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熾天使の夏 の商品レビュー

3.2

8件のお客様レビュー

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2015/03/06

ミステリーではないということだが、シリーズの一部ということでミステリーカテゴリに入れる。 読むかどうか迷ってしまう。あるところで処女作と書かれていたが、そういったものを後出しされるのはあまり好きではないので。しかも矢吹駆なイメージが崩れるほど過激な内容?らしい。

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2013/05/18

矢吹シリーズ第0作って言われてる作品。 初期3部作読んだんで、そろそろいいかなぁと思って、読んでみた。 まったくミステリ色のない作品。シリーズ読んでなかったら、きっと読んでないかも……。

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2012/11/13
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

 時代は全学共闘会議(全共闘)の終結から五年後。世界同時革命を目指し、リンチ事件の首謀者として逮捕され、刑期を終えて出所し、ひっそりと暮らしていた男に、かつての恋人から声がかかる。求めに応じ、かつての同志と再会した男は、同志から新たな革命運動への参加を求められ、男は、同志の革命思想を粉砕するために、あえて計画に乗ることにする。  これは、矢吹駆がナディア・モガールと出会う前、「革命」という高みを目指し、「革命」に目が眩み身を焼かれ、地に堕ちた熾天使(イーカロス)の、再生の物語――。  はっきり言って、これは推理小説ではなくハードボイルド小説、厳密には「革命」という名の観念に憑かれたテロリストを描いた小説である。だが、誰にでも現在があり、過去がある。推理小説ではなく、「矢吹駆」という「人間」に興味があるのであれば読んでほしい。これを読めば、今までとは違った観点から過去作品、特に『バイバイ、エンジェル』を捉えることになるだろう。

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2012/01/22

矢吹駆シリーズ第ゼロ作。冒頭で躓きそうになりましたが、読了後は満足感で一杯。もちろん全てを理解したわけではないけど、『バイバイ、エンジェル』へと至る、カケルの精神的な遍歴を十分に知ることはできたと思う。それとは別に、本作品の中心概念だと思われる「革命」、学生運動等、大変勉強になっ...

矢吹駆シリーズ第ゼロ作。冒頭で躓きそうになりましたが、読了後は満足感で一杯。もちろん全てを理解したわけではないけど、『バイバイ、エンジェル』へと至る、カケルの精神的な遍歴を十分に知ることはできたと思う。それとは別に、本作品の中心概念だと思われる「革命」、学生運動等、大変勉強になった。

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2011/05/21
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

矢吹駆シリーズ リンチ事件の逮捕から出獄したカケルをつける人物。かつての同志、恋人の北澤風視。新たな爆弾テロを企てる組織のリーダー憑二。実行された爆弾テロ。風視の死。  2011年5月21日読了

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2010/11/21

逆説を逆説で補完したらイチ、という考え方もありますよ 衝動を理念で補完したならそれは全能感というやつではないだろうか 学生運動家のなかには、全能感に酔いしれて無茶をした人もあったかもしれない そういったものに対する批判者として、虚無の観念が浮かび上がってくるのだが 実際的な暴力...

逆説を逆説で補完したらイチ、という考え方もありますよ 衝動を理念で補完したならそれは全能感というやつではないだろうか 学生運動家のなかには、全能感に酔いしれて無茶をした人もあったかもしれない そういったものに対する批判者として、虚無の観念が浮かび上がってくるのだが 実際的な暴力・権力に対して、観念は太刀打ちできない 無力な批判者の「傲慢さ」に、主人公は怒る そして・・・ まったく救いのない小説です しかもこれは、長い戦いの始まりにすぎない

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2012/11/07

■矢吹駆の罪と罰を描いた、シリーズ第ゼロ作 学生運動に伴うリンチ事件の首謀者として、三年間の刑務所生活を終え、ひっそりと男は暮らしていた。ある日彼は、自分が誰かに尾行されていることに気付く。待ち伏せてみるとそれは昔の仲間であったのだが……。頭蓋の奥で響く囁きに誘われるように飛翔...

■矢吹駆の罪と罰を描いた、シリーズ第ゼロ作 学生運動に伴うリンチ事件の首謀者として、三年間の刑務所生活を終え、ひっそりと男は暮らしていた。ある日彼は、自分が誰かに尾行されていることに気付く。待ち伏せてみるとそれは昔の仲間であったのだが……。頭蓋の奥で響く囁きに誘われるように飛翔を試みた、かつて革命の時生きた男は、何を思い、何を求めるのか。

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2009/12/30

最初の一文で思わず本を放り投げそうになる一冊。うわあ、たしかに拒否されてるよ~(笑)。 「矢吹駆シリーズ第0作」というこの作品。まあたしかにシリーズの一環として捉えられないでもないけれど。まず、ミステリじゃないし。相当難解だし。いきなりこれから読み始めようというのは、かなり苦しい...

最初の一文で思わず本を放り投げそうになる一冊。うわあ、たしかに拒否されてるよ~(笑)。 「矢吹駆シリーズ第0作」というこの作品。まあたしかにシリーズの一環として捉えられないでもないけれど。まず、ミステリじゃないし。相当難解だし。いきなりこれから読み始めようというのは、かなり苦しいと思う(いや、そう思うの絶対私だけじゃないって!)。「哲学者の密室」くらいまで読み終えてからのほうが、まだ理解できるんじゃないかな。「完璧な自殺」の観念だとか「合理的な大量殺人」だとか。

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