用されていたら、あのような裁判は成立しなかったであろう。こういうだけで、本書の価値を知るには十分である。もちろん、何が何でも日本を悪者に仕立て上げたかった東京裁判所は、本書を証拠資料として採用せず、却下した」 大著と言えるボリュームだが、戦後日本が抱えた(抱えさせられた)「日本が中国を侵略したことにより傀儡国家たる満州国を建設した」という一種のドグマを覆す本としてオススメ。 中国における近代とは何か、革命とは何か、あるいは「シナ」とは何かを考える上でも、おもしろい本だと思う。 本書を読んで興味深いことのひとつは、やはりジョンストンが帝師として身近に接した溥儀の人となりだろう。 ジョンストンの見た少年皇帝は聡明であり寛大、西洋文化・思想を受け入れる柔軟さを持ちあわせ、国と民のことを何よりも思う、まさに「王者」たるに相応しい立派な君主だ。 ところがその少年皇帝も、いわゆる東京裁判においてはソ連の言いなりとなって、自分は日本の傀儡であったこと、満州問題のすべては日本に責任があったことを証言している。 ソ連の強要に屈し、将来の祖国からの処罰を恐れたとは言え、この断絶は何だろう。父祖の地・満州に帰り、満州国において清朝を再興した後の溥儀に何があったのか気になるところ。
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第1級史料と銘打たれているだけあって、清朝末期~満州帝国~中華民国までの流れが客観的に、細かに書かれていた。特別保守的な考えに賛成するわけではないけれど、高校時代から変える必要ないと思ってた歴史観が少し変わったかな?
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1898年ごろから1930年ごろまでの清朝廷での出来事をまとめたジャーナルである。具体的には日清戦争以後の西太后の苛烈な専横、義和団事件、辛亥革命あたりを上巻としている。作者である英国人の中国研究家であり外務官僚であるRFジョンストンは、帝師と称する皇帝の先生に任命された人物であ...
1898年ごろから1930年ごろまでの清朝廷での出来事をまとめたジャーナルである。具体的には日清戦争以後の西太后の苛烈な専横、義和団事件、辛亥革命あたりを上巻としている。作者である英国人の中国研究家であり外務官僚であるRFジョンストンは、帝師と称する皇帝の先生に任命された人物である。朝廷の内部に入り込むことができた、そうした人物ならでは観察眼による、単なる政治的な歴史ではなく、王朝でのくらしぶりなどの記録である。
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