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ゾリ
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | みすず書房 |
発売年月日 | 2008/09/22 |
JAN | 9784622074151 |
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ゾリ
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商品レビュー
4.3
7件のお客様レビュー
2017/10/30読了。 もっと歴史的背景を学んだ上で読めば良かったのかも。 世界史の苦手な私にはそれはそれは長い物語でした。 ジプシー迫害の事実すら知らなかったのだから。
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録音された自分の声。文章にされた自分の考え。 それらを聞き直したり読み直したりすると、いつまでたっても、もどかしさや違和感が消えないことが誰にでもあると思う。こんな声だっけ?こういうこと言いたかったんだっけ?みたいな気持ちの悪さ。そしてこれが他人に色々なかたちで伝わっているん...
録音された自分の声。文章にされた自分の考え。 それらを聞き直したり読み直したりすると、いつまでたっても、もどかしさや違和感が消えないことが誰にでもあると思う。こんな声だっけ?こういうこと言いたかったんだっけ?みたいな気持ちの悪さ。そしてこれが他人に色々なかたちで伝わっているんだろうなという不安感。 録音や文章という記録形態が、テレビやラジオや本やネットなどメディア形態が、どこかしら自分の気持ちとそぐわないような感じ。自分の気持ちをそれらの形態に無理やり押し込めたような窮屈な感覚というのは、日常生活の慣れと共に消えていくものだと思うけど、そういう窮屈な感覚を逃れるために、ひたすら自由を求めて動き続ける人もいる。その先に本当に自由があるかどうかはわからないのだけど。 読み書きができるということ、それらが流通するということは、自分の考えや思いを伝えるのに便利なものだけど、その便利さ故に誤解や行き違いを生むこともある。便利さと引き換えに失う自由だってあるはず。自由に声を出し、それを耳にして自由に解釈して隣人へと声をかけていくこと。 ロマ(ジプシー)は読み書きを拒否し記録も残さない、口述のみで伝承していく文化を持つという。それは定住を拒み移動を続けていく彼らの生活様式と表裏一体なのだと思う。 私は人並みに読み書きもするし、各種メディアで情報を発信したり受信したり生活に慣れてしまってるわけだが、そういう記録や伝達の形態に知らず知らずのうちに縛られて、自由を失っているのではないだろうか。 時代に翻弄されながらも、今に至るまで生き続けてきた、ロマである主人公。 抑圧された時もあれば、保護すべき文化として独立性を尊重された時もある。彼女が蔑まれ、あるいは讃えられながら生きることができたのは、彼女自身読み書きができ、書物や朗読会などのメディアのおかげでもある。人生のなかで辛い時期や良い時期を過ごしながら。 しかし、彼女にとって大切なのは定住を拒み自由であること。もはやロマの文化に埋もれるのでもなければ、既存の文化人的役割を演じることでもない。過去を記した読み書きの記録などどうでもいい。何物からも遠く離れた、彼女が自分の足で歩き、自分の手で掴んだ自由。それに気付いたラストシーンが印象的。
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たまたま書店で表紙の写真に目がとまる。通り過ぎたがやはり気になるので書名「ゾリ」を手帖にメモ。図書館で検索するとあったので借りることにする。で、写真の説明を読んで納得をする。 「プラハ侵攻」のジョセフ・クーデルカの作品だった。 東欧のロマを撮り続け、「ジプシー旅の終わり」では受賞...
たまたま書店で表紙の写真に目がとまる。通り過ぎたがやはり気になるので書名「ゾリ」を手帖にメモ。図書館で検索するとあったので借りることにする。で、写真の説明を読んで納得をする。 「プラハ侵攻」のジョセフ・クーデルカの作品だった。 東欧のロマを撮り続け、「ジプシー旅の終わり」では受賞しているとのこと。家馬車の写真が本の内容を表している。
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