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熾天使の夏 創元推理文庫
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 東京創元社 |
| 発売年月日 | 2008/09/30 |
| JAN | 9784488415075 |
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熾天使の夏
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笠井潔の矢吹駆シリーズの第1作『バイバイエンジェル』の前に書かれた作品。矢吹駆の第ゼロ作とされている。書かれて、20年経ってから発表された。矢吹駆の原点ともいうべき作品。 笠井潔の体験を物語にする。左翼活動家のリーダーだったが、連合赤軍のリンチ事件から離れた。その時の体験と感...
笠井潔の矢吹駆シリーズの第1作『バイバイエンジェル』の前に書かれた作品。矢吹駆の第ゼロ作とされている。書かれて、20年経ってから発表された。矢吹駆の原点ともいうべき作品。 笠井潔の体験を物語にする。左翼活動家のリーダーだったが、連合赤軍のリンチ事件から離れた。その時の体験と感じたことが作品となった。矢吹駆シリーズの出発点である。 なんというペダンティックな文章だろう。饒舌と言えるほどの言葉を吐き出している。『バイバイエンジェル』からは、言葉が整理されている。ここで繰り返されるのは、「完璧な自殺」 カケルは、学生運動に伴うリンチ事件の首謀者として、三年間の刑務所生活を終え、ひっそりと暮らしていた。そして、憑二から接触があり、元恋人の風視と会う。 カケルは、風視に革命は三つの革命が必要という。それは、個人、社会、そして存在そのものに焦点を当てた段階的な変革を示す。 自己の革命は内面的な変化を促し、価値観や信念の刷新、精神的成長を目的とする。 社会の革命は、自己の革命を経た人々が協力し、政治や文化、経済の制度を刷新することで、外部社会に影響を与える。 存在の革命は、これらを超えた人間存在そのものに関わる変革であり、科学技術の進歩や意識の拡張、肉体や形而上学的限界の超越を目指すもので、最も根源的な人間のあり方への問いを投げかける。 この存在の革命というのが独特な笠井潔の想いでしょうね。 革命の一般的な定義は、「既存の社会や政治の秩序、あるいは思想や技術などを、短期間に根本から変える抜本的な変革」である。 カケルは「革命家とは自身の趣味や正義感で革命家になった者ではない。革命家が革命を選ぶのではなく、革命が革命家を選ぶ。革命家とは革命によって選ばれ摑まれてしまった自身の宿命を自覚した人間に過ぎない」という。 カケルの元恋人 北澤風視との対話。人を殺していけない論。『オイディプス症候群』のナディアとの論議より、風視との論議が、具体的で優れている。 カケルはいう「風視、君はこの世界に棲んで、殺さないで生きられると思うのか」 風視はいう。「妊娠して、子供を産んで私は変わった。わたしは殺したくない。それは規範でも倫理でもない。生きること自体から切り離された観念に拘束されているからでも、殺されたくないから殺さないという損得計算でもない。殺したくないと、生きていること自体がわたしに感じさせる。わたしは殺したくないの。殺したくないと感じる事実の方が殺さなければならないという認識よりも重たいと思う」 爆弾テロ集団のリーダー憑二。革命のためなら殺人を正当化できると考えている。彼が命令するスパイへの拷問は、すざましい。それを嬉々と語るハレンチ。憑二と風視と葦男とカケルで「第三世界の貧民を毎分一人の計算で殺し続けている、日本最大の怪物的強盗侵略企業の首都会社」の爆破作戦をする。カケルは、殺人を前提とする作戦を行う憑二に、反対もせず、従う。そして、多数の死者を生む。 別に、ビルを破壊するなら、夜間でもいいはずなのだが。そういう考慮もない。 カケルは、憑二と哲学論争もしない。風視との論争だけだ。まだ、カケルは現象学哲学を実装していない。カケルは、革命について、まだ真剣に向き合っている。それにしても、革命とは? 憑二の言っていた幻の中央委員会を目指して、海外に逃亡するカケル。そこで、ルーレットに興じる。カケルは勘はいいけど、のめり込むタイプなんだね。海辺で、女の子と仲良く遊ぶ。そしてその女は、ランボーの詩を歌う。そして、なぜかカケルは「すべてよし」と言って物語は閉じる。カケルのキャラクターが分裂している。まだ、荒けづりだ。この本を最初に読んだら、矢吹駆シリーズは読まなかったと思う。
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ミステリーではないということだが、シリーズの一部ということでミステリーカテゴリに入れる。 読むかどうか迷ってしまう。あるところで処女作と書かれていたが、そういったものを後出しされるのはあまり好きではないので。しかも矢吹駆なイメージが崩れるほど過激な内容?らしい。
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矢吹シリーズ第0作って言われてる作品。 初期3部作読んだんで、そろそろいいかなぁと思って、読んでみた。 まったくミステリ色のない作品。シリーズ読んでなかったら、きっと読んでないかも……。
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